間が開いた上に短い~
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どうしてこんな目に……
それが六花の頭の中に浮かんだ感情だった。
右を見ればコントローラーを手に取ってゲームを楽しそうにしているみゅかりさん。
左を見ればまるでヤンキーがメンチをきるかのような表情を浮かべながら自身の顔を覗き込んでくるけだまきまき。
正面を見れば無表情でじっとこちらを見てきているセヤナー。
六花の周囲をふわふわと飛びながら観察をしているあおくらげ。
どうやって登ったのか全く分からないが頭の上から生えてきてしまっているあかり草。
みゅかりさんを除いて他全ての生き物たちから見つめられるという怖ろしい事態に六花は陥っていた。
頭の中でマイク片手に片足上げて回転している六花ができることは強く刺激しないように大人しくすることだけだった。
「みゅっみゅみゅーい」
「お、ナイスー」
そんな六花の様子に気がついた様子もなく竜とみゅかりさんは楽しそうにゲームをしている。
ちなみに竜とみゅかりさんがプレイしているゲームはマグカップ頭の兄弟がギャンブルで大負けをして見逃してもらう代わりに要求に応えていくといったアクションゲームだ。
自身の置かれた状況に六花は泣きそうな表情を浮かべながらついなに向けて助けを求めるような視線を向けるのだった。
「あはは……。まぁ、少しすれば落ち着くと思うよぉ」
「そんなぁ……」
「ぎゅんぁあ゛あ゛??」
「ヤデー」
「ムー……」
「わぁ、わわぁ」
心配する必要はないというついなの言葉に六花はがくりと肩を落として項垂れる。
そんな六花に対して威嚇するような鳴き声をあげるけだまきまき、六花を観察しているセヤナーとあおくらげ、頭の上で揺れながら鳴き声を発しているあかり草とその様子は
「あ、そういえば。六花って明日からどうするんだ?」
「ほえ?」
ふと思い出したように竜は六花に声をかける。
竜の言葉に六花は少しだけ呆けた声をあげてしまう。
「いや、明日から平日だろ?俺は学校だし六花はどうするのかなって」
「あ、そういうことですね。私も明日からは学校ですよ。私的な用件での転校なので目立つようなことはしないでもらうようにお願いしましたけど」
「ぎゅんっ?!」
今日は日曜日のため、明日には必ず月曜日が来る。
平日の昼間に六花はどうするのかが気になった竜が尋ねると、六花は質問の意味に納得がいったのかうなずいて転校をすることを答えた。
六花の転校するという言葉にけだまきまきは驚きの声をあげ、あおくらげは驚きのあまりセヤナーの頭の上に落下してしまい、あかり草はせわしなくその体を揺らしていた。
「そうなのか?ちなみに学年は?」
「1年です。なのでこれからよろしくお願いしますね。先輩」
六花が転校してくるという事実に竜は少しだけ驚きつつ、どの学年に転校してくるのかを続けて尋ねる。
竜の問いに六花は自分が転校する学年を答える。
竜の1つ下の学年に転校するということで六花は少しだけ茶目っ気を出して竜のことを先輩と呼ぶのだった。
まぁ、その直後に驚きから復帰したけだまきまきによってソフトな腹パン(ロケット頭突き・極弱)を撃ち込まれて乙女が出してはいけないようなうめき声を漏らすことになってしまうのだが……
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ