今日はけっこう遅くなってしまった・・・・・・
もうすぐ番外話なのに・・・・・・
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イタコ先生、ずん子、マキが話しているかたわらで、モーターボートとバナナボートがゆっくりと出てきた。
バナナボートには竜たちが乗っており、これから発進するのだろうということがうかがえる。
「あ、竜くんたちが出てきたね。このまま向こうの方に行ってから走り始めるのかな?」
「この辺ではまだ水深が浅いですものね」
ゆっくりと進んでいくモーターボートを見送りながらマキたちは手を振る。
マキたちが手を振っていることに気がついた竜たちはバナナボートのハンドルを片手で掴みながらもう片方の手を上げてマキたちに応えた。
そして、竜たちの乗っているバナナボートを引くモーターボートの速度が上がっていく。
「おー!!はやいはやーい!」
「こ、これはなかなかに早いですね・・・・・・!!」
バナナボートにしがみつきながらウナは嬉しそうに声をあげる。
同じようにバナナボートにしがみついていたきりたんも最初は嫌そうにしていたのだが、バナナボートの速さに楽しそうにし始めていた。
「カーブでけっこう持ってかれるな!!」
「めっちゃぐわんぐわんしとるな!」
「これ、一歩間違えたら振り落とされちゃうよ!」
バナナボートがモーターボートによって引っ張られる衝撃を体に受けながら竜たちも楽しそうに声をあげる。
モーターボートによる衝撃波かなりのもので、葵はなんとかしがみついているような状態だった。
「あははは!これは楽しいですね!」
「ゆかりちゃんってば上機嫌だねー」
「でもこれは確かに笑いたくなるのも分かるわ!」
左右に大きく振るようにしながら走るモーターボートによってバナナボートも左右に大きく振られる。
と、ここでバナナボートが大きく重心を崩した。
「「は?」」
「「ひ?」」
「「ふ?」」
「「へ?」」
「「ほ?」」
竜たちがその身に感じるのは数瞬の浮遊感。
そして、そのことを竜たちが理解するよりも早く竜たちは海面へと落とされるのだった。
「げほっげほっ!び、びっくりしたなぁ」
「ほ、ほんまやね・・・・・・」
ひっくり返って海に落ちた竜たちは海面へと顔を出して口に入ってしまった海水を吐き出す。
さすがにすぐ近くに止めるのは危ないからか、モーターボートは少しばかり離れた場所に止められていた。
「ぷはぁっ!面白かったなとーほくー!」
「た、たしかに面白くはありましたけどここまでだとは思いませんでした・・・・・・」
竜たちと同じように海面から顔を出したウナときりたんは先ほどのバナナボートの感想を言い合う。
そして、竜たちはもう一度バナナボートをやるためにバナナボートに上って座っていくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ