かなり久々の更新となりましたー
いやはやⅤとして活動していると書く暇がなかったりで
とりあえずは今後もできる時に更新していきたいと思います。
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学校が終わって2人で遊んでいたのであろうきりたんとウナ。
2人は早足で竜へと駆け寄ると、竜の両手をそれぞれ掴んだ。
「竜兄さまはいまからお帰りですか?」
「ああ、今日はいろいろとあって大変だったよ・・・・・・」
「そんなに大変なことがあったの?」
きりたんの言葉に竜は学校であったことを思い出しながら疲れた様子で答える。
あまりにも疲れた様子の竜にきりたんとウナは不思議そうに首をかしげる。
まぁ、普通に生活していればただ学校に行くだけでこんなに疲れた様子になるような人間はまずいないだろうし、そもそもとして竜が今日の学校でどんなことになっていたかも知らないので、きりたんたちの反応も仕方がないことなのだろう。
「まぁな‥‥‥。“件”って妖怪は知ってるか?ちょっと今日はそれのせいでな‥‥‥」
「“件”というと‥‥‥、たしか予言を教えてくれる人面の動物でしたっけ?」
「教えてくれるってことはその“くだん”?っていうのは喋れるのか?」
「妖怪に関して調べようと思わない人からしたら不思議な生き物なんよねぇ」
首をかしげながら尋ねるウナの頭を撫でながら竜は2人に“件”のことを知っているかを尋ねる。
知っている人は知ってるのだろうが、一般的に妖怪などのカテゴリーのものは当然ながら興味がある人しか知らない。
まぁ、興味があるからそういったカテゴリーのものを調べるのだからそれは当然のことなのだが。
竜の言葉にきりたんは家の資料の中で見た覚えのある情報を思い出して確認する。
そんなきりたんの言葉にウナはイメージがいまいち湧かないのか不思議そうな表情を浮かべながら尋ねた。
まぁ、普通?の小学生が妖怪に関する知識などそうそう持っているはずもないのでウナの反応が一番自然なのかもしれないが。
とはいっても妖怪をトモダチにして遊ぶゲームもあるのでその辺りは本当に人によるのかもしれない。
「そうそう。そんでその“件”に『今日は幸運有り、しかし幸運に対価有り、その身を削って幸運を得よ』とかなんとか言われてな。それで1日経過した結果が今の俺ってわけ」
「ふむふむ。聞いている限りでは『その身を削って』って部分以外はそこまで悪い予言とは思えないんですが‥‥‥」
「幸運って言われてるよなー。お兄ちゃんはどんな良いことがあったんだ?」
きりたんの知っている“件”の説明がおおよそ間違っていないと竜は頷きながら今朝に言われた予言の内容をざっくりと答える。
さすがに朝に一度だけ言われた予言の内容をハッキリとは覚えていられないのでざっくりとした説明になってしまったが、それでもおおよその意味は間違っていないだろう。
竜の言った“件”の予言の内容を聞き、きりたんとウナは不思議そうに首をかしげる。
聞いている限りでは今の竜のようにボロボロの姿になるような予言とはとても思えないのだ。
まぁ、一部に不穏っぽい言い回しはあるのだが。
「良いことって言われてもなぁ‥‥‥。なんだかんだで叩かれたりしていたからプラスマイナスで言ったらマイナス寄りな気がするんだが‥‥‥」
「まぁ、たしかに攻撃は多かったもんなぁ‥‥‥」
「叩かれたり‥‥‥?」
今日あった出来事を小学生に言っても良いものかと竜は悩み、詳細を言わないままに自分が思ったことを答える。
竜が詳細を言わなかった理由についなも困ったように頬を掻きながら同意した。
竜の言った叩かれたという言葉とついなの言う攻撃という言葉にきりたんは困惑する。
どう考えても予言の内容とかみ合わない竜の説明にきりたんは顎に手を当てて思考し始めた。
予言の内容はどう考えても良いこと寄りの内容のはず。
であればポイントとなるのは『その身を削って』という一文。
ということは良いことを得た対価として叩かれるなどの攻撃を受けたのではないか?
では幸運を得て攻撃を受けるとはどういった状況なのか‥‥‥
そこまで思考してきりたんは答えに行きついた。
「なるほど‥‥‥、竜兄さま。あなたの今日の予言の内容が分かりました」
「本当か!」
「すごいぞ!とーほく は よげんの ないよう を きちんと りかい しているんだな!」
「‥‥‥なんでいきなりポケモンなん?」
ズビシィ!とまるで探偵漫画の探偵が犯人を追い詰めるかのように竜のことを指さしながらきりたんは言うのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ