こんな時間にぃ・・・・・・
もっと早く書けるようになりたい・・・・・・
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オネに上着を渡した竜は近くに転がっていた小さな石を手に取る。
石を拾う際に海水の湿気によって湿った砂が指先につくが、軽く払えば落ちる程度なのでそこまで気になるようなものでもなかった。
「ん、ちょっとひんやりしているな」
「ああ、朝早いから夜のうちに冷えたのかしら?海の近くっていうのもありそうだけど」
夜の気温の低さと海の近くということで竜が手に取った石はひんやりと冷えていた。
竜の呟きにオネは石が冷えている原因として思い浮かんだものを挙げる。
オネの言葉に竜は納得したのかうなずき、拾った石を握りしめた。
「そぉ、らっ!!」
掛け声とともに竜は拾った石を海へと向けて放り投げる。
勢いよく飛んだ石はそのまま海へと落ち、小さな水しぶきを上げた。
「なんでか分からないけど海って石を投げたくなったりするのよね」
「そうなんだよな」
竜が海に向かって石を投げている隣で同じように石を拾い始めたオネも海へと向かって石を投げる。
海へと向けて石を投げる理由は別にないのだが、なぜか海が目の前にあって近くに石があると放り投げたくなる衝動が浮かんでくる人間は少なくないだろう。
竜とオネがそんなことをしていると、徐々に海の向こう側からオレンジ色の光が差してきた。
「っと、日が昇ってきたか・・・・・・」
「本当ね。日差しが気持ちいいわ」
登ってくる朝日を受けて竜たちは気持ちよさそうに目を細める。
朝日を浴びるというのはしっかりと目を覚ますために必要なことで、朝日を浴びることによって体に朝が来たことを知らせる効果もあるのだ。
日が昇ってくるのを確認した竜とオネはそのまま別荘へと戻っていく。
このまま砂浜で日が昇り切るのを待っていても良いのだが、それをしてしまうと朝ごはんに遅れてしまう可能性がある。
そのためにキリの良いところで別荘に戻ることに決めたのだ。
「あ、竜先輩。外に出ていたんですね?」
「ああ、あかりか。ちょっと目が覚めてな」
「オネちゃんも一緒にいたんだね?」
「ええ、竜くんが外に行くのが偶然見えたからついていっていたの」
別荘の前にまで戻ると、ちょうど別荘の中から出てきたあかりとイアの2人と出会った。
どうやら2人は竜とオネのことを探していたようで、竜とオネの姿を確認すると同時に早足で竜たちのもとへと近づいてきた。
「というかオネ先輩が着ている上着って・・・・・・」
「あ、そうだった。温かくなってきたから返すわね。これのおかげで寒くなかったわ」
「おう。風邪をひかなくてよかった」
ふと、あかりはオネが着ている上着が竜のものではないかということに気がつく。
あかりの言葉にオネも自分が竜の上着を着ていることを思い出し、上着を脱いで竜へと返した。
オネから上着を受け取った竜は、そのままとくになにかを気にすることもなく上着を着るのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ