モンスターハンター ~黒剣の英雄~   作:黒の剣神

2 / 2
1話始まるよー!


第1章 ~序章~
第一話 物語の始まり


とりあえずリュウはこのベッドから降りた。

そこでふと気付く。

自分の目線が今までよりもかなり低いことが。

「そういえばあの女神様が5歳からって言ってたな」

今更ながらあの女神様の言っていたことを思い出す。

そしてあることに疑問を抱く。

「俺の今の身体どんな感じなんだろう?」

自分は転生をしたのだ、顔や体型などが転生前と変わっているのかもしれないと考えたのだ。

良いことにこの拠点(ベースキャンプ)には入り江のようなものがあることを思い出した。

「転生前はモンスターハンター3Gとモンスターハンター4をやっていたからこの世界ではそういう知識が役立ちそうだな」

俺、リュウ・エリシウスこと堂島 龍は転生前はゲーマーであった。

成績は良かったので親はゲームを何時間やっていても俺のことを怒らなかった。

なので俺はゲームやpcゲームを夜中に好きなだけやっていた。

そんなこともあってゲーム、pcゲーム、pcの知識はかなりのものだった。

転生前のことを思い出して寂しくなった。

自分はホームシックなどには全くならないのに寂しくなった。

精神年齢も5歳になってしまったのかもしれない。

「・・・・・・・・・・・・・・」

気をとりなおして入り江に近づくと、目の前の光景に驚いた。

「うお。すっげぇぇええええええ!」

どこまでも続く透明度溢れる海と見るからに巨大な遺跡がそこにあった。

「・・・・・・・・・・・・・・」

何分間かその光景に入り浸っていると、当初の目的を思い出し、入り江に顔を出してみた。

そこにあったのは吸い込まれるような深く黒い瞳と漆黒の黒髪。

そしてまだまだ5歳の幼さ全開だが中性的な形の整った顔。

色の白い肌色の肌。小柄で線の細い身体。

黒いシャツと黒いズボンがそこにあった。

「へぇ。あんまり転生前と顔は変わってないんだ」

なぜだかわからないが、少しホッとした。

「転生前と変わっているのは、肌の色と、髪の色か・・・・」

転生前の肌の色は浅黒かった、髪の色は茶色であった。

そのあとは少し周りの景色を楽しんだ。

 

 

 

リュウはテントに戻って例の物を確認した。

その例の物とはベッドに寝ていたときに俺の傍にあった『スモールソード』(多分女神様がくれた物)

であった。

「さて、この剣はどうするかなぁ」

そう言って剣を持ち上げようとすると・・・・

「重っ!!」

そう、それはかなり重かった。正確にはこちらの筋力が5歳児だった為そう感じたのだ。

「ん?鞘に革製のベルトが付いている」

そのベルトは背中に付けられるようだった。

「これで剣を背負えばいいのか?」

ベルトを装着して、剣を鞘ごと取り付ける。

斜めに掛けた自分の背中よりも長く重い剣にふらつきながらもしっかりと立つ。

しばらくそのまま立っていたが女神様が言っていたことを思い出す。

(あなたがソードスキルを使えるようにします)

「そういえば。確か、女神様は俺にソードスキルを使えるようにしてくれたんだよな」

ソードスキルを使えるならばステータスウィンドウも出てくるはずだと考え、人差し指と中指を合わせて右手を縦に振ってみた。

するとシャラランという効果音とともに四角い光・・・・・ステータスウィンドウが出てきた。

「おお。やっぱり出てきたな、ステータスウィンドウ」

だが、自分が想像していたソードアートオンラインのステータスウィンドウではなく、ただ3だけそのステータスウィンドウに表示されていた。

「うん?表示されてあるのは俺の名前と時間、あとスキルスロットだけだな」

スキルスロットをクリックするとスキルの数々が出てきた。

「えーっと、なになに?片手直剣と両手剣、片手斧、両手斧、片手鎚、両手鎚、片手槍、両手槍、細剣、曲剣、刀、投剣、体術、裁縫、料理、釣り、識別、索敵、隠蔽、隠密、武器防御、軽金属装備、武器作成、装飾作成、エトセトラ・・・・・」

ずらりと並ぶ100種類以上にも及ぶするとスキルの数々。ちなみに残念なことにユニークスキルはなかった。

「まあ、ユニークスキルは条件が揃わないと出現しないって小説に書いてあったし」

ユニークスキル探しは中止にして、次の作業に取り掛かる。

気になったスキル《片手直剣》をクリックすると、スキルスロットに加えますか?というメニューウィンドウが出てきた。

「そうか、すべてのスキルを使える訳ではないんだな」

確かに、スキルスロットには2つの空きがあった。

「そうか2つか・・・・・・なら1つ目は《片手直剣》だな」

そう言いOKボタンをクリックする。

このスキルにした理由があるのだ。

1つは、先ほどのように興味があったからだ。

そしてもう1つは、この剣《スモールソード》が片手直剣の武器であるからだ。

今の目的はこの孤島から脱出することだ。

つまり、必然的に今ある武器のスキルを選ばねばならないのだ。

「あと残り1つか・・・・・・。うーん、悩むな~~~~~」

この剣以外に武器は無いので武器スキル以外から選らばなければならないのだ。

「ダーツとか得意だったから《投剣》にしようかなぁ。でも脱出するために必要無いからなぁ。うーん、どうしようかなぁ」

しばらく悩む・・・・。

「うん!これに決めた!」

そう言い、スキルをクリックする。

そのスキルは《索敵》であった。

このスキルにした理由は、この孤島から脱出するためにモンスターに出会うことをなるべく避けるために、索敵というモンスターを感知するためのスキルを選択したのだ。

OKボタンをクリックすると視野が一気に広がり、視力が増加した。

「よし。さて、脱出といこうか」

女神様はこの孤島の近くにモガの村があると言っていた。

ということは、この孤島はモガの森ということになる。

ならば、エリア1にあるモガの森の出入り口まで行って、モガの村に行けば脱出成功となるのだ。

リュウは脱出する準備を整え、エリア1に通じるエリア2へと向かった。

 

 

 

「う~~重い・・・・。思ったより疲れるな・・・・」

低く唸りを上げて、今、リュウはエリア2へと続く道を歩いていた。

「5歳児の体力がここまで低いとは思っていなかったぜ・・・・」

さすがに5歳児の体力ではこの剣を持ち歩くことでさえ疲れてしまうのだ。

「なんで5歳児なんだよ~女神様~!」

こればっかりは女神様を恨むリュウであった。

その後もぶうぶう言いながら歩いていたリュウはその疲れた表情が浮かび上がっている顔に、ぱあっと笑顔を咲かせた。

「エリア2が見えてきた!」

エリア2が見えてくるとリュウははしゃいだ。

やはり、精神年齢も5歳児になっているのだ。

リュウはエリア2へ走り出した。

走っていると、索敵スキルに1つの反応があった。

(あれ?珍しいな・・・アプトノスが一匹でいるなんて)

エリア2はアプトノスという草食竜のおとなしいモンスターがいるのだ。

アプトノスはこちらが攻撃してこない限りアプトノスは攻撃してこないという温厚なモンスターである。

アプトノスはその温厚な性格と馬力の強さから荷車を引かせるために飼われていることが多い。

普通は3匹や2匹で行動しているからリュウは不思議に思った。

(まあ。関係無いか・・・・)

そして、エリア2へ出るとリュウはその目の前の光景にその表情を一瞬で笑顔から驚きと恐怖に変えた。

目の前に広がった光景は、

無残に食い散らかさせたアプトノスの死骸とそのアプトノスの大量の血――――

そして、その近くで「ギャアッギャアッ」とうるさく鳴いている肉食の鳥竜種のモンスター・・・「ジャギィ」がそこにいた。

「嘘だろ・・・冗談だろ・・・なんでエリア2にジャギィがいるんだよ・・・!」

そう、リュウの言ったとうりこのエリア2には本来、ジャギィはいないのだ。

ジャギィの活動するエリアは、エリア5とエリア6、エリア7、エリア8である。

そのジャギィがこのエリア2にいるということはジャギィをどこへでも呼び出せるこのジャギィの群れの親玉、ボスモンスター「ドスジャギィ」が呼び出したのであろう。

(ということはドスジャギィもいるのか?)

あわててエリア2を見渡してみてもドスジャギィはいなかった。

(つまり敵はあのジャギィだけだということか・・・・)

ジャギィはまだ、こちらに気づいていないようだった。

(戦うか!?いや、危険過ぎる!)

たとえ相手があの雑魚モンスター、ジャギィであったとしても、こちらは今は5歳児の幼児だ。

5歳児がモンスターを相手にするなんて無理なことだ。

(どうする!?)

選択肢は2つ――――

引き返し、拠点(ベースキャンプ)に戻るか。ジャギィにバレないようにエリア1を目指すかだ。

(引き返し、ベースキャンプに戻る方が安全だが・・・・。だが、あのジャギィはあそこから動いてくれそうにないな)

「ベースキャンプで待っていても時間の無駄ということか・・・・・・」

ベースキャンプに引き返す選択肢が消えたので、残る選択肢は1つ――――――

「ジャギィにバレないようにエリア1へ向かうしかない」

そう決断すると、リュウは行動に移った。

リュウはジャギィに見つからないようにうつ伏せになって匍匐前進を開始した。

そして見つかりにくいようにジャギィから遠く離れてエリア1を目指す。

「チッ、こんなことになるんだったらスキルを《索敵》じゃあなくて《隠密》か《隠蔽》にしとけばよかったな・・・」

だが、今さら後悔しても遅いので、黙々と進む。

(よし!もう少しでエリア1に向かう道につく!)

エリア1へ向かう道に近づいたので、リュウは一瞬だけ気を緩めた。

だが、その一瞬の気の緩みが命取りになった。

―――――ポキッ・・・!

一瞬、気を緩めたリュウは地面に気を配ってなかったので、目の前に落ちていた枝に気がつかなく、その枝を踏み折ってしまった。

「やばっ・・・・・」

その音を聞きつけたジャギィはこちらを振り向き、小さな部外者に気付いた。

そして。

「ギャアッ!ギャアッ!」

見つけたぞ私の美味しいお肉!とでも言ったかのようにジャギィはこちらに向かって吼えた。

そして、真っ直ぐこちらに向かってきた。

「クソッ、バレたか!」

リュウは匍匐前進を止め、エリア1に向かって走り出した。

(ちくしょう!もう少しでエリア1だったのに!)

悔しさが込み上げてくる。

「ギャアッ!ギャアッ!」

ジャギィはリュウが悔やんでいる間も距離を詰めてくる。

(クソッ、諦めたら終わりだ!幸い、ジャギィとの距離は離れているし、エリア1ももう近くだ。うまくいけばあのジャギィから逃げ切れるかもしれない!)

改めて決意し、エリア1へ向かう。

「ギャアッ!ギャアッ!」

だが、ジャギィも負けじと距離を詰めてくる。

後ろから恐怖が、死が迫ってくる。

 

 

――――――ちくしょう!怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!

 

 

恐怖が、死が確実に迫ってくる。

「あともう少しッ!!」

エリア1まであともう少しというところまできたところでジャギィに追い付かれた。

「ギャアッ!!」

ジャギィが体当たりをしてくる。

―――――ドン!!

「かはッ・・・・・!!」

背中に衝撃が走り、肺の中の空気が吐き出される。

ポーンとリュウは吹っ飛ばされる。

受け身も取れずにリュウは地面に叩き付けられる。

「うっ・・・・・」

思わずリュウは呻き声を上げる。

「ギャアッ!!」

リュウが痛みに悶えているとジャギィが飛び掛かってくる。

そして、ジャギィはリュウを仰向けに押さえつけられる。

―――――――や、殺られる!

「ハァァ・・・」

ジャギィの血塗られた口から血と肉と生ゴミが混じったような臭い息の塊が吐き出される。

殺される。

そう思った瞬間、背中に冷たいものが走る。

 

 

――――――俺は殺されるのか?

こんな雑魚に為す術もなく殺されるのか?

まだまだこの世界でやりたいことがあったのにここで殺されるのか?

 

 

冗談じゃない。

冗談じゃない!!!

 

 

殺されるか。

殺されてたまるか!!!!

 

 

怒りを爆発させたリュウは噛みついてきたジャギィを転がってよけた。

そして、リュウは立ち上がり、ジャギィの足を払って、ジャギィを転倒させた。

リュウは後ろに飛ぶと背中の剣をギャリンと抜き放つ。

転倒したジャギィもすぐに立ち上がり、こちらを向いた。

「ギャアッ!ギャアッ!」

ジャギィは吠えると、飛び掛かってくる。

「くっ・・・・!」

リュウはそれを横に飛んで回避する。

ジャギィがまた飛び掛かってくる。

「ふっ・・・・!」

リュウはそれをまた横に飛んで回避する。

(クソッ、このままじゃあ拉致が明かない!)

回避しているだけでは勝てないのでリュウは攻撃に移った。

「ギャアッ!」

飛んでくるジャギィを最小限の動きで回避する。

「はあッ!!」

ジャギィの横から剣を横凪ぎに振る。

「ギャン!」

ズバッとジャギィの皮が切れ、真っ赤な鮮血が噴き出す。

――――俺は闘える!

リュウは後ろに飛んでジャギィとの距離をとる。

ジャギィも体勢を立て直し、こちらに向かってまた飛び掛かってくる。

そして、リュウはソードスキルを発動させる。

「うおおぉぉぉああぁぁあああ!!」

片手直剣のソードスキル、単発斜め切り技《スラント》が発動する。

刀身が青色に輝き、放たれる。

「ギャン!」

剣はジャギィの喉に当たり、ジャギィは吹っ飛ばされる。

しばらくジャギィはもがいていたが、動きが止まり絶命する。

ソードスキルを発動すると、発動後に硬直時間が課せられるので、リュウは少しの時間、硬直していた。

「ふ~・・」

―――――ドサッ。

硬直が解け、リュウはその場に倒れこむ。

「はぁはぁはぁはぁ」

リュウは肩を上下に動かし、激しく息をする。

「す~~~・・・はぁ~~~・・・す~~~・・・はぁ~~~・・・」

しばらく深呼吸をして、呼吸を落ち着かせる。

呼吸が落ち着いてくると、リュウはその場に座った。

手に持っていた剣を地面に置き、ふうと息をつく。

「やった・・・ジャギィを倒した!」

ジャギィを倒したので、リュウは安堵の息を漏らす。

「しかし、疲れたなぁ・・・」

普通はこれだけでは疲れないのだが、リュウは今、5歳の子供なのだ。

5歳児の身体はこれだけで疲労してしまうのだ。

疲れたリュウはスタミナを回復するため、しばらく座って休んでいた。

 

 

 

スタミナを回復したリュウは、地面に置いてあった剣を取り、立ち上がる。

立ち上がったリュウは、剣を背中の鞘にチンと音を立ててしまう。

「さて、出発するか」

リュウはそう言い、エリア1を目指し、歩き出す。

だが・・・

「ギャアッ!ギャアッ!」

後ろから鳴き声が聞こえ、リュウは音のした方向へ振り向く。

そこには、ジャギィがいた。

「ちっくしょう!!また出てきたのかよ!!」

リュウは悪態をつく。

リュウは背中からギャリン!と勢いよく剣を抜き放つ。

さっきの戦闘で腕の筋肉がズキンズキンと悲鳴を上げている。

(クソッ)

リュウは心のなかで悪態をつく。

さっきの戦闘でエリア1から離れてしまったので、逃げることは出来なかった。

(チッ、闘うしかねぇのかよ!)

残された道は闘って勝つことしかなかった。

(諦めるな!闘うんだ!)

「闘って、勝って、俺は生きるんだ!殺られてたまるかぁぁぁぁあああああああああ!!!!」

そうリュウは叫び、地面を蹴る。

そのとき、ジャギィの背後から炎が上がった。

ボウッ!

そして、ジャギィの横から分厚い剣が横凪ぎに振られる。

「ギャアッ!!」

ジャギィが断末魔を上げて絶命する。

「・・・」

リュウは絶命したジャギィを見てから、ジャギィを仕留めた張本人の方向へ視線を移す。

立っていたのは身長180smはあろう男が立っていた。

男の姿はなんと言うか歴戦のハンターとも言うべき姿であった。

燃えるように真っ赤な赤髪と、同じく燃えるように真っ赤な赤い瞳。

着ている装備は頭の防具を外したレウスシリーズという雄火竜リオレウスから採れる素材を使った紅蓮の防具であった。

「大丈夫か君?」

男から聞こえてきたのは少し低い、だが、優しさの込められた声が聞こえてきた。

リュウは少し呆気に取られていたが、すぐに答えた。

「ええ。大丈夫です。お陰様で」

リュウは感謝の言葉を言った。

「うん。そうかそうか、ならよかった」

男は満足そうにそう言った。

そして、男はこう言った。

「ああそうだ。俺の名前はペルセウス。ペルセウス・ブラインだ」

 




文字数は頑張って増やしていきたいと思います。
あと、テストが近いので多分、次の投稿が遅れると思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。