またしても時間がががががが・・・・・・
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竜へと近づいてきた脇谷と茂部瀬は、竜の目の前で足を止める。
「それで?用というのは?」
「なぁに、そんなに難しいことじゃないさ。君ってイアさんだけじゃなくてイタコ先生や同じ学年の弦巻さんとかと仲が良いだろ?それで、彼女たちをちょーっとある場所に連れてきてもらいたくてね」
「そこにまで連れてきてもらえればお前は帰って良いからな」
竜の言葉に脇谷と茂部瀬は竜に頼もうとしていた用を答えた。
脇谷と茂部瀬が竜に頼もうとしていたこと、それはイアやイタコ先生たちをどこかに連れてきてほしいというものだった。
しかし、ことはおそらくそれだけで済むはずがない。
単純にイアたちをどこかに連れていきたいだけであれば直接本人に言えば済む話だ。
だが、脇谷と茂部瀬はそういったことをせずに竜に頼んでイアたちをどこかに連れてくるように言っている。
しかも連れてきた後は帰るようにまで促している。
ここまでそろっていて怪しむなという方が無理なものだった。
「なるほどなるほど」
「と、まぁそんなわけだ。協力してくれるよな?」
「イヤだって言っても逃がしはしないけどねー?」
脇谷と茂部瀬の話を聞き、竜は腕組みをしながらうなずく。
そして、竜は2人のへと顔を向ける。
「それを言われて協力するやつとかいるわけねーだろ。頭悪いのか」
「ほーう?なかなかに生意気だな」
「でも、いつまでその生意気な口が動いてられるかな!」
どう考えてもろくなことが起こらないと想像がつく2人の言葉を竜はバッサリと切り捨てる。
竜の答えに脇谷と茂部瀬はそのままこぶしを振り上げた。
「頼んだぞ」
「了解や!」
「っぐぁああああ?!」
「いっでぇえええ?!」
脇谷と茂部瀬の2人が殴りかかってきたのを確認した竜は隣で待機していたついなに声をかける。
竜の言葉を聞いたついなはすぐさま手に持っていた槍を振るい、2人にぶつかる直前のみに実体化をして2人の腕を打ち払った。
2人からしてみればいきなり現れた棒によって腕を打ち払われたため、痛みと驚きに大きな声をあげる。
「っづぁあああ・・・・・・」
「なんだよ・・・・・・、いまのは・・・・・・」
打ち払われた部分を押さえながら脇谷と茂部瀬はうめき声をあげる。
わざわざ疑問を答えてやる理由もないため、竜は2人の言葉を無視する。
「それじゃ、通してもらいますよ」
「な、待・・・・・・。あがっ?!」
「ぐぐぐ・・・・・・なにを・・・・・・」
うめき声をあげている2人の横を通り、竜は2人の背後に移動する。
そして、2人の首元に手を当てた。
直後、竜の手から霊力が2人の体の中へと流し込まれていく。
竜によって霊力を流し込まれた2人はさらに大きな声をあげる。
たかだか霊力を流し込まれただけなのにどうしてそこまで声をあげるのかと思うかもしれないが、竜は自宅で母親である咲良に特訓を受けており、その際に霊力を操作する方法も教わっていた。
そして、霊力を操作する方法を知った竜は脇谷と茂部瀬の2人の中へと自身の霊力を流し込み、2人の体の内側から乱暴に霊力を暴れさせたのだ。
ついなによる打ち払いと、竜による霊力の暴走。
その2つを受けて脇谷と茂部瀬はあっさりと意識を失うのであった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ