まったりと更新中ー
・
お昼ご飯も食べ終わり、竜たちは雑談をしてのんびりとしていた。
保健室に備え付けであるポットでお湯を沸かすことで簡単にではあるがお茶を飲むこともでき、なかなかのくつろぎの空間となっていた。
お昼ご飯を食べながらひめとみことのことを見ていた六花も感覚的には普通の子どもとそこまで変わるようなところはないのだと理解できたのか先ほどまでの慌てた様子もなくなり、落ち着いた様子で2人のことを見ていた。
「そういえば今でこそ普通に
「ちゅわ?ん~……。まぁ、大きな怪我の生徒さんも今のところは来ていませんし大丈夫ですわよ」
ふと今さらながらに思ったことを竜はイタコに尋ねる。
保健室とは本来であれば怪我をしてしまった生徒や病気の生徒が治療を受けたり休ませてもらうための場所だ。
そんな重要な場所である保健室でこのようにお昼を食べたり雑談をしていたりしても良いものなのかと竜は疑問に思ったのだ。
竜の言葉にイタコは少しだけ考えるようなそぶりを見せたが、すぐに問題ないと手をパタパタと振りながら答える。
これまで保健室に来る生徒の内の大半は本当に小さな擦り傷だったり仮病だったりと保健室に来る必要のない症状の生徒ばかりだった。
また、ごくまれに教師も来ることはあるのだが、そちらもほとんどが食事のお誘いだったり休日にどこかに出かけないかというお誘いだったりと返答に困るようなものばかり。
そのため、竜たちがいる今の状況は本当に辛い人たち以外が入りにくい状況になっているため、イタコ的にはとてもありがたい状況なのだ。
「問題ないんならええんとちゃうか?」
「ですね。なんならイタコ先生のお手伝いをしても良いですし」
イタコの言葉に茜たちは再び雑談を再開する。
もしも怪我の治療が必要な生徒や体調の悪い生徒が来たらイタコの手伝いをすればいい。
それが保健室を貸してくれているイタコに対してのお礼になるだろうという結論だった。
それからさらに少し時間が経過し、保健室の扉が開かれた。
「失礼しま~す……」
「あらま、患者さんみたいだね」
保健室の扉を開けて入ってきたのはやや制服を着崩して着ている女子生徒だった。
ちょうど保健室のドアの近くに座っていたマキは女子生徒が保健室に入ってくるのを邪魔しないように位置を変える。
女子生徒のリボンの色を見てみればずん子たちのものと同じであり、彼女が竜たちの1つ上の学年の先輩だということが分かった。
どうやら女子生徒は体調が優れないらしく、その顔色はあまり良くないものに見えた。
「あらあら。どうしましたの?」
「実は、朝から調子が悪かったんですけど限界が来てしまいまして……」
女子生徒の顔色から体調が悪いのだろうと当たりをつけたイタコは手早く書類などを用意し、女子生徒の学年や見て分かる症状などを記入していく。
そしてどういった理由で保健室に来たのかを確認するのと同時に手早く体温計を女子生徒に渡した。
体温計を受け取った女子生徒は保健室に来た理由を答えつつ、自身の湧きに体温計を挟み込む。
なお、その際に竜はキチンと目線を女子生徒から外しており、自分たちが食べたお昼ご飯の片づけなどをしていた。
「なるほど、少し熱がありますわね。少しベッドで横になって行くと良いですわ」
「ありがとうごじゃいます……」
「あ、手伝いますよ」
「かなり辛そうやもんな」
体温計の計測完了の音を聞いてイタコは体温計の温度を確認する。
表示されている体温はやや高めのもの。
この女子生徒の平均体温がどれほどのものなのかは不明だが、それでもその様子から普通ではないのであろうことは推測できた。
書類に計測した体温を記入しつつ、イタコは女子生徒にベッドで横になっていくように言う。
女子生徒はイタコにお礼を言うとゆっくりとした動きでベッドに向かって行った。
そんな辛そうな動きに茜と葵は手を貸すのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
-
佐藤ささら
-
鈴木つづみ