雨が降ったりやんだりでかなりめんどくさい天気!
できれば止んでいてほしいんですけどねぇ
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竜たちが部屋で話をしながら店員を待っていると、部屋の扉が開いて店員がやって来た。
店員の手にはメニュー表らしきものと、なぜかステーキ定食があった。
メニュー表だけを持ってくると思っていた竜たちは店員の手にあるステーキ定食に思わず目を白黒とさせてしまう。
そんな竜たちのことなど気にした様子もなく店員はメニュー表を広げてテーブルの上に置き、ステーキ定食をあかりの前へと置いた。
「こちら、メニューとステーキ定食となります。メニューが決まりましたらテーブルの上のボタンを押してください」
「ありがとうございます」
そう言って店員は足早に部屋から出ていく。
部屋の扉が開いた際に、廊下の奥の方に人が多くいたのが見えたため、その対応で忙しいのだろう。
そして、店員が部屋からいなくなり、あかりは行儀が悪いとは分かりつつもステーキ定食を摘まみながらメニュー表を広げた。
「むぐむぐ・・・・・・。皆さんはどれを注文しますか?」
「え、ああ、俺は・・・・・・、っじゃなくて、なんでいきなりステーキが出てきたんだ?!」
あかりにメニュー表を手渡された竜はそのまま注文するものを決めそうになるが、寸前であかりが食べているステーキ定食があることに対して声をあげる。
竜の言葉にあかり以外の全員がうなずき、あかりを見る。
「もっきゅもっきゅ、ふぇ?ふぁふぃふぁふぉふぁふぃい・・・・・・ごくん。すみません。なにかおかしかったですか?」
「ああ、うん。食ってるとこすまん。いや、でもな、なんでメニュー表と一緒にステーキが来てるんだよ?普通は席で注文してから運ばれてくるもんだろ?」
竜の質問にあかりは答えようとするが、ちょうど口の中にステーキが入っていたためになんと言っているのか分からない言語になってしまう。
自分の発した言葉が言葉になっていないことに気がついたあかりは慌てて口の中のステーキを飲み込み、改めて竜の質問に答える。
ちょうどあかりが口にステーキを入れているときに声をかけてしまったことを謝り、疑問に思ったことをあかりに尋ねた。
「といってもこれに関しては先に注文してましたし、とくになにかを説明するようなこともないんですけど・・・・・・」
「先に・・・・・・?」
ステーキ定食に関して言えることがとくにないあかりは首をかしげながら竜のことを見返す。
あかりの先に注文しておいたという言葉に竜は首をかしげそうになるが、ここで竜はこの部屋に案内される前のあかりと店員のやり取りを思い出した。
「もしかして、部屋に案内してもらうときに言っていた言葉のことか?」
「そうです」
竜の言葉にあかりはしっかりとうなずく。
そして、竜たちは店員が持ってきたメニュー表を見て自分の食べたいものを選んでいくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ