あなたの世界は何色か ~元ブラック鎮守府でおきた奇跡の物語~   作:トミザワ

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どうもトミザワです!しばらくは一作品でやるつもりでしたが、書きたくなったので書きました!
相変わらずのクソ小説なのは変わらないのであまり期待はしないでください笑

※ちなみに不定期投稿です

9月5日 手直し終了


プロローグ
着任


艦娘...突如現れた深海棲艦に対抗手段であり、人類の希望でもある。この艦娘の活躍により、日本近海の制海権は取り戻すことが出来たと言えるだろう。

しかし1年前、ある事件が発生した。それは艦娘を指揮する立場である提督が艦娘に対し性的暴行をすると言う事件が発生した。その後提督は憲兵隊によって逮捕された。

取り調べをするにつれて性的暴行だけではなく、理不尽な暴力や普段は禁止をされている大破しても進撃させる大破進撃など艦娘に対して非人道的な行動をしていたことも判明した。

そしてこの事件が発生したのを皮切りに次々と他の鎮守府でも艦娘に対する非人道的な行動が報告された。

この一連の事件をきっかけに軍関係者らはこのような行為をしてる鎮守府をブラック鎮守府と呼ぶようになった。

 

これに対応すべく大本営はあらたに対ブラック鎮守府のための部隊を設立。

 

 

 

それが海軍特殊憲兵隊である。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ふわぁ~」

 

 

眠い。ただただ眠い。最初は軍施設の警備なんぞ楽だと思っていたのだが、逆に暇すぎて眠いと言う地獄の勤務が待っていた。

仕事は簡単。通信施設の正門前で立っているだけ。ね?簡単でしょ?

 

「どうかね?様子は?」

 

 

「ハッ!異常なしであります!」

 

あと少し大変なことと言えば上官がクソだと言うことぐらいかな?ことあるごとに嫌味を言ってくる。

 

「どうだか…。16のクソガキが言う事は信じられん…。」

 

 

じゃあ何で聞いたんだよクソジジイと言ってやりたいところだが、まだ生きていたいので我慢する。

 

 

 

上官に嫌みを言われ、つまらない立哨をする毎日であったが、最近少し興味深いものを見つけた。

 

「池田二等兵、交代の時間だ。」

 

「了解」

 

俺は他の兵士と交代するとお昼ご飯を持ち通信施設より奥にある茂みを抜け、坂道を登ったところに小さな公園があるのでそこへ向かう。ほとんど人が来ないので俺のお気に入りスポットになっている。ここに最近興味深いものがいる。

 

「アッキョウモキタ」

 

「オナカヘッター」

 

「ハヤククワセロ」

 

手のひらサイズの女の子と言うのだろうか?初めて会った時、彼女たちに聞くと自分たちは妖精だと答えた。しかも驚くことに他の人たちには見えないらしい。最初に上官に言ったものの、ふざけてるのか!と殴られた。

マジ上官許すまじ

 

 

「わかった。わかった。ちゃんとお前らの分も用意してあるから」

 

飯を催促する彼女たちに俺は小さなおにぎりを渡す。

 

「ウマイ!」

 

「モットクワセロ!」

 

最近徐々に生意気になってるのが少しムカッとくるが、暇つぶしにもなるのでいいとしよう。

 

「ハイハイ…。ちゃんと用意してあるから慌てずに食え。」

 

妖精たちは俺の作ったおにぎりが気に入ったらしく、最近はこの公園で俺が来るのを待ってるらしい。そして日を追うごとに数が増えているのが、少し怖い…。

 

「キョウモジョウカンニナニカイワレタノ?」

 

一通り昼食が終わったら、今度は愚痴大会が開かれる。大会と言っても愚痴を言うのは俺だけだがな。

 

「オニイサンカワイソウ…」

 

そして何か言うごとに彼女たちは俺の心配をしてくれる。

 

「ナンデジョウカンハワルイヒトニナッチャッタノ?」

 

「なんで上官は悪い人になっちゃったのかねぇ…。」

 

妖精の質問に俺は少し戸惑う。しかし答えはすぐに出た。

 

 

「上官が悪い人と言うよりかは…人間誰しもが悪い人なんだよ。」

 

人間は地球上最も醜い生き物だと思う。優越感に浸り、時に人を裏切り傷つけ…そして残酷である。それに加え知能が高いから余計タチが悪い。

だから俺は人と関わることは極力避けている。関わるのは仕事の時だけで十分だ。

 

「じゃあ俺はそろそろ戻るわ」

 

「バイバイ。アトオニイサンハワルイヒトジャナイヨ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あれから数日後。どうやら今日は大本営の上官殿が来る らしい…。まぁ警備だから身分を確認して、あとは失礼のないようにすればいいだけだから問題ないだろう。

 

 

そんなことを思っていると1台の車が侵入してきた。

車は俺の手前で停車する。俺は車に近づき、窓をあけるように指示する。

 

「身分証明書を拝見させていただきます。」

 

「貴様に聞きたいことがある。」

 

 

聞きたいことって…。まず身分証明書を見せろって言ってるだろうが。

 

 

「池田信也と言う男はいるか?」

 

 

背筋が凍った。池田信也は俺なんですけど…。俺なんかしたかな?

 

「池田信也は自分であります!」

 

「そうか。なら話が早い。大本営から貴様に呼び出しがかかっている。至急車に乗ってくれ。そちらの上官方には私から話しておこう。」

 

 

そう言われ俺は車に乗せられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

大本営前

 

 

車で聞いた話だが、どうやら元帥からの指示で呼ばれてるらしい。

 

一体何の話なのだろうか…。もしかして上官の悪口を影で言ってたの聞かれてた?もしそうだとしたら死刑は免れないだろう。

 

いやよくよく考えたら悪口言っただけで死刑はヤバいだろ........

 

 

 

俺は意を決して扉をノックする。

 

 

「失礼します!」

 

「入れ。」

 

俺は扉を開け、部屋に入る。

 

 

「君が池田君だね?」

 

「そうであります!」

 

元帥は表情一つ変えずに真顔のままだ。さっきから冷や汗が止まらない。わざわざ16のクソガキを呼ぶくらいだ…。とんでもないことを言い渡されるのだろう。

 

「単刀直入に言わせて貰う。本日を持ち池田信也二等兵は海軍特殊憲兵隊に配属とし、明日より第2鎮守府の指揮を任命する。」

 

 

 

ふむふむ…。なるほどわからん。指揮?もしかして俺提督になるの?えっ?嘘でしょ?

 

「その様子だと理解できていないようだな。」

 

「申し訳ありません…。」

 

「構わない。ところで艦娘は知っているかな?」

 

「もちろんです」

 

それぐらいは知っている。深海棲艦に唯一対抗できる人類の希望だ。

 

「なるほど…。まず説明させてもらうと君が入る海軍特殊憲兵隊は対ブラック鎮守府のために創設された部隊だ。」

 

「理解はしました。ですが元帥殿、私は指揮の経験どころか戦術の知識もありません。」

 

そう。俺は指揮経験もなければ戦術に関する知識もない。それどころか鎮守府の運営すらできないであろう。そんな人間がなぜ提督に選ばれたのか疑問が浮かぶ

 

「それはわかっている。艦隊運営については妖精が教えてくれるだろう。」

 

 

妖精?妖精ってまさか!

 

「ゲンスイドノショルイハココデイイデスカ?」

 

妖精たちは書類を元帥の机に置く

 

「と言うことは私を選んだ理由は」

 

「妖精が見えているからだよ。妖精は艦隊指揮に重要な役割を担っている。」

 

マジかよ…。アイツら結構すごい奴らだったんだな。

 

 

「話を続けよう。さっきもいった通り君は海軍特殊憲兵隊に入ることになっている。そして第2鎮守府の指揮。今までの話を聞けばわかるだろうが、第2鎮守府は元ブラック鎮守府である。そこで君の任務はこうだ。次の提督が着任するまでに艦隊の指揮ができるように鎮守府を復興するのが君の任務だ。もちろん我々も全力でサポートするつもりだ。そこは安心してくれ。以上だ」

 

もし誰かに今の気分はどうですか?と言われたらこう言うだろう…。

 

 

 

 

『最悪だ!』と

 

 

 

しかし、一つ確認したい事がある。

 

「元帥殿、一つ質問が」

 

「何かね?」

 

「私の任務は次の提督が着任するまでの復興ですがその後、私の処遇はどうなるのでしょうか?」

 

俺の任務はあくまで復興である。つまり後任が着任すれば俺は用済みになる。その後の処遇が知りたかった。

 

「後任が着任した後、君にはいくつかの選択肢がある。特殊憲兵隊に残るか元いた通信施設に戻ってもらい、前のように警備兵になるかまたは軍を辞めるのも一つの手だろう。決めるのは君だ。」

 

「そうですか...」

 

「質問はそれだけか?」

 

「はい。失礼します」

 

部屋を退室し、廊下をゆっくり歩く。

 

 

 

俺は先ほどとは違い、この複雑な心境をどう片付けて良いかわからないでいた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翌日 第2鎮守府前

 

 

 

俺は元帥にわたされた第2鎮守府の情報が載った書類を見る。特殊憲兵隊の隊長からも聞いていたが、どうやら相当ひどかったらしい性的暴行や大破進撃のみならず資金の横領もしてたらしい。

 

そして…

 

 

 

「なんだ...この廃墟...」

 

窓ガラスは割れてるところも多々あるし、何より人の気配が一切ない。ここ本当に鎮守府だよな?

 

 

俺は勇気を振り絞り中に入る。中はボロボロ…。前任が逮捕されてからそんなに日は経ってないが、もとからこうだったのだろうか?何にしろ気味が悪い。そして無駄に広い。もう迷子寸前。俺は案内図を見ながら中を歩く。

 

 

 

 

 

 

 

ドンッ!

 

 

 

 

角を曲がろうとすると少しだけ衝撃が来た。どうやら誰かとぶつかってしまったらしい。

 

 

 

「ごめんなさい!!」

 

 

 

俺はぶつかったであろう相手に謝る。でもぶつかってきた衝撃からして確実に相手は走ってた。まぁ案内図を見ながら歩いてた俺も悪いんだがな

 

「イタタタ…」

 

どうやら相手は女の子らしい。紫色の髪の毛で年齢は俺と同じくらいかな?おそらく艦娘なんだろう…。

 

「ごめんなs…ヒッ!」

 

その子は謝ろうと俺と目が合う。悲鳴あげられた事にショックを受ける

 

「も、申し訳ありません!お願いです!罰ならいくらでも受けます!ですから嵐たちには手を出さないでください!お願いします!」

 

 

少女は頭を床へ擦り付けて謝る。土下座と言うやつだ。

突然の土下座に俺は困惑した。

 

「頭をあげてください!処罰もなにもしません!むしろ俺が悪いんですから」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

 

土下座を止めさせようとしても少女は言うことを聞かず、ただただ呪文のように謝罪をする。

 

「とりあえず頭をあげてください!本当に何もしませんから!」

 

「ごめんなs…えっ?」

 

「何もしませんから…ね?」

 

「………嵐たちにもですか?」

 

嵐と言うのが、誰だか知らないがとりあえず返事しておこう。

 

「ああ!もちろんだ!」

 

すると少女は謝ることを辞めて立ち上がる。どうやらわかってくれたようだ。

 

「そうだ…嵐。早く嵐を探しに行かないと…。」

 

そう言って少女は今までの事が何もなかったかのようにフラフラと立ち去ってしまう....。

 

 

 

そんな異常な彼女に対して俺は恐怖すら覚えた

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

執務室

 

 

とりあえず執務室までは無事にたどり着けた。俺は執務室に入ると荷物を置き、椅子に座る。

どうやら想像してたのより数倍ヤバそうだ…。一体復興までにどれくらいかかるのだろうか…。想像しただけで寒気がする…。

 

とりあえず資料を見ると、始めに入渠ドックの整備及び艦娘の食事改善が最優先事項と書かれていた…。そもそもまずここの艦娘たちは俺が提督として着任したことを知っているのだろうか?

 

そう考えていると何やら変な音がすることに気がついた。

 

この音…艦載機か!窓を見ると零戦2機が飛行しているのが見える。零戦は旋回し、こちらに向かってくるのが見える。

 

「まずい...」

 

 

俺はその場に伏せる。

すると同時にバリバリと音がし、窓ガラスが割れる。

しばらくすると燃料切れか弾切れなのかはわからないが、零戦が再び襲ってくることはなかった。

しかし機銃掃射を浴びたため、執務室はめちゃくちゃな状態でそこらじゅうに弾痕があった。

幸いケガはなかったものの、恐らくまたこのようなことが起きるであろう。

 

 

「失礼します!」

 

 

コンコンとノックの音が聞こえると和服を着た二人の女性が入ってきた。入室を許可した覚えはないが、そもそも今それどころじゃない。

 

「あなたが新しく入った提督ね?」

 

黄色い和服を着た女性が聞いてくる。まさかのタメ口。

 

 

「ああ、そうだが。」

 

とりあえず彼女の質問に答えておこう。

 

 

「そっか…。じゃあ改めてお願いがあるんだけどさ…」

 

「なんだ?」

 

 

「ウチの鎮守府に提督とかいらないんだよね。さっさと出ていってくれるかな?」

 

まぁなんとなくは予想はしてたがな。恐らく俺を襲ったのもコイツらだろう…。

 

「拒否する。俺に文句があるなら大本営に言ってくれ。」

 

別に俺だって来たくて来てるわけじゃない。大本営が出ていけと言ったら大喜びで出てってやる。

 

「は?殺されたいの?」

 

黄色い和服少女は突然真顔になる。

 

 

「ってことは俺を襲った犯人はお前らだな?」

 

「違いまーす。私じゃありませーん。」

 

黄色い和服を着た女性はわざと俺を煽るような口調で言う。それに変わってもう一人の緑色の和服を着た女性は黙ったまんまだ。

「まぁいい。とりあえずお前らの要望には答えられない。先ほども言った通り、やめてほしければ大本営に言うんだな。」

 

証拠がない以上。勝手に犯人と決めつけるのも悪いので、この件は保留にしておこう。

 

「ふーん。そっかじゃあ死ね。」

 

そう言われた途端、俺の体が宙を舞い壁にぶつかる。一瞬何が起こったのか理解出来なかったが、すぐに蹴りを入れられたことが分かった。

 

「ウッ…!」

 

起き上がろうとするが、体が動かない。

 

「無様だね。さっきの威勢はどこにいったのやら!」

 

黄色い和服を着た女性は容赦なく俺に蹴りを入れる。

 

「偉そうにしやがって!何様なんだよ!」

 

「…ガッ!ハァハァ…」

 

痛い。苦しい。息ができない。しかし、苦しそうにする俺を見て彼女はさらに蹴りを入れる。

 

「キャハハハハ!」

 

それどころか楽しんでいた。彼女にとって俺はただのサンドバックらしい。

 

「蒼龍もやりなよ?蒼龍だってコイツらにヒドイことされたんだから。」

 

「う、うん。」

 

すると緑色の和服を着た女性が近づいてくる。しかしもう逃げる体力どころか起き上がることすら出来ない。おそらく骨も何本か折れているだろう。

 

「…?やらないの?」

 

しかし、緑色の和服を着た女性は何もしてこない。

 

「はぁ…蒼龍は甘いよ。蒼龍はコイツらに殴られたり、犯されたんだよ?こういうゴミは痛みつけて殺すのが一番なんだよ?」

 

そう言い、黄色い和服の女性は蹴りを入れる。

 

「ちゃんと言うことを聞いてくれれば、こんなことにはならなかったのにね。行こ?蒼龍 」

 

「う、うん。」

 

そう言って彼女たちは部屋を出る。するとブーンと言う音が聞こえてきた。動けない体で窓を見ると、九九式艦爆がこっちに向かってくるのがわかった。

 

 

 

ドゴン!という音とともに目の前が真っ暗になった。

 

 

 

 

 

続く

 




いかがでしたでしょうか?個人的にはキャラ崩壊がないか心配です。もしよければアドバイスお願いします。

また誤字脱字も多々あると思うので報告よろしくお願いします!

批評、感想お待ちしております

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