変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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この話で件関連を終わらしたかったんですがねぇ

次辺りで件の話は終わるかなぁ?





第604話

 

 

 

 

 竜たちはウナのことを守るようにしながら目の前に現れた男の顔をしている(くだん)を警戒する。

 きりたんの行動から察することができるようにこの件はきりたんに対してなにかしら干渉をしようとしていたらしく、悔しそうにきりたんのことを見ていた。

 

 

「件のもう片方って……?」

「件は基本的には2体1組の存在なんですよ。予言を伝える方の件と予言に対しての解決策を教えてくれる方の件がいるんです」

「そうなんか。ってことは朝に現れたのは予言の方の件だったってことなんやね」

 

 

 きりたんの言う件のもう片方という言葉に竜は首をかしげながら尋ねる。

 竜の様子から竜が件についてあまりよく分かっていないのだということを理解したきりたんは件から意識を逸らさずに簡単に件について説明をする。

 

 きりたんの説明を聞き、槍を構えて件の警戒をしていたついなは朝に竜の家に窓から入ってきた件が予言をする方の件だったのだと理解し納得した。

 

 

「なぁ、どうしたんだー?」

「あー、ちょっと待っててな。今、ちょっと危ないかもしれないやつがいるからさ」

 

 

 竜たちの様子を不思議に思ったウナは首をかしげながら尋ねる。

 ウナには件の姿が見えていないため、竜はウナに被害がいかないように自身の身体で庇いながらなるべく不安にならないようにやんわりと答える。

 

 

「それで?先ほどからこそこそと隠れてなにが目的なんですか?どうやら予言の答えを言おうとしているというわけではないようですが」

 

 

 手刀の構えをとりながらきりたんは件に尋ねる。

 きりたんの構える手刀からは霊力が漏れ出しており、ジジジ……という音が発せられている。

 

 黙っていることは許さないといったきりたんの様子に件は観念したのか口を開いた。

 

 

「私は…………、リアル“ToLOVEる”が見たかったんじゃ!!!」

「…………は?」

 

 

 件の口から発せられた言葉に声の聞こえていた竜たちは思わずポカンとしてしまう。

 

 

「いろいろなヒロインたちにラッキースケベをする主人公を見たくて姉の予言の中に混ぜ込ませておいたんじゃが…………。なかなか出てくれなくてなぁ」

「そこで予言を引き当てたのが俺ってことか……」

 

 

 どうやら竜の家に来た件は目の前にいる件の姉だったようで、どうやったのかは不明だが私的な目的の予言を混ぜ込んでいたようだ。

 そしてその私的な目的の予言をちょうど竜が引き当ててしまったらしい。

 

 

「じゃから私は願った。矢●先生!どうか私に力を貸してくだされ!と。そして混ぜ込んだ予言を本当にするためにいろいろと手を回していったのじゃ。あとは小学生の妹枠だけだったんじゃがなぁ」

 

 

 力強く件は答える。

 その姿に反省した様子も後悔した様子もなく、自分の欲に忠実な者の姿がそこにはあった。

 

 

 

「つまり……。今日1日の俺の身に起こったことは……」

「この件が原因ってことやね」

 

 

 件の発言から今日1日の出来事の原因がこの件にあったことを理解した竜は怒りマークを浮かべながら件を睨みつける。

 そんな竜の姿に件は満足そうな笑みを浮かべていた。

 

 

「ふふふ、なかなかに良い物が見れて満足じゃわい」

「ほほぉ……。何か変だと思ってはいたがそういうことだったのかい……」

 

 

 件が満足そうな笑みを浮かべていると、不意に竜たちのものではない声が聞こえてきた。

 その声が聞こえてきた途端、件はビクリと動きを止めてぎこちなく声の聞こえてきた方を見た。

 

 件と同じように竜たちも声のした方を見る。

 するとそこには竜の家に現れた女性の顔の件がそこにいた。

 

 

「っげぇええええ?!姉貴?!?!」

「よぉ、馬鹿弟。私の予言に勝手な物を追加したんだって?」

 

 

 女性の顔の件、つまりは予言を混ぜ込ませた姉件がそこにいるという事実に男性の顔の件、弟件は盛大に顔芸を披露しながら声をあげる。

 驚いている弟件に姉件はニッコリと笑みを浮かべながらガッ、ガッと前足で強く地面を蹴るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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