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きりたんの動画を見終えてから他にもいくつかの動画を竜とみゅかりさんは見た。
いくつかの動画を見たことによってほんの少しではあるが“DEAD BY DAYLIGHT”の立ち回りなどを理解できた気がしていた。
そして、チラリと確認してみればゲームの読み込みがちょうど終わったタイミングだった。
今日はプレイできないかと思っていただけに、これには竜も少しだけ驚いた。
「意外と早く読み込みが終わったな。ならさっそくやってみるか」
「みゅ!」
動画を止め、竜はゲームを起動する。
初めて見る“DEAD BY DAYLIGHT”の起動画面を竜とみゅかりさんはドキドキとしながら見ている。
「とりあえずはチュートリアルをやっておかないとな」
「みゅうみゅう」
動画を見てはいたが初めてプレイするゲーム。
操作を理解するためにもチュートリアルはやっておいて損はないだろう。
チュートリアルが始まり、生存者の操作説明とアクション、そして殺人鬼の操作説明とアクションを知ることができた。
そして、竜は生存者を選択して本番に挑む。
「生存者の違いとかよく分からんし、プロダクトコードでついてきた日本人にしてみるかな」
「んみゅ」
パーク、つまりは他のゲームでいうスキルの存在は知っているが装備の仕方を知らない竜はなにも装備しないままマッチングを始めてしまう。
みゅかりさんも同じように知らないので、竜の行動が不味いものだと気づいていなかった。
この辺はゲームにチュートリアルとして載っていないので初心者なら気づかないのも不思議ではないのかもしれないが、それでもかなり痛いミスだった。
そして、無情にもパークを未装備のままマッチングが完了してしまった。
ほぼ絶望的な逃走劇が今始まる。
「えっと、L1を押してダッシュだったな。お、発電機があるじゃん。修理はR1で開始だな」
「みゅみゅー!」
自分が最悪のスタートをしているとは知らぬまま、竜はキャラクターを操作する。
ひとまず殺人鬼に見つかることなく最初の発電機を見つけることができた。
“DEAD BY DAYLIGHT”、通称DbDは生存者4人と殺人鬼1人でおこなう脱出ゲームだ。
生存者はエリア内にある発電機を5個修理して脱出ゲートを開いて脱出。
殺人鬼は生存者を全滅させる。
それが生存者と殺人鬼のそれぞれの勝利条件だ。
ちなみに、殺人鬼の方が基本的に足が速いので、普通に逃げただけでは確実に追い付かれてやられてしまう。
それを回避するためにはパークの存在が必要不可欠なのだが、竜の使っているキャラクターはレベルが初期なこともあって所持しているパークの数が初期数の3つしかない。
しかも竜はパークを装備していない。
これらのことから竜が殺人鬼に見つかればやられることはほぼ確実と言えるだろう。
ただし本当に上手い人はこの条件でも普通に逃げ切ったりするのだが。
「アクションが出たらL1をタイミングよく・・・・・・、っし1つ目の修理完了!」
「みゅーう!」
運良く殺人鬼に見つかることなく竜は1つ目の発電機を修理することができた。
それと同時に違うところで発電機の修理が完了したことを告げる音がなった。
これで残った修理の必要な発電機の数は3つ。
しかし、それと同時に生存者の1人が殺人鬼の攻撃を受けて倒れてしまった。
なぜ他の生存者の状態が分かるのかというと、画面の左下に各生存者の状態が表示されているのだ。
状態は通常、負傷、瀕死、吊られ、死亡、殺害があり、一目で他の生存者がどんな状態なのかを知ることができるので、場合によっては誰かが殺人鬼に追われているということを察して発電機の修理に集中したりすることもできる。
また、殺人鬼の攻撃で瀕死になった場合は赤い人影が表示されるようになるので、その動きを見て殺人鬼のいる場所を推測できたりもするのだが、その辺りを竜はまだ理解していなかった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ