今日も遅く・・・・・・
通話とかをしているといつの間にか遅くなってしまうなぁ
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紲星家の使用人からパラソルやレジャーシートなどを受け取った竜とついなは砂浜にそれらを準備していく。
紲星家の使用人たちは手伝うと言ってくれたのだが、なんとなくこの辺りは自分たちでやる方が醍醐味なような気がしたため、竜はその言葉を受け取りつつも自分でやると言って手伝いを断っていた。
まぁ、それでもさすがに片づけまでできる元気が残っているかが不安だったので、遊び終わった後の片づけだけはお願いしているのだが。
「パラソルはこの辺りだから・・・・・・、レジャーシートはこのあたりかな」
「パラソルの影にシートが来るようにしとかんと意味がないもんなぁ」
最初に大まかなパラソルの位置を決め、そのパラソルの影の位置にくるようにレジャーシートを配置していく。
パラソルとレジャーシートの準備が終わると、竜はレジャーシートの上に座って近くに置いてあったクーラーボックスから飲み物を取り出した。
このクーラーボックスは紲星家の使用人が用意してくれたもので、中にはけっこうな量の冷たい飲み物などが入っている。
「ぷはぁ!やっぱり冷たい飲み物があると喉が潤うな」
「それは確かにそうやなぁ。こんな時期に温かい飲み物とか温かいものを食べると辛いもんなぁ」
暑くなってきた体をどうにか冷やそうと一気に冷えた飲み物を飲み干した竜はそのままレジャーシートの上に横になる。
横になった竜の隣についなも座り、のんびりと波の音を聞きながら海を眺めていた。
「なんや、泳いどるかと思ったら横になっとるんか」
「でもたしかにこうも暑いと泳ぐのは少しだけためらっちゃう、かな?」
竜がレジャーシートに横になってしばらくすると、砂を踏む足音とともに話し声が聞こえてきた。
聞こえてきた声や話し方から竜は最初に来たのが茜たちなのだと理解する。
「海で遊ぶならやっぱり全員揃ってからの方が良いかと思ったからな。っと、2人が着ているのはこのあいだ買い物に行ったときに買ったやつだったか?」
「せやで!」
「可愛い水着を見つけられたから良かったよねー」
茜たちの声が聞こえたことにより、竜は茜たちの方を見る。
茜と葵が来ていた水着。
それは茜と葵が少し前に買い物に行った際に竜に見せてきた水着だった。
2人の水着を見た竜は気恥ずかしさから思わず顔を逸らしてしまう。
「なんで顔を逸らしているの?」
「うちらの水着姿は前に見せたやんけ」
「たしかに前に見たやつだけどそれでもまだ完全に水着姿を見なれてないからなぁ」
竜が顔を逸らしたことに気がついた茜と葵はどうしてなのかと首をかしげる。
ついなの言葉に竜は異性の水着姿をまだ見慣れていないと答えた。
まぁ、たしかに異性と出かけて水着になるようなことは恋人でもいない限りなかなか起こることはないだろうから、竜が見慣れていないのも仕方がないことなのかもしてない。
そして、茜と葵は横になっている竜の近くのレジャーシートの上に座るのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ