また投稿予約を忘れてました・・・・・・
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救助してくれた生存者の後を追いかける。
そもそもとして竜はこのエリアがどんなエリアなのかすらよく分かっていなかった。
まぁ、初心者なのだからエリアの構成が分かっていないのも当然なのだが。
「あ、修理終わった」
最後の発電機の修理が終わり、2ヶ所の出口が白く強調される。
この状態になれば生存者がやることはただ1つ。
出口のゲートを開けてそこから脱出する、それだけだ。
ただし、この状態になれば殺人鬼側も出口に向かい始めるので、生存者は上手く殺人鬼を回避していかなければならない。
「とりあえず出口にいくぞー!」
「みゅー!」
まぁ、そんなことも気にせずに竜は近くの出口に向かって直行するのだが。
あまりにも無防備に向かうその姿に竜を救助してくれた生存者の人は思わず竜を二度見してしまっていた。
そして、当然のことだが竜は殺人鬼、ヒルビリーに補足されてしまう。
チェーンソーの音を鳴らしながらヒルビリーは竜の操作する生存者の後を追う。
少しだけ離れた位置から追われたためにすぐには追いつかれていないが、この様子では追いつかれるのも時間の問題だろう。
「ぬぉおおおおおッッ?!?!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬぅううううッッ?!?!」
「みゅいみゅいみゅいみゅいみゅいみゅいぃいいいいッッ?!?!」
背後から迫ってくるチェーンソーの音に竜は半狂乱になりながら必死に逃げ続ける。
竜と同じようにみゅかりさんも叫ぶように鳴き声をあげて竜にしがみつく。
小屋の周りを走り、時には小屋の中を通り抜け、さらには小屋の窓を跳び越える。
障害物を利用することによってなんとか追いつかれずにはいた。
しかし、それでもヒルビリーとの距離は徐々に徐々に縮まってきてしまっている。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイッッ!!」
「みゅぁうっ!」
今にも攻撃を受けてしまいそうな距離にまで詰められて竜は慌ててしまい、操作を間違えてヒルビリーへと向かっていってしまう。
自分の操作ミスに気がついた竜は急いでヒルビリーから逃げようとする。
「え・・・・・・、あ、よ、避けられた?」
「みゅい!」
竜の操作する生存者がいきなり近づいてきたことに驚いたのか、ヒルビリーは攻撃を繰り出す。
しかし、ヒルビリーの攻撃は急いで走る向きを変えた竜の操作する生存者に運良く当たらなかった。
予想外の事態に竜は少しだけ驚いて固まるが、みゅかりさんの鳴き声に慌ててヒルビリーから逃げていく。
「とにもかくにも、逃ぃげるんだよぉ~~!!」
「みゅみゅみゅ~!」
一瞬だけ竜の操作する生存者の姿を見失い、ヒルビリーはキョロキョロと周囲を見回す。
そして走り去っていく竜の操作する生存者の姿に気がつくと、すぐさま追いかけ始めた。
直後、大きく画面が揺れて画面の上の部分にゲージが出現した。
このゲージは2つある出口のどちらか片方が開いた合図で、このゲージがなくなる前に出口から脱出しなければならない。
見たところ出口を開けていたであろう生存者はすでに脱出しており、残っているのは恐らく竜の操作する生存者と、救助してくれた生存者だけだろう。
「あそこに、出口って開いてなぁあああいッッ!!」
「みゅぁああああッッ?!?!」
ようやく出口が見つかったかと思って近づいてみれば、そこは開いていない出口だった。
出られない出口に竜とみゅかりさんは大きく声をあげる。
そして、背後から来たヒルビリーに追いつかれてしまい、竜の操作している生存者は攻撃を受けて瀕死になってしまった。
そのあとは救助も無理そうな状態になってしまい。
竜の操作している生存者を除いて全員が脱出するという結果になるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ