やはり配信と小説の両立は難しいんですかねぇ
どうにか上手くできればいいんでしょうけどそこまで器用でもないですからねぇ・・・・・・
・
背後から飛びついてきたひめの衝撃により竜は少しだけよろめくもののどうにか転んだりせずに堪えることができた。
竜がよろめいたことにゆかりたちは不思議そうに首をかしげるが、竜が軽く何かをチョップするような動きをしたのを見て霊の誰かがいるのだろうと納得する。
「こーら、霊力がない人間はお前たちがぶつかっても気づかないんだろうけど気をつけないと危ないだろ」
「えへへー、ここめっちゃピカピカして面白いっちゃね!」
「だね。でもボクとしてはもう少し静かな方が好きかな」
軽くひめの頭にチョップを落としながら竜はひめに注意をする。
ひめたちは基本的に霊力が弱い人間にぶつかったとしてもなにかがぶつかったかなと感じる程度でほとんど危ないことはない。
しかし、霊力の大きさは人によって差があり、中にはひめたちがぶつかった勢いをそのままに受けてしまう人がいるかもしれない。
そう言った危険性があるために竜は2人がゲームセンターの中を走り回るのを注意したのだ。
まぁ、そもそもとして最初に走り出す前に捕まえておけばよかった話なのだが、竜が捕まえるよりも早くひめが走り出してしまったのでどうしようもなかったのだ。
「そういえば葵さんとあかりさんはどうしたんです?たしか2人はクレーンゲームにいたはずですが・・・・・・」
「いや、なんか葵が欲しい景品があるみたいで沼ってた」
「あー、クレーンゲームって取れないときってぜんぜん取れないもんね」
「あれを取るんは難しいと思うんやけどなぁ・・・・・・」
ここでゆかりは竜と茜の姿しかないことに気がつき、葵とあかりはどうしたのかを尋ねる。
正確にはこの場には竜と茜以外にもついな、ひめ、みことがいるのだが、ついなたちは霊力が一定以上ある人間にしか見ることができない状態になっているので、ゆかりとマキの視点からでは竜と茜の姿しか見えていないのだ。
ゆかりの言葉に竜と茜は顔を見合わせ、先ほど見た葵の様子を説明する。
クレーンゲームの沼はハマるとなかなか抜け出せず、景品をゲットできるか所持金の残りがやばくなってきたことに気がついて止めるまで続ける人が多い。
マキもその経験があったのか、竜の説明に少しだけ遠い目になりながら同意する。
そして、竜たちは葵の様子を見るために全員でクレーンゲームのエリアへと向かうことに決めた。
「や・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったぁあああああああ!!!!」
「おめでとうございます」
竜たちがクレーンゲームのエリアに到着するのと、大きな歓喜の声が聞こえてきたのはほぼ同時だった。
声の主はどうやら葵のようで、その手には先ほど葵が狙っていたクレーンゲームの景品があった。
「お、取れたのか?」
「うん!やっと取れたの!」
嬉しそうにしている葵の姿とその手にあるものを見て竜は葵に声をかける。
竜の言葉に葵は嬉しそうに取ることができた景品を竜に見せた。
「それはええんやけど。・・・・・・葵、それを取るまでにいくらつこうたん?」
「う゛・・・・・・」
茜の言葉に葵は言葉に詰まり、スッと顔を逸らす。
まぁ、言葉に詰まって顔を逸らすということはそういうことなのだろう。
そんな葵の様子に茜はため息を吐くのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
-
佐藤ささら
-
鈴木つづみ