アニメや漫画の料理って食べたくなりますよね。
ルパンのナポリタンとか食べたいものですねぇ。
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店員が持ってきたメニュー表を開き、竜たちはなかに書いてあるメニューを確認する。
メニュー表には上から
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・虹の実ゼリー
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・ニシンとかぼちゃのパイ
・ラピュタトースト
・クモワシのゆで卵
・グレイトスタンプステーキ
・レロレロチェリー
・モッツァレラチーズとトマトのサラダ
・しょうふ風スパゲッティ
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・・・・・・etc
などなど、どこかで見たことのあるような料理名がずらりと並んでいた。
並んでいる料理名に竜たちは思わず顔を見合わせる。
「えっと、あかり?もしかしてここの店長さんってアニメとか漫画が好きなのか?」
「みたいですね。なんでも、料理人になろうと思った動機はアニメとか漫画の料理を自分で美味しく再現したいから、だったとか」
メニュー表に並んでいる料理名、そして特別な料理を食べるための合言葉。
それらの情報から竜たちはこのお店の店長はアニメや漫画などが好きなのではないかと推測し、あかりに尋ねる。
竜の言葉にいつの間にかステーキ定食を食べ終えてメニュー表を見ていたあかりはうなずいて肯定する。
まぁ、アニメや漫画が好きでなければ料理の名前にこれらのものを付けることはないだろう。
「音街が前に食べた料理の名前とかは覚えてますか?」
「ちょっと覚えてないかなぁ。お肉料理だってくらいしか覚えてなかったし」
「肉料理か。・・・・・・って、うん?」
きりたんとウナの会話を聞いていた竜はウナが言っていた美味しいお肉料理とやらが気になり、お肉料理の場所を眺めていく。
メニューを眺めていた竜は、ふと普通のメニュー表であれば書いてあるはずのものが書いてないことに気がついて首をかしげる。
「どうかしたんか?」
「ああ、いや、メニュー表に値段が書いて無くてな」
「え?あ、ホントだ」
「あらまぁ、これではお値段が分かりませんわ」
「印刷ミス・・・・・・とかではないよね?」
竜が首をかしげたことに気がついた茜が不思議そうに声をかける。
茜の声に竜はメニュー表を茜に見えるように向けながら気がついたことを答えた。
竜がメニュー表を見て気がついたこと。
それはこのメニュー表には料理の値段が書いていないことだ。
普通の飲食店ではメニュー表に値段が書いてあるものなのだが、このお店のメニュー表には料理の名前が書いてあるだけで値段が一切書かれていないのだ。
竜の言葉に他の全員もメニュー表に値段が書かれていないことに気がつき、不思議そうに首をかしげながらあかりを見た。
「お値段でしたら気にしなくて大丈夫ですよ。ここの代金は私がすべて出しますから」
「ああ、それは助かる。・・・・・・じゃなくて、値段が書いていないのはどういうことなんだ?」
「値段が書いていないのは書く必要がないからですよ。特別な料理ってどれもアニメや漫画とかの料理じゃないですか。それらに値段がついていたら雰囲気が崩れるとかで書かないようにしてるんだそうです。値段に関しては私が憶えているので気にしなくていいですよ」
竜たちが値段に関して話しているのを聞いていたあかりはこのお店での支払いは自分がすべてやると答える。
あかりの言葉に竜はお礼を言いつつどうしてメニュー表に値段が書かれていないのかを尋ねた。
竜の言葉にあかりはメニュー表に値段が書かれていないのは雰囲気づくりのためだと答えた。
「それなら、まぁ、ご馳走になろうかな・・・・・・」
メニュー表に書かれていない値段がどれくらいなのかが気になりつつも、あかりの言葉に竜たちは頭を下げる。
そして、それぞれが食べたいものを選んでいくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ