遅くなってしまい申し訳ありません
やはり配信をしていると書く時間がぁ・・・・・・
でも書いていたら配信ができなくなってしまう・・・・・・
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やや暗くなった道を竜とマキは“cafe Maki”に向かって歩く。
竜の近くではひめとみことがぐるぐると竜の周りを走っている。
まぁ、走っていると言ってもみことは竜の周りを走っているひめのことを止めようと追いかけているだけなのだが。
そんなひめとみことの様子を竜の頭の上でついなは呆れたような顔で見ていた。
「そんなに走り回っとったら危ないで?」
「ちゃんと足元は見とるから大丈夫っちゃよー」
「ひめ、あまり走り回っていると竜さんにぶつかっちゃうから」
ついなの言葉にひめは走りながら答える。
一応、ひめの主張としてはキチンと気をつけて走っているから大丈夫ということらしいのだが、それでも歩いている竜の周りを走っているその姿はどこか危なっかしいものを感じられた。
「それにしても葵ちゃんが欲しい景品のためにけっこうなお金を使っちゃっていたのには驚いたよね」
「そうだな。普段がしっかりしているだけにかなり意外だったわ」
“cafe Maki”に向かいながら竜たちが話しているのは今日の放課後に行ったゲームセンターでのこと。
普段からしっかりとしている葵がクレーンゲームでなかなかの金額を使ってしまうということに竜たちは意外さを感じていたのだ。
まぁ、それだけ欲しい景品だったということなのだろう。
「そういえばパソコンの方で面白そうなゲームもいろいろとあるよなー」
「あ~、たしかにあるよね。えっと、なんだっけ、あの・・・・・・、究極の鳥と馬?とかいうやつも気になってるんだー」
適当な会話をしながら竜とマキは道を歩く。
何気ない会話をできるというのはそれだけで幸せなことであり、そんな会話ができる相手がいるというのはとても素晴らしいことだ。
ちなみに、マキの言っている究極の鳥と馬というのはおそらくは“
このゲームは操作する動物を選んで毎ターンごとにランダムに配布される足場や妨害用のトラップなどを 設置してほかのプレイヤーを蹴散らし、ゴールに向かうという内容のゲームとなっている。
まぁ、単純に言うとほかのプレーヤーを蹴落とすマリ●メーカーみたいなものだろう。
「あれも楽しそうだよな。なんだったらこんどやるか」
「良いね!みんなでやろう!」
竜とマキがそんな約束をしたのとほぼ同時に竜たちは“cafe Maki”に到着した。
自分たちが“cafe Maki”に到着したことに気がついたマキは少しだけ名残惜しそうにしながら竜に体を向ける。
「っと、もう着いちゃったね。家まで送ってくれてありがと!さっき言ってたゲーム、絶対にやろうね。それじゃあ、竜くんも気をつけて帰ってね!」
「ああ、他にも面白そうなゲームもあるからやろう。・・・・・・ファスモとか」
マキの言葉に竜は片手を上げながら答える。
竜は最後に小さくなにか言葉をを付け足したのだがその言葉がマキの耳に届くことはなかった。
そして、竜はマキに見送られて自分の家へと向かって歩き始めるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ