コラボをしているとついつい更新を忘れちゃうんですよねぇ
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ついなの発した爆弾発言に対して竜とずん子はとりあえず聞かなかったことにし、一息を入れるためにお茶を飲む。
ちょうどよい温度で飲みやすいお茶は心を落ち着かせ、先のついなの発言の衝撃を打ち消してくれるものだった。
「ふぅ……。っと、そろそろ3時になるころかしら?おやつでもどう?」
「そんなに時間が経ってたのか。六花の方の話は……、まだ終わらなさそう、か?」
お茶を飲み、一息をついたずん子は時計を確認していつの間にか3時になっていたことに気がつく。
ちょうどおやつ時ということもあり、ずん子は竜たちにおやつを食べていかないか尋ねた。
ずん子の言葉に竜も同じように時計を確認して時間の経過に驚く。
チラリと六花とイタコの方を確認してみるが、ご神木についての話はまだ終わる様子はないようで六花がしきりにうなずいている様子が見て取れた。
「あー、えっと、いただきます」
「ええ、それじゃあ用意してくるから待っててね」
六花とイタコの話がまだ続くだろうと理解した竜はずん子の提案にやや遠慮がちになりながらもうなずいて答える。
竜の言葉にずん子はうなずいて立ち上がり、部屋から出ていった。
六花とイタコはご神木について話し合いをしており、竜は少しだけ気まずい思いをしていた。
不意に、竜のお腹にキツネが飛び込んでくる。
どうやらイタコの中から出てきたようだ。
「こんっ!」
「おお、イタコ先生から出てきたのか」
「そういえば今日はすぐには来なかったんやね?」
竜の服にしがみつきながら鳴き声をあげるキツネに竜は頭を撫でながら話しかけた。
いつもであれば東北家に着いた時点で飛び込んでくることがほとんどなのだが、今日は今になって来たことについなは不思議そうに首をかしげながらキツネを見る。
「くー……」
「ん?ああ、なるほど。見たことがない六花がいたから出てこなかったんだな」
「あー、ようは知らん人がおったから警戒しとったってことなんやね」
竜の言葉にキツネは前足で六花のことを指し示しながら短く鳴き声を上げる。
キツネが六花を指し示したことと鳴き声からすぐに出てこなかった理由を理解した竜は安心させるようにキツネを撫でる。
もとよりイタコの中のキツネはいろいろと狙われてもおかしくない境遇なため、知らない人が家に来たのであれば警戒して出てこなくなるのも仕方がないことなのだろう。
ちなみに最初に東北家に来た時にゆかりたちがいるのに出てきていた理由は、ゆかりたちに霊力がないことが分かっていたのと、そもそもとして学校でイタコの中から何度か姿を見ているためにそこまで警戒していなかったことが挙げられる。
それからキツネを撫でてぐでんぐでんに溶かしていると、ずん子がおやつを用意した皿を持って部屋に戻ってきた。
「お待たせしました~。今日のおやつはどら焼きです。中には粒餡こし餡ずんだクリームと色々あるから自由に選んでくださいね」
そう言ってずん子はどら焼きの乗ったお皿をテーブルの上に置く。
予想以上に種類の多いどら焼きに竜たちは少しだけ驚くも、美味しそうなその見た目にその驚きはすぐに消えていってしまった。
「すごい量ですね。しかもこの生地……。このどら焼きってもしかしてずん子先輩が焼いたんですか?」
「そうよ。ちょっとだけ焦がしちゃったのもあるけど気にしないでもらえると嬉しいわ」
どら焼きを1つ手に取った竜の言葉にずん子は少しだけ恥ずかしそうに答える。
たしかに店売りのものと比べれば焦げているところも多いのかもしれないが、それでも十分すぎるほどにそのどら焼きの完成度は高かった。
それから、ご神木についての話を終えた六花たちも加わり、竜たちはずん子の作ったどら焼きに舌鼓を打つのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ