変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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モンハンの武器の話はけっこう長いのでしばらく続きます。

武器種の説明に関して「違うのではないか?」「説明は他にもあるんじゃないか?」などの意見はあるかもしれませんが、これはあくまでも茜たちの言っている説明です。

その事をご理解ください。




第42話

 

 

 

 

 竜たちの使用武器をマキは興味深そうに聞く。

 モンハン自体をやったことのないマキからすれば使用武器を聞くだけでも興味が湧くのだ。

 

 

「武器の種類が多いのは聞いてたけど見事にバラバラなんだね」

「せやね。それじゃ、誰から武器について話そうか?」

「俺は種類が多いから後で良いか」

「とりあえず使用武器が1つのお姉ちゃんからで良いんじゃない?」

「私は2種類ですしその次ですかね」

 

 

 マキの言葉に茜は誰から武器の紹介をするか尋ねる。

 竜は使用武器が4種類、葵は3種類で、ゆかりは2種類、そして茜は1種類。

 一先ずは武器種の少ない茜から説明をしていくことに決めた。

 先に言っておくと、茜たちの意見なだけであって完全にこの意見が正しいと言うわけではないことを理解しておいてもらいたい。

 

 

「そうやな。ヘビィボウガンは長距離から弾を撃って攻撃する武器や。攻撃力も高くてかなりのダメージをモンスターに与えることができるで。操作もモンスターを狙って撃つ、の簡単な操作だけや」

「名前のとおり本当に銃なんだね?」

 

 

 茜の説明にマキは軽くメモを取りながら尋ねる。

 メモを取るのは大袈裟ではないかと思うかもしれないが、まだ始めてもいないのだからちょうど良いくらいだろう。

 

 

「せやで。あとヘビィボウガンには特殊射撃っちゅう強力な攻撃もあるんや」

「特殊射撃?」

「1つは機関竜弾、これは大量の弾を連続で撃つ、要はマシンガンみたいなもんやな。んでもう1つは狙撃竜弾、こっちは1発しか撃てへんけどモンスターを貫通してその後に爆発する弾や。ヘビィボウガンにはこの2つの内どちらかが必ず撃てるようになっとるで」

 

 

 マキがイメージをしやすいように茜は特殊射撃の内容を話していく。

 マキも興味が湧いたのか熱心に話を聞いていた。

 

 

「と、ここまでがヘビィボウガンの良い点や。本当は他にもあるんやけど、さすがに長くなりそうやしな」

「パーツの説明になると長くなっちゃうしね」

「せやからこれはマキマキが使い始めたときに説明するわ。次は悪い点や。ヘビィボウガンはな、移動が遅い。これに尽きるわ」

 

 

 ヘビィボウガンは機動力を犠牲にして火力を得た武器種。

 その事を茜は簡単に一言で説明した。

 

 

「動くのが遅いからモンスターの攻撃は早めに避けなあかんし、近づかれんように距離を意識して立ち回らんといかんのや」

「けっこう大変そうなんだね・・・・・・」

 

 

 茜の言葉にマキは少しだけ表情を暗くする。

 とは言っても悪い点はどの武器にも言えることなので、このくらいで嫌がっていてはキリがないのだが。

 

 

「せやかて工藤」

「いや、工藤って誰?」

「マキさん、お姉ちゃんのボケだから気にしないで大丈夫だよ」

「モンスターとの距離を見極めて戦いやすい距離で戦うんはモンハンの基本やで?」

 

 

 マキは茜が自分ではない名前を言ったことに首をかしげる。

 唐突にいれた茜の西の高校生探偵の物真似に、葵は額に手を当てながらマキに言った。

 そんな葵とマキのやり取りを気にせずに茜は言葉を続ける。

 

「モンハンはな、どんな武器でも結局はモンスターに近づくんやから立ち回りはきっちり覚えなあかんのや」

「宿題は忘れるのにな」

「今日も宿題ありましたよね?」

 

 

 エッヘンと胸を張りながら言う茜に竜とゆかりがツッコミをいれる。

 2人の言葉に茜はガクリと転ぶようなリアクションをとった。

 

 

「せっかく・・・・・・、せっかくうちが良いこと言っとるんやからちゃちゃを入れんでくれへん?!」

「いえ、なんとなく茜さんはそんなキャラではないような気がしまして」

「とりあえずヘビィボウガンについてはそんなもんだろ。次はゆかりが説明する番だな」

 

 

 ガオー、とでも言うかのように腕を振り上げる茜にゆかりは紅茶を口に運ぶ。

 そんな2人のやり取りを横目に竜は次に説明する人の名を言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ

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