なんだか読んでくれる人が増えたような気がするけどなんでだろ?
私はとくに告知とかはしてないし・・・・・・
・
なんて事のないいつもの朝。
やや冷えてきた空気に体が少しだけ震えるが、それでも天気が良くて気持ちのいい空気に眠気がスッキリと抜けていく。
部屋で着替えを済ませ、布団をたたんで学校の荷物を手に持ち、洗面所で顔を洗う。
冷えている水によってまだ少しだけ残っていた眠気も完全に抜け、そのままついなが待っているリビングへと移動した。
「おはようさんや。あさごはんを持ってくから待っとってなぁ」
「ああ、おはよう。ありがとうな」
竜がリビングに来たことに気がついたついなは竜に微笑みかけながら朝ごはんの準備を進めていく。
ついなの言葉に竜はお礼を言って椅子に座った。
竜の目の前に広がるのは代わり映えのしないいつもの家の中の風景と窓から見える景色。
家の中の風景はとくに変わることはなく、ついなが綺麗に片づけてくれているためにホコリひとつない状態だ。
続いて窓の外の風景だが、そちらも特に変わったようなものはなく窓の外には家の中を見ている
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・んんっ?!」
自然にスルーしかけた竜だったが、明らかにおかしなものが見えていたことに気がついて改めて窓の外に視線を向ける。
窓の外に広がっているのは、家の周囲を囲う壁、最近ついなが植え始めた植物、そして家の中を見ている
なまじっかウシの体についている女性の顔が美人であるためにその光景の意味不明さを加速させていた。
「つ、つつつつ、ついな?!なんか人面ウシがいるんだが?!」
「人面のウシ?そんなんおるわけ・・・・・・・・・・・・おるやんけ?!」
竜の言葉についなは不思議そうに首をかしげながら窓を見る。
窓の外にいるのは先ほどと同じように家の中を見ている女性の顔をしたウシ。
竜の言っていた通りの存在が本当に窓の外にいたことに驚きの表情を浮かべた。
「ひ、人の顔をしたウシとか聞いたことないんやけど・・・・・・」
「とりあえずまともな生き物ではないのは確実だろうが・・・・・・」
どう考えても自然界に存在するとは思えない生き物に竜とついなは顔を見合わせる。
竜とついなが顔を見合わせていると、カギが閉まっているはずの窓からカラカラという音が聞こえてきた。
音に気がついた竜たちがそちらに顔を向けると、いつの間にか窓のカギが開いており、窓の外にいたはずのウシが中に入ってきていた。
「は?!」
「なんで入って来とるん?!」
「稀代の霊力持ちし稀人殿。本日は貴方様に幸運有り、授かる幸運に対価有り、その身を削りて幸運を得よ」
いきなり入ってきたウシの姿に慌てる竜とついなのことなど気にした様子もなく、ウシはいきなり何かを言い始める。
どこか予言めいた言葉を言い始めたウシに竜とついなは困惑しながらも静かにその言葉を聞く。
そして、ウシは言うべきことは言い切ったと言わんばかりに、目を閉じて薄く消え始めた。
あまりにも怒涛の展開に竜とついなは困惑し、どうしたものかと慌てるのだが、けっきょく何もできずにそのままウシは完全にその姿を消していくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
-
佐藤ささら
-
鈴木つづみ