変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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ちょいと書く時間が取れなくて空いてしまいましたねぇ






第607話

 

 

 

 

 竜に家の中へと招き入れられた六花はやや緊張した面持ちで家の中を見やる。

 六花はなにかが気になるのかせわしなく視線をキョロキョロとさせていた。

 

 

「どうかしたのかな?」

「あ、す、すみません!」

 

 

 六花の様子に竜は声をかける。

 竜としてはついながこまめに掃除をしてくれているために変な物とかはないはずという認識なので、キョロキョロと視線を動かしている六花の様子は不思議に思えたのだ。

 

 竜の言葉に六花は慌てた様子で頭を下げる。

 

 

「えっと、この家の敷地に入ったときから感じてはいたんですけど、家の中に入ってからはさらに強く清浄な空気を感じられて……」

「清浄な空気……。というと、君は霊力とかを感じられる人間ってことかな?」

「は、はい。そこまで強い霊力を持っているわけではないですけど」

 

 

 六花の言う清浄な空気とやらに特に覚えはなかった竜だったが、ふとひめとみことの2人が家の周囲に結界を張ってくれていたことを思い出す。

 茜や葵たちはこの結界が張られた後も特に何かしら反応を示すようなこともなかったため、おそらくはこのことなのだろうと当たりをつけた竜は六花に霊力の有無を確認した。

 

 竜の言葉に六花はしっかりとうなずき、指先にぼんやりと薄く霊力を灯すのだった。

 

 

「なるほど。ええっと、清浄な空気っていうものに覚えはないけどこの家を囲うように結界を張ってもらってあるからそれの影響だと思うよ」

 

 

 六花が指先に霊力を灯したことを確認した竜はおそらくはこれが原因だろうと説明をする。

 竜の説明に六花も納得をしたのかうなずいて応えるのだった。

 

 そして、竜は六花をこれから使ってもらう部屋へと案内するのだった。

 

 

「っと、そういえば自己紹介がまだだったか。俺は公住竜、今日からよろしく。あと他に紹介しておかないといけない子もいるからリビングに来てくれ」

「よろしくお願いします。えっと、紹介しておかないといけない子、ですか?」

 

 

 六花の荷物を部屋に置いてきた竜はリビングに向かう途中で手を叩いて呟く。

 突然手を叩いた竜に六花はほんの少しだけ驚きつつ、他に誰かいるのかと不思議そうに竜のことを見つめた。

 

 

「ああ、いまはリビングでお茶を飲んでるはずだから」

 

 

 六花に軽く説明をしながら竜はリビングへの扉を開けた。

 

 リビングへの扉を開けた竜と六花の目に入ってきた光景。

 それは女顔の牛が男顔の牛に対してキ●肉バスターをキメて鬼の仮面をつけた少女がカウントをとっている光景だった。

 

 

「がぁああああああああああああ?!?!?!」

「おるぅぁああああああああああ!!!!」

「……1!……2!」

 

 

 あまりにも異質な光景に竜はなにも言わずに扉を閉める。

 技を決めていたのは明らかに姉件であり、おそらくはまた弟件がなにかをやらかしたのであろうことは容易に想像できた。

 

 竜の方はまだ先ほどの光景を理解できるだけの土台があったのだが、姉件たちの姿が初見の六花は先ほどの光景に脳の理解が追いついておらず困惑した様子で竜とリビングの扉を交互に見るのだった。

 

 

「あの……」

「OK。ちょっと待ってくれ……」

 

 

 先ほどの光景について竜に尋ねようとする六花に向けて手のひらを向けて静止し、竜はため息を吐きながら額に手を当てる。

 竜としても意味不明な状況だったため、説明を求められても上手く説明できる自信がないのだ。

 

 

「ふぅ……。よし」

 

 

 息を吐き、竜はもう一度リビングへの扉を開けた。

 

 

「牛の呼吸・参ノ型・牛頭天王(ごずてんのう)!!」

「ぐわぁああああああ!!!!」

「もう意味わかんねえよ!!!」

 

 

 再度リビングの扉を開けた竜と六花の目に飛び込んできたのは、弟件に木刀で思い切りなにかしらの技を叩き込んでいる姉件の姿だった。

 改善されることのなかった意味不明な光景に竜は思わず大きな声でツッコミを入れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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