上手く書けなくてなんかモヤるー
・
“cafe Maki”を出た竜の目に映った光景。
それは数人の男子高校生が2人組の女子高生に声をかけている光景だった。
女子高生の制服やリボンの色から同じ学校の先輩だということを理解することができた。
また、男子高校生の方の制服は竜が着ているものとは違うタイプのものであり、竜たちの通う学校とは違う学校の生徒だということも分かる。
「いいじゃんかよ。ちょっとお茶しよーってだけだぜ?」
「そーそー。それでカラオケとかもどうよってだけだし」
「だからしつこいっての!」
男子高校生たちは竜が店から出てきたことにも気づいていないのか、執拗に女子高生たちへと声をかけている。
どう見ても下心丸出しなナンパの様子に竜とついなは思わず『うわぁ……』といった表情を浮かべてしまった。
と、ここで竜はナンパをされている女子高生のうちの1人がお昼休みに保健室に体調不良で休みに来た先輩だということに気がつく。
どうやらお昼休みから保健室で休んだことによって体調は回復したようだが、それでも少しだけ顔色が悪いようにも見える。
竜が事の成り行きを見つつどうしようかと考えていると、パチリともう1人の女子高生と目が合った。
どうやら彼女もナンパには辟易としているようで、どことなく助けを求めているようにも感じられた。
「はぁ……。あー、先輩たちー。やっと来たんですねー」
「え、あんただr……もごっ?!」
助けを求めるような視線を受けた竜はため息を吐くとやや棒読みになりながら女子高生たちへと声をかけた。
突然の竜の登場に男子高校生たちは胡乱気な視線を向ける。
また、竜と目が合っていなかった方の女子高生も頭の上にハテナマークを浮かべており、なにかを言おうとしていたのだが、もう1人によって口を押さえられたことによって遮られてしまった。
「なんだよ。今、この子たちは俺たちが話してるとこなんだっての。邪魔すんじゃねーよ」
「いや、先輩たち困ってるじゃないですか」
声をかけてきた竜のことを睨みつけながら、男子高校生たちは言い返す。
男子高校生たちはそこそこにケンカ慣れしているのか威圧感のようなものを発して竜に対して威嚇をし始めた。
まぁ、竜は常日頃から化け物のような幽霊だったりが見えるようになってしまっているため、この程度の威圧では毛ほども怯みはしないのだが。
というよりもむしろ竜に憑いている動物霊たちが少しずつ反応をし始めているため、まったくの逆効果ともいえるだろう。
「うっせえんだよ!」
「俺たちをなめてんじゃねえぞ!」
「そんな無法はさせへんよ」
竜の冷静な指摘に男子高校生たちは怒りだし、拳を固めて殴りかかってきた。
そんな男子高校生たちから竜を守るようについなが元の大きさに戻りながら槍を構えて立ちふさがる。
そして、殴りかかってきた男子高校生たちの拳をすべて槍で弾き、男子高校生たちを道路へと倒していく。
いきなり現れたついなに女子高生たちは驚いた様子だったが、そんなことは気にせず槍の石突きを道路へと叩きつけながらついなは男子高校生たちを睨みつける。
「んじゃ、まぁ、そういうことで」
「ごめんなさいね。ということで私たちは失礼しますね」
「ちょ、待って、説明して……」
拳を打ち払われたことと、道路へと倒された衝撃で男子高校生たちがもだえているのを無視して竜は女子高生2人に“cafe Maki”へ入るように促す。
いまだに状況が理解できていない方はまだ混乱をしているようだったが、もう1人に連れられて店の中へと入っていくのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
-
佐藤ささら
-
鈴木つづみ