変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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昨日が1時に投稿できなかったのが悔しいです・・・・・・




第64話

 

 

 

 

 どうにかバイオハザードを終わらせ、竜と葵は一息をついていた。

 竜がプレイしている間ずっと頬を突いていたことで満足したのか、茜とゆかりもすでに竜の頬をつつくのを止めている。

 

 

「・・・・・・葵はいつまで俺の膝に座ってるんだ?」

「もう少しだけ・・・・・・、お願い・・・・・・」

 

 

 ゲームが終わったのだから降りても良いはずなのだが、葵は一向に竜の膝の上から動こうとしなかった。

 膝の上から動こうとしない葵に、竜は尋ねる。

 竜の言葉に葵は竜の腕をとって抱き込むようにしながら答えた。

 腕を掴まれて抱き込まれてしまったことによって竜の動きは封じられ、端から見れば竜が葵を抱き締めているようにも見えるだろう。

 

 

「あ、あおあおあお、葵?!」

「茜さん、離してください。ちょっと引き剥がしてきます」

「まぁ、待ちぃや」

 

 

 葵の行動に竜は驚き、腕を引き抜こうとするが、葵がガッチリと掴んでいるために引き抜くことができない。

 竜が抱き締めているような格好になったことに、ゆかりは葵を引き剥がそうとするが、茜に引き止められてしまって引き剥がすことができなかった。

 

 

「茜さん!ナズェトメルンディス?!」

「剣崎やめぇや。安心しぃ。葵は今は心が疲れているから竜に甘えとるだけやから。それにもうすぐもとに戻るはずや」

 

 

 オンドゥル語を使いながらゆかりは茜に詰め寄る。

 詰め寄ってきたゆかりの顔を押さえ、茜は葵を指差しながら言った。

 

 

「・・・・・・?・・・・・・・・・・・・ッ?・・・・・・・・・・・・ッ?!?!」

 

 

 竜の腕を抱き込んでどことなく嬉しそうにしていた葵だったが、なにかに気がついたのかキョロキョロと周囲を見回し始め、自分が抱き抱えているものを見る。

 自分が抱き抱えているものが竜の腕だと言うことに気がつくと葵の顔が一瞬で赤く染まっていった。

 もしも擬音を着けるのならばボフンッ、といったところだろうか。

 

 

「りょ、竜くん・・・・・・?」

「おう・・・・・・」

 

 

 竜の膝の上で顔を真っ赤に染めながら竜の名前を呼ぶ。

 葵が恥ずかしそう自分の名前を呼んだために、竜も改めて恥ずかしく感じてしまった。

 竜が反応したことによって葵はゆっくりと竜の腕を離す。

 

 

「な?」

「そうですね・・・・・・」

 

 

 茜の言ったとおりに葵が正気に戻って竜の腕を離したため、ゆかりは何とも言えない表情で茜を見返す。

 茜とゆかりのそんなやり取りにも気づかず、葵は竜の膝の上で固まってしまった。

 

 そして葵の頭の中に蘇ってくるのはバイオハザードをプレイし始めてからつい先ほどまでの記憶。

 竜の膝の上に座ってゲームをしていること。

 ゾンビが出るたびに竜の膝で跳び跳ねてしまったこと。

 実はお尻に膝とは違う感触のものが触れていることに気がついていたこと。

 バイオハザードが終わってからも怖くて竜の腕を抱え込んで抱きしめるような体勢にさせたこと。

 無理矢理にだが、抱きしめられたことによって深い安心感を得たこと。

 

 それらすべてが葵の頭の中に思い出されていた。

 

 

「~~~~ッ!」

 

 

 自分のお尻に感じていた膝以外の感触の正体を考えてしまった葵は、声にならない声をあげながら竜の膝の上から滑り落ちてしまう。

 膝とは違うまた別の柔らかさを持っていたソレは自分が竜の膝の上で跳び跳ねる毎に少しずつ硬度を増していたかもしれない。

 もしかしたらそれは勘違いかもしれないが、混乱状態にある葵はソレが本当のことだと思ってしまっていた。

 加えて先ほどまでは抱きしめられるような体勢になっており、膝に乗っていたときよりもさらに密着をしていた。

 竜の腕を抱き抱えていたために、葵は自身の胸に竜の腕を押しつけていたことにもなる。

 竜自身は葵の行動に驚いて気にする余裕はなかったが、葵はしっかりと自身の胸に触れる竜の腕の感触も覚えていた。

 

 驚きと恥ずかしさ、そして竜に意識をしてもらえたかもしれないと言う少しの嬉しさ。

 それらすべての感情が入り混じり、葵は茜の背後に素早く回り込んで腰の辺りにしがみつくのだった。

 

 ちなみに、ここで自身の部屋に逃げ込まないのはホラーゲームをやった影響で1人になるのが怖かったからだったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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