今日も今日とて遅くなってしまった。
夜更かししてると朝が辛いんだけどなぁ・・・・・・
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竜、ついな、あかり、茜、葵、ゆかり、マキを乗せたあかりの家の使用人が運転する車はなにごともなく東北家へと到着する。
東北家の前にはすでにイタコ先生、ずん子、きりたん、ウナの4人がおり、竜たちの乗っている車を待っていた。
「前に拉致されたときも思いましたが、すごく大きな車ですよね?」
「私知ってるぞ。リムジンって言うんだよ」
「たしかに大きな車ですわねぇ」
「こんなにたくさん乗れるんですからすごいですよねぇ」
東北家の前に停車した車を見てきりたんがポカンとやや呆れたような表情になりながら呟く。
きりたんの言葉にウナが自信満々に車の種類を答えた。
「っと、お願いいたしますわね」
「おはようございます!」
「おはようさんやでー」
あかりの家の使用人に荷物を渡しながらイタコ先生、ずん子、きりたん、ウナの順に車に乗っていく。
この人数ともなれば荷物も相当な量になっているはずなのだが、とくに問題なくイタコ先生たちの荷物も車に乗せられていた。
イタコ先生たちが乗ってきたのを確認したあかりや茜が元気よく声をかけていく。
あかりたちの挨拶にイタコ先生たちも笑顔を浮かべて応えた。
「皆さん、おはようございますわ。あかりさん、今日はよろしくお願いいたしますわね」
「いえいえ。それでは最後にイア先輩たちのお迎えに行きましょうか」
車の椅子に座り、イタコ先生はあかりにお礼を言う。
行きたいと思うことはあってもそう簡単に行けない場所、それが海。
そのため、車まで出してもらえてしかも他に人がいないプライベートビーチにまで連れていってくれるというあかりにイタコ先生はとくに感謝をしていた。
「クーっ!」
「あ、こら!また勝手に!」
イタコ先生が車の椅子に座って気を緩めた瞬間、イタコ先生の中から勢いよくキツネが飛び出して竜へと向かって行った。
いきなり飛び出したキツネの姿にイタコ先生は一瞬だけ呆気にとられたものの、すぐに竜へとしがみついているキツネの尻尾を掴んで引き剥がそうとする。
「コーンっ!」
「ほら!さっさと戻りなさい!」
「おとととっ?!すごいしがみついてるな?!」
尻尾を掴まれて引き剥がされそうになっているキツネは絶対に引き剥がされないとでも言うかのように竜の服に全力でしがみつく。
そんな状態のキツネを引っ張ればどうなるかといえばそれは誰にでも分かるようなことで、竜の服が引っ張られて伸びた状態となってしまっていた。
「このっ!離れなさっ・・・・・・きゃあっ?!」
「うおっと?!」
「クーッ?!」
キツネを引き剥がそうと車の椅子から立ち上がっていたイタコ先生は、、道路がへこんでいたのか急にきた衝撃に思わずよろけてしまい、キツネを巻き込みながら竜へと転んでいってしまう。
突然のことに竜も反応することができず、そのまま転んできたイタコ先生にキツネともども巻き込まれてしまうのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ