やっぱり時間がぁ・・・・・・
なんにしてももっと早く書き終えて眠るようにしないと
・
あかりの家の使用人に荷物を渡し、マキは大きく息を吐きながら車に乗ってくる。
マキの髪の毛がぼさぼさになっていることに気がついたゆかりはあかりの家の使用人からクシを貸してもらい、マキの髪の毛を
「それにしてもマキさんが寝坊するなんて珍しいですね?その辺は葵さんがやらかすと思っていたんですが」
「それはどういう意味かな?!」
「いや、それはそのままの意味やん」
マキの髪の毛を梳かしながらゆかりは少しだけ意外そうにマキが寝坊したことを呟く。
マキが寝坊することは基本的にめったになく、マキが寝坊をしたというのはかなり珍しいことなのだ。
ゆかりの言葉に葵は誠に遺憾だと大きな声をあげる。
怒る葵に茜は否定はできないだろうと小さくツッコミを入れた。
「あはは、ちょっと今日のことが楽しみ過ぎてなかなか眠れなくてさぁ」
「それならまぁ、仕方がないんかな?」
ゆかりの言葉にマキは苦笑しながら寝坊してしまった理由を答えた。
楽しみ過ぎて眠れなかったというマキの言葉に茜はそれなら仕方がないのかと軽く首をかしげる。
「はい。これで髪は梳かし終わりましたよ」
「ゆかりん、ありがとー」
マキの髪の毛を梳かし終わり、ゆかりはあかりの家の使用人に借りていたクシを返す。
ゆかりによって髪の毛をキレイに梳かしてもらい、マキの髪型はいつもの見慣れた髪型になった。
「そういえば葵は寝坊してなかったな?」
「あー、葵は楽しみなことがあると逆に早く寝て、次の日に早起きしとるんよ」
「だって早く寝たら次の日が早く来るでしょ?」
ふと竜はゆかりの言葉に葵が寝坊をしていなかったことを思い出し、少しだけ驚いた表情になりながら葵を見る。
葵はもともと朝が弱く、そのことは竜たち全員が把握している。
しかし、今日はなにごともないように起きて茜たちと一緒に“清花荘”の前で車を待っていた。
そんな竜の疑問に茜がその理由を答えた。
早く寝ればその分だけ早く楽しみなことがくる。
そう言った理由で葵は楽しみな日の前日は早く寝ているらしい。
「ほーん?マキとは逆なんだな?」
「えー、でも楽しみならワクワクして眠れなくない?」
「いやいやマキさん。楽しみだからこそ早く寝てその楽しみなことが早く来るようにしなくちゃ」
葵の言葉にマキは不思議そうに首をかしげながら楽しみなことがある日の前の日はワクワクして眠れないということを話す。
そんなマキの言葉に葵は楽しみだからこそ早く寝た方が楽しみなことが早く来るのだと答える。
この辺りの感覚は人によって異なってくるので一概にどちらがいいなどは言えない。
しかし、どちらの考えでも同じように言えることがある。
それは、どちらも楽しみなことがあるからこそ早く眠れるしなかなか眠れないのだということだ。
そんなマキと葵の言葉を聞きながら竜たちはイタコ先生たちのいる東北家へと向かうのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
-
佐藤ささら
-
鈴木つづみ