今日も遅いなぁ。
やっぱり、通話をしたりしていると遅くなってしまうなぁ・・・・・・
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茜、葵、ゆかりを乗せてあかりの家の使用人が運転する車は出発する。
茜たちの荷物もあかりの家の使用人によって車に積まれており、茜たちはなにもせずに車に乗るだけで良かった。
「次はマキを迎えにいって、そのあとにイタコ先生たちかな?イア先輩とオネの家がどこにあるのかが分からないからどうなるのかは分からんけど」
「んーと・・・・・・、そうですね。イア先輩たちの家は一番最後になりますね」
車に乗りながら竜は次に迎えにいく場所を確認する。
竜の言葉にあかりは少しだけ思い出すように考え、竜の言葉が間違っていないとうなずいた。
「海で遊ぶためにいろいろと準備したで!」
「ボールとか浮き輪とかいろいろと準備したよねー」
「でも、あかりさんの家であればすでに用意してあったのでは?」
楽しそうに茜はいろいろなおもちゃを準備していることを言う。
事実として茜が用意した荷物の中にはビニールボールや浮き輪なんかが膨らませていない状態で入れられていた。
茜の言葉にゆかりは小首をかしげながら言う。
あかりの家であればたしかに遊ぶおもちゃなどはすでに用意してある可能性もある。
ゆかりの言葉に茜は驚いた表情になってあかりを見た。
「あー、まぁ、一応いくつかは用意してありましたね」
「マジかぁ・・・・・・」
「それならあかりちゃんの家が用意してくれた方のおもちゃを使わせてもらって家で用意した奴は使わなくていいんじゃない?乾かしたりしないといけないし」
茜に見られ、あかりはやや困った表情になりながらいくつかのおもちゃが用意してあったのだと答えた。
あかりの言葉に茜はがくりと肩を落とす。
やや落ち込む茜をフォローするように葵は声をかける。
「っと、マキ先輩の家に着きましたね」
「マキさんは・・・・・・見当たりませんね?」
あかりの家の使用人が運転する車が“cafe Maki”の前に到着する。
“cafe Maki”の周りを見渡してみるが、マキの姿が見当たらずゆかりは不思議そうに首をかしげる。
当然ながらマキにも迎えにいくおおよその時間は伝えてあるので、まだ準備ができていないということはないだろう。
「ちょっと電話してみましょうか」
「そうだな。頼むわ」
竜たちに声をかけてゆかりはマキに電話をかける。
ゆかりがマキに電話をかけてしばらくして、“cafe Maki”の方からドタバタとそこそこ大きな音が聞こえてきた。
「ごめん!さっき目が覚めた!」
「・・・・・・どうやら寝坊していたみたいですね」
ややぐしゃぐしゃになった髪型で着崩れ気味の格好でマキが“cafe Maki”の中から現れた。
慌てていた様子と恰好が着崩れていたことから寝坊をしてしまったのだろうと推測することができる。
マキの姿を確認したゆかりはスマホをしまいながら呆れた様子で呟く。
そんなゆかりの様子に竜たちは苦笑を浮かべることしかできなかった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ