アニメとかの食べてみたい料理とかを再現する人は本当にすごいですよね。
少し料理ができるくらいじゃ再現なんてできませんし。
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店員を呼び、竜たちはそれぞれが食べたいと思ったものを注文していく。
さすがに人数が多いため、1人1人の注文する料理の量が少なくてもかなりの量になってしまっていた。
「とりあえずあかりが注文したものはもう一つ別にテーブルを用意してもらってそこに乗せてもらうことにしよう」
「異議なしや」
「あかりちゃんの料理の量はかなり多いもんね」
「むしろあかりさんが頼んだものを分けてもらった方が楽な気もするんですが」
「うーん、それは難しいんじゃないかなぁ?」
「むー・・・・・・」
「ものすごく威嚇してますわね?」
「そこまで料理を分けることが不服なんですね」
あかりが注文する料理の量は普通の人よりもかなり多いため、あかりの注文した料理だけで竜たちが座っているテーブルの上が埋まってしまう。
そのため、竜はもう1つ別でテーブルを持ってきてもらい、そこにあかりが注文した料理を乗せるように提案した。
竜の言葉にあかりが食べる量の多さを知っている面々はうなずいて同意する。
そして、しばらくしてそれぞれが注文した料理が運ばれてきた。
「えっと、茜が注文したのは“
「せやで!やっぱりあの漫画を見たら食べてみたいと思うやん!」
茜の目の前に置かれているのはやや大きめの肉の塊。
アニメであればキラキラと輝くお肉だったのだが、さすがにそこまでの再現は難しかったのか見た目的には普通の美味しそうなお肉と言ったところだろうか。
それでも漂ってくる香りは普通のお肉と比べて格段に違っており、香りを嗅いでいるだけでもよだれがあふれ出してきそうなほどだった。
「んで、葵が注文したのが“
「うん。ちょっとお肉よりも海鮮系の気分だったから」
続いて葵の前に置かれているのは真っ赤に染まったカニ。
すでに足は食べやすいように剥かれており、手で軽く開くだけで簡単に中身が食べられるようになっている。
開いた足の中身は普通のカニの足とは異なり、なにか手が加えてあるようでキラキラと光を反射していた。
「ゆかりはなにを頼んだんだっけ?」
「私はこちらの“クモワシのゆで卵”と“グレイトスタンプステーキ”ですね。茜さんの頼んだ“宝石の肉”とはまた違った食欲を刺激する香りがしますね」
ゆかりが頼んだのは“クモワシのゆで卵”と“グレイトスタンプステーキ”。
“クモワシのゆで卵”は本当にゆで卵が1つしか出てこないので、それと一緒に“グレイトスタンプステーキ”を注文したのだ。
“クモワシのゆで卵”と“グレイトスタンプステーキ”も当然ながら茜と葵が注文した料理と同じように普通の料理と比べて明らかに美味しそうであり、その香りをかぐだけでもお腹が空いてきそうなほどだった。
それから、竜は全員が注文したものを見ていく。
「あれ?ご主人。ご主人が注文した料理がまだ来とらんよ?」
「ああ、大丈夫だよ。俺の予想が正しければ俺が注文したやつは店長が持ってくると思うから」
テーブルの上に並んだ料理を見ていたついなはふと竜の料理だけまだ届いていないことに気がつく。
ついなの言葉に竜は問題ないと手をひらひらと振りながら答えた。
そして、それから少しして竜の言ったとおりに店長が竜の注文した料理を持って部屋にやってくるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ