あなたの世界は何色か ~元ブラック鎮守府でおきた奇跡の物語~ 作:トミザワ
今回は登場人物が急激に増えるので実験を含め、台本形式にして見ました。
アンケートの結果を見て、他の話も修正するつもりです。
あっ!前回のアンケートに答えていただいた方、ありがとうございます!戦闘シーンは少な目でいきたいと思います
※アンケートの結果このままでいきたいと思います
9月5日 直し終了
あれから3日後、俺と少佐のあの事件の責任を追求する査問委員会が開かれた。
だが....
大本営 会議室
「貴様の噂は聞いてる!賄賂や大破進撃....それどころか艦娘への性的暴行したそうじゃないか!」
「噂は噂だろ~?第三鎮守府の大将さんよ」
俺と少佐の処遇の話は一切出さず、まったくの別件を問い詰める穏健派代表の大将とそれに対して煽る過激派中将........。関係者曰わく、いつもこんな感じらしい。
「あの....これいつ終わるんですかね?」
「さぁね....というか池田君はすごいね....。どんな罰を受けるかわからないのにこんな時に読書とは....。」
「こんな事で時間を無駄にしたくありませんから。それに....結果はもうわかってますし」
そう言って、読者を再開する。
「それはどういう....「おい貴様!査問委員会で読書とはどういうつもりだ!」
穏健派大将に怒鳴られ、俺は仕方なく本をしまう
「失礼しました。時間の無駄だと思ったので」
「池田君....」
少佐は挑発する俺を制止させようとするが構わず手を上げ、ある事を提案する。
「委員長、これ以上関係のない質疑応答をするなら時間の無駄です。退席してもよろしいですか?」
「何だと!?そんな事が許されると...」
「認めます」
「「!?」」
しかし、委員長はすんなりと俺の提案を受け入れた
「では少佐殿、行きましょうか」
俺は少佐を連れて会議室を出ようとする。
「待て」
だが、過激派中将に呼び止められる
「...なんでしょう」
「お前、名前は?」
「海軍特殊憲兵隊の池田信也と申します」
「歳は?」
なんなんだ....この質問は....。
「今は16ですが、来月17になります」「ほう....。ではそんな憲兵さんに聞きたい事がある。俺は艦娘は兵器であり、道具だと思っている。君はどうだ?艦娘は人間か?それとも兵器か?」
「ちょっと待ってください。今回の件に関してその質問は一切関係ありません。」
さすがにまずいと思ったのか少佐が間に入る
「吉川、お前の意見など聞いていない。それに元ブラック鎮守府に憲兵が着任する事は初めてだ。その第1号がどんな人間か知っておきたい」
「池田君、答える必要はない」
さっきとは逆に少佐が俺を会議室から連れ出そうとする。
「いえ、答えます」
「池田君!あの人は過激派代表で政治家の息子であり、前任とも共謀してた噂もある。目をつけられたら終わりだぞ!」
少佐は中将に聞こえないように小声で俺に警告する。というか政治家の息子なのか........。どうりで大将に強く出れるわけだ。
「質問にお答えします。まず艦娘は人間か兵器かでしたが、私個人の意見として人間だと思っています」
俺は少佐の警告を無視し、質問に答える。
「ほう?」
「ですが、そこにいる穏健派大将のように特別扱いするつもりはありません」
「というと?」
「艦娘は当然ながら海軍に所属しています。軍に所属してる彼女らは兵士なのです」
「つまり一般兵士と同等に扱うという事だな?」
「はい。穏健派の鎮守府では艦娘とのコミュニケーションを良く取っていると聞いていますが、鎮守府は懇親会をする場所ではありません。軍隊にとって連携や信頼関係は大切ですが、仲良くする事とは別です。私は彼女らにとって憲兵であり、そして上官でもあります。ですから違反をすれば厳しく処罰し、反乱を起こそうものなら武力を使って制圧します。それが私の考えです」
「クックック....面白い考え方だ....。お前は将来優秀な軍人になるだろう」
過激派中将は不気味に笑う
「お褒めいただき光栄です。では失礼いたします」
そう言って俺と少佐は会議室を後にした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「池田君!君は自分が何をやってるのかわかっているのか!」
大本営を出るや否や少佐からお叱りを受ける
「ええ、わかっていますよ」
「だったら何故!」
少佐の怒りは収まらない。まぁ第三者から見れば穏健派代表の意見を否定し、過激派代表に擦り寄るように見えたのは間違いない。
「少佐、私はあんなマヌケな大将に付くつもりはありません。それに私はあくまでも中立的な立場を取っていくつもりです」
あの大将....軍人でありながらも一時的な感情でしか動いてない。あれが穏健派代表なのか?だとしたら他の穏健派たちが不憫で仕方がない。
「だとしてもだ....。あの過激派中将は政治家の息子で悪い噂がたくさんある。というかそもそも査問委員会で退席とかどんな処罰を受けるかわからないぞ」
「噂は噂ですよ。もちろん証拠が揃えば、逮捕しに行きますけどね。」
「....」
「それと査問委員会に関しては処罰はないので安心してください。あと私は用事があるので、別の車で寄り道してから第四鎮守府に行きます」
「何故、結果も出てないのにそこまで言い切れるんだ」
俺は少佐の言葉に対して『いずれわかりますよ』とだけ言い、車に乗った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海軍特殊憲兵隊 正門前
「お疲れ様です。」
俺は後部座席の窓を開け、警備兵に身分証を提示する
「確認がとれました。」
警備兵はゲートを開け、敬礼する。車は敷地内に入り、司令部前で停車する。
「お待ちしておりました」
車を降りると、一人の男が立っていた。
「はじめまして。海軍特殊憲兵隊、池田信也です」
「海軍特殊憲兵隊、警備班の桜木誠一です」
桜木と言う男....見た所、20代前半だろう....あと警備班とかあるのか...。班がある事自体はじめて知った。俺は一体どこの班なんだ?
「佐々木少尉がお待ちです。ご案内しますが、車椅子は必要ですか?」
どうやら佐々木隊長から負傷してる事を聞いてるらしい
「ご心配ありがとうございます。骨折等はしてないので車椅子は大丈夫です」
「了解しました。」
なんだろう.......年上にここまで気を使われると申し訳ない気持ちになってしまう....。
「運転手の方、奥に駐車場があるのでそちらをご利用ください。」
桜木さんの答えに駐車場の方を見ると、見た事もないような車両や装甲車がそこにはあった。
「では、ご案内いたします」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は桜木さんに案内され隊長室の扉をノックする
「入れ」
「失礼します。」
「査問委員会は?」
「第三鎮守府の大将と過激派中将が言い争いをしてるだけだったので途中で退席しました」
「だと思ったよ。まぁそれはいい。萩風と蒼龍の状態は?」
「蒼龍は中破で第四鎮守府で入渠して回復してます。萩風の場合は意識不明で入渠の場合溺れる可能性があるので点滴を投与してますが、依然として意識は回復してないです。」
「そうか....。そういえば、この基地に来るのは初めてだったな」
「はい。駐車場に見たこともないような車両がありましたが、あれは?警備兵も最新の短機関銃のような物を持っていましたが....」
俺は駐車場にあった装甲車について質問する
「米国とドイツから購入したんだ。わざわざカナダ、アラスカを経由してそこから海上輸送をしたんだ」
さすが、欧米の技術は凄い。日本より10年先を行ってる。
「この国も世界最強の軍艦や戦闘機を作れたんだがなぁ....資源がなければ何もできないか....。」
「欧米諸国と比べても仕方がありません。むしろ島国で貿易もままならないのによくここまでやってますよ。この国は」
「まぁ無駄話はこれぐらいにして....駆逐艦嵐についてだったよな?」
「はい」
「では捜査班の所に案内する」
俺は佐々木隊長に連れられ、隊長室を出る。
「そういえば、この部隊にはいくつかの班がありますが、私はどこ所属なのですか?」
「鎮守府の復旧を担当する人間は君しかいない。よって所属はないが、復旧後は機動班か警備班に割り振るつもりだ」
そんな事を話してると捜査室前に着く
「ここからは捜査班長の高木という男が担当する。」
「了解しました。」
俺はそう言って捜査室に入る
「待っていたぞ。」
そこには大柄な男が立っていた
「第二鎮守府の復旧を担当している池田信也です」
「特殊憲兵隊捜査班、班長の高木だ。よろしく。さっそくだが本題に入るぞ」
「はい」
「前任から押収した、戦歴書類や戦闘記録を確認した結果....」
「残念ながら青ヶ島沖で轟沈してる事が確認された」
「....そうですか。原因は?」
「深海棲艦による魚雷攻撃が原因だ。だが、その30分前に任務が完了し帰投する事が報告されている。」
「つまり待ち伏せにあったと?」
「まぁこれを見ろ」
すると一枚の書類を俺に渡してくる
「これは?」
「前任さん、艦娘たちが逃亡しないように艤装に発信器やマイクを付けて逐一、陣形や交信内容を確認してたらしい。この書類は当時の陣形と作戦状況について書かれてる。」
「書類だと戦闘の途中で空母赤城と加賀が被弾して大破してますね」
「ああ、だから赤城と加賀を守るように輪型陣で帰投している。それで魚雷がきたのはこの方向からだ。」
高木は陣形の図に矢印を書く。
魚雷が向かった先は
萩風の所だった。
「.....つまり嵐は萩風を庇ったと?」
「そういう事だ.....。萩風と実際に会った事はないしあくまでも推測だが、大切な姉妹艦を失った悲しさや自責の念がこの事件の原因だと俺は思っている。萩風が罪滅ぼしに深海棲艦と戦って沈みたかったのか......もしくはストレスのせいで本気で嵐が生きていると思い込んでるのか俺にはわからん」
信也「......」
どういう反応をすればいいかわからなかった。もし萩風が目を覚まし、解体......いや、自沈処分あるいは深海棲艦と戦って沈みたいと言われたらどんな回答をすれば良いのだろうか......。
「もしですよ。大事な部下が死にたいと言ったら班長はどうしますか?」
俺の質問に班長は『うーん......』と考え、こう言った
「わからん。組織や社会の一員としては止めるのが正解だが、本人の立場に立ってみると話は別だ」
「そう....ですか....。」
するとコンコンコンとノック音と共に佐々木隊長が入ってくる。
「失礼するよ。池田君......」
「萩風の意識が戻ったと吉川少佐から連絡があった」
「なんでこのタイミングに......」
「さぁどうする?」
俺は目を瞑り、深呼吸をする。
「車を司令部前に回してください。第四鎮守府へ向かいます。それと佐々木隊長、お願いが」
「もう嫌な予感がプンプンするけど、なんだね」
俺はあることを佐々木隊長にお願いした
「......まーた査問委員会が開かれるぞ」
「構いません」
「......わかった。ただ吉川少佐の許可が出たらの話だ。まぁあの人が断る事はないだろうが......」
「ありがとうございます」
「おい。もし、その方法を取るならこれを持ってけ」
そう言って俺にアタッシュケースを渡す。
「捜査資料だ。きっと役に立つ。」
「ありがとうございます」
俺はお礼を言い捜査室を出て、車に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第四鎮守府 医務室前
「遅れて申し訳ありません。萩風の状態は?」
「意識ははっきりしているが、かなり怯えてる。」
「わかりました。それからもうすぐ到着するそうですが、いきなり医務室に入れずに私と萩風の会話を聞かせてください。」
「わかった......。」
俺は医務室のドアを開ける。
「し、司令....」
そこには俺の顔を見て怯える萩風と
「て、提督!?」
驚く蒼龍の姿があった
「おう、蒼龍。まだこの鎮守府にいたのか」
「いるよ!てか私、本来出撃禁止の所を即応艦隊の監視があったから出撃できた訳で多分帰りも一人じゃ帰れないんだけど....」
そうだった....。なにかしらの方法で移動手段を確保しないと
そう思いながら蒼龍の座ってる横に立ち、彼女の方を見る。
「えっ....何?」
「いや....邪魔。医務室から出てくれるか?」
「いやいや....椅子を他の所から持ってくればいいだけでしょ」
そういう意味で言ったんじゃねーよ
「萩風と二人で話がしたい」
「っ!?」
俺の言葉に萩風は身体を震わせる
「でも萩風ちゃん怯えてるよ?私がいた方が落ち着くんじゃないかな?」
「頼む」
「うっ....」
「お願いします....一人にしないで....。」
「うっ....」
板挟み状態に蒼龍は困惑する
「お願いだ」
「....わかったよ。15分だけね?それ以上は駄目。わかった?」
「助かる。ありがとう」
「へぇ~....直接お礼とか言えるんだ」
蒼龍はニヤニヤしながらそう言う
「....お前明日の夕ご飯、無しな?」
「じ、冗談だって!」
「いいから早く出ろ」
「はーい」
蒼龍が医務室を出る
「ご、ごめんなさい!」
すると萩風が頭を下げ、謝罪する。
「どんな処罰だって受けます!だから姉や妹たち、他の艦娘を巻き込むのはやめてください!お願いします!」
「萩風、お前ら姉妹同士って仲良かったりするのか?」
「えっ....」
突然の質問に萩風は驚きと姉妹たちが何かされるのではないかと言う驚きと不安が入れ混ざった顔をしていた。
「いいから答えろ」
「....昔は仲良かったです。」
「昔は?今は違うのか?」
「....はい。半年前に野分と舞風が泣きながら喧嘩してるのを見たんです。それからお互いに変わったというか....」
「そうか....。原因はなんだと思う?」
「わかりません....。ただ喧嘩する数分前に野分が『舞風はいいよね』みたいな事を言ってて」
「それで気づいたら喧嘩してたと?」
「...はい」
「俺はなんで喧嘩したのかわかるぞ」
「えっ?」
「陽炎型駆逐艦17番艦萩風、おまえが原因だよ」
先ほどよりも低いトーンで話す。
「わ、わたしが?」
「そう。お前がいつまで経っても姉の死を受け入れられずにウジウジと逃げてばっかりいるからだ」
「なっ!?嵐は沈んでいません!」
「なんでそう言い切れるんだ?嵐は鎮守府にいなかったのに」
「声が聞こえたんです。私を呼ぶ声が...だから生きてるんですよ!」
「それで無断出撃したのか?」
俺の質問に萩風は頷く。はっきり言ってめちゃくちゃな理論だ。
「去年の六月、旗艦赤城を主軸とする第一機動部隊は青ヶ島近海をうろついてる敵機動部隊撃滅のために出撃した。そして嵐やお前も参加し、逃亡や反乱を防ぐために前任は姉妹艦や部屋班の艦娘を人質としたため、舞風と野分が作戦に参加する事はなかった。」
「やめて」
「敵機動部隊との激闘の末、勝利するも赤城と加賀が大破。帰投の際は赤城と加賀を守るように輪型陣をとった」
「やめて!」
俺は萩風の言葉を無視し、続ける
「だが、敵潜水艦が潜んでた事に気づかずに挙げ句の果てに直前まで魚雷を撃たれてる事にすら気がつかなかった」
「嫌っ!聞きたくない!聞きたくない!聞きたくない!」
萩風は耳を塞ごうとする。だが.....
ガシャ!
「あぁ.....言い忘れてたけど、暴れないように手錠付けてるから」
「そ、そんな.....嫌だ.....嫌だよ」
「そして嵐はお前を庇い、魚雷が命中。その後お前は必死に曳航を試みるが、浸水を防ぐ事が出来ずにお前の目の前で沈んでいった。」
「違う.....違う.....違う」
「そうか.....違うか。」
俺は萩風の耳元でこういう
「思い出せ。お前のせいで沈んだんだ」
「あ.....」
「お前が敵潜水艦に気づいてればこうはならなかった。」
「お前が早く雷跡に気づいてれば、嵐はお前を庇う必要はなかった。違うか?」
泣き出す萩風に俺は大きくため息をつく
「その後、お前は部屋に閉じこもり挙げ句の果てにあの事件どころか嵐の死もなかった事にしようとした。だが、出来なかった。何故なら目の前で沈んだ記憶は消せなかったからだ。だから壊れた役を演じるのも苦痛に感じる。そしてお前は決意する。せめて深海棲艦を道連れに自分も死のうと」
「グスッ.....」
時計を見ると10分が経過してた。そろそろ畳みかけるべきだな
「.....司令」
「なんだ?」
「私を殺してください.......。解体でも雷撃処分でもなんでも構いません。」
「正当な理由が無ければ許可できない」
「私は潜水艦も発見できないようなポンコツ艦です.....それに私には何も残ってませんから.....。」
「そうか.....」
バチンっ!
俺は容赦なく、萩風の頬を叩く
「本当はこんな事したくなかったが、あまりにもお前がマヌケ過ぎてな。」
「.....」
「なぁ萩風、なんで姉妹艦を沈めて部屋に閉じこもったポンコツ艦を前任は見逃したと思う?」
「.....っ」
「野分や舞風が身代わりになかったからだよ。舞風はほぼ毎日好きでもない男の夜の相手をし、野分はストレス発散のためにサンドバックのように殴られた。そりゃイライラもするし、喧嘩もするわな。でもなそんな状況でもお前の事を心配してくれてるんだ。無断出撃の時だって危険を顧みずに捜索に参加すると言ってきた」
泣く萩風に対して俺は容赦なく言う。
「それを何も残ってない?ふざけんな!そんな事も考えられないお前はポンコツ艦どころかただのゴミと一緒だ!まだ米国で開発されてる迎撃システムの方がまだ賢いわ!」
俺は萩風に対して怒鳴りつける。
「解体だと?責任を取らされる俺の気持ちを考えろ。ゴミはゴミらしくゴミ捨て場に行って野垂れ死ぬのがお似合いだ。」
するとバンっ!と扉を開ける音が聞こえたと同時に背中に衝撃が来る。吹き飛ばされた俺はようやく跳び蹴りされた事に気づく
「このクズが!よくも萩風を叩いたなぁ!」
倒れ込む俺に対して野分は思いっきり顔に蹴りを入れる。
「ぐふ.....」
口の中は鉄の味がし、意識が朦朧としかけていた。
「野分!」
「いや、気が済むまでやっていいぞ。ただし殺しは無しだ」
舞風は止めようとするが、少佐は止めなかった。野分はしばらく俺を殴った後、萩風の元に行く。
「野分.....舞風.....なんで.....」
萩風は突然の出来事に唖然とする
「萩風、聞いて欲しい事がある。嵐が沈んだのは萩風のせいじゃない!そもそも補給も入渠も無しに無理進撃をしたアイツが悪いの!だから私のせいとかせめて道連れにして死のうとかお願いだからやめて.....」
「毎日夜の相手をさせられたり、つらくてのわっちとも喧嘩した事もあるけど、私は後悔はしてないよ。だって嵐に続いて萩風を失いたくないもん!」
「わ、私.....二人の事、全然考えられていなかった.....。本当にごめんね.....」
3人が泣いてる中、吉川少佐は倒れてる俺の下へ来る
「.....立てるか?」
「大丈夫です」
俺は一人で立ち上がり、医務室を出ようとする。
「まぁ君のシナリオ通りなんだろうが、あんまり女性を泣かすなよ。後、もう一発くるから気をつけろよ」
バチンっ!
医務室を出た途端、頬に痛みが走る。そこには泣いている蒼龍の姿があった。
「これは萩風ちゃんの分ね」
「......なんでお前が泣いてるんだ」
「人のやり方に口出ししたくはないけど、提督がつらそうな顔で悪口を言って、野分ちゃんや他の艦娘に殴られたり蹴られたりするのはもう見たくないよ.....」
「........」
「........ごめん。頭冷やしてくる」
泣きながら走り去る蒼龍に俺は何も言えずにその場に立ってる事しか出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数時間後
俺は軍医に手当てをしてもらい、第二鎮守府へ帰る事となったのだが........。
(なんで同じ車なんだ........)
(なんで同じ車なの.....)
てっきり即応艦隊の監視のもとで海上ルートで帰るのかと思っていたが、艤装の装着は認められなかったのか同じ車で帰ることになった。
「....」
「....」
依然として車内には気まずい空気が流れる中、先に口を開いたのは蒼龍だった。
「ねぇ........提督」
「.....なんだ」
「はっきり言うけど、この件で第二鎮守府の艦娘たちの提督への評価は最悪だよ」
「.....だろうな」
「だからこそお願いがあるの.....」
蒼龍は声を震わせる。
「もう二度とあんな事しないって約束して.........」
「.....すまない。それは無理だ.....」
「あっ........」
泣き出す蒼龍をよそに俺は窓からの景色を見る。色々とトラブルはあったが、鎮守府復旧計画は順調に進んでいる。
俺は.....
お前らに構ってる暇はないんだ........
続く
いかがでしたでしょうか?かなり長くなってしまった気がする........。
アンケートのご協力のお願いとアドバイス、誤字脱字報告の方よろしくお願いいたします。
台本形式にするべき?
-
した方が良い
-
しない方が良い