変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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UAが8000を越えたので10000になった時の特別話として以前に書いたヤンデレエンドのアンケートを取ろうかと思います。

期間はUAが9000を越えるまでとします。

9000を越えた時点で一番多い票の話を書こうと思います。




第52話

 

 

 

 

 モンハン談義が続き、ふと竜は時計を見た。

 よほど会話に夢中になっていたのかいつの間にか時間は経っており、“cafe Maki”に着いてからすでに一時間ほどが経過していた。

 

 

「・・・・・・マジか、いつの間にかこんな時間かよ」

「うん?あ、ホンマや」

「ぜんぜん気づかなかったね」

 

 

 竜の言葉に茜と葵も時計を確認し、時間に驚く。

 時間に気づいた竜たちは自分たちの飲み物を飲み終えていく。

 

 

「っし、時間も時間だから帰るかな」

「それもそうですね」

「せやね」

「けっこう長くお店にいたんだね」

 

 

 全員が飲み物を飲み終えたことを確認し、竜たちは立ち上がる。

 竜たちの言葉にマキは少しだけ寂しそうな表情を浮かべる。

 帰る時間になって帰るのは普通のことなのだが、それでもマキは寂しさを感じずにはいられなかった。

 

 

「・・・・・・マキさん、また明日学校で会いましょうね」

「あ・・・・・・、うん!」

 

 

 寂しそうなマキの様子に気がついたゆかりはマキの方を見て言う。

 ゆかりの言葉にマキは嬉しそうに頷いた。

 

 

「じゃ、また明日な」

「ほななー」

「ごちそうさまでした」

「うん、みんなもまたね」

 

 

 会計を済ませ、竜たちは入り口に移動する。

 リョウたちの言葉にマキは少しだけ寂しさをにじませながらも手を振った。

 そして竜たちは店から出た。

 

 

「さて、と。とりあえずは“清花荘”に先に行くか」

「え?わざわざボクたちの方に来なくてもいいんだよ?」

「せやで。竜の家の方が先に着くんやからな」

 

 

 竜の言葉に葵と茜は首をかしげる。

 “清花荘”と竜の家では竜の家の方が近いので“清花荘”の方を先に行くとなれば竜にとっては遠回りになってしまうのだ。

 

 

「いいんだよ。女を見送るのが男の仕事だ」

「カッコつけやなぁ・・・・・・」

「もう、大丈夫なのに・・・・・・」

 

 

 竜の言葉に茜は茶化すように、葵は呆れ混じりの声で答える。

 しかし、その言葉とは裏腹に表情には嬉しさがにじみ出ているように見えた。

 なお、竜は自分の言った言葉に恥ずかしくなってきたのか、2人から顔を逸らしていたので気づくことはなかった。

 

 

「そ、そういえばゆかりはどこに住んでいるんだ?」

「私ですか?私も2人と同じで“清花荘”に住んでいますよ」

「せやで」

 

 

 竜が恥ずかしさを誤魔化しながらゆかりに尋ねる。

 ゆかりの答えに茜も同意するように頷いた。

 

 

「なら、先に“清花荘”で問題はないな」

「全く、竜は心配性やなぁ」

「悪いわけではないですけどね」

 

 

 ゆかりの住んでいる場所も分かり、ひとまずは“清花荘”に向かうことが決まった。

 やや呆れ混じりな茜の言葉にゆかりは笑みをこぼしながら言うのだった。

 

 

「そういえば竜は今日は晩御飯どうするんや?」

 

 

 茜は昨日の晩御飯のことを思い出して竜に尋ねる。

 今の時間は昨日とそこまで変わらない時間。

 そのため今日も晩御飯をどうするのかが気になったのだ。

 ちなみに葵は茜の言葉に昨日の出来事を思い出して顔を赤くしている。

 

 

「んあ?いや、流石に2日目ってのはどうだよ」

「うちは気にせんで」

 

 

 竜の言葉に茜は笑いながら答える。

 食費という点で言うなら竜の考えの方が正しいのだろうが、乙女心的に言うなら少しでも一緒にいる時間は多くしたいという茜の気持ちも分からないでもないだろう。

 

 

「つってもなぁ・・・・・・」

「では、今から食材を買いに行ってその費用を全て出すのではどうです?」

「おお、ゆかりさん良いアイデアや!」

 

 

 茜の言葉に悩む竜にゆかりは1つの提案をする。

 ゆかりの提案に茜は指を鳴らした。

 

 

「可能ならば私も費用を出すので一緒にいただきたいのですが・・・・・・」

「ああ、苦手だってマキが言ってたな」

「む~ん・・・・・・、まぁ、ええで」

「ボクは作る立場にないから文句はないよ」

 

 

 申し訳なさそうに言うゆかりに竜は理由を思いだして納得する。

 竜を納得させる提案を出したこともあって、茜はゆかりも一緒に食べることを許可した。

 そんな3人のやり取りに葵は特に文句もなく言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ

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