『完結』(番外あり)ロクでなし魔術講師と帝国軍魔導騎士長エルレイ   作:エクソダス

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エルレイ「昨日、なんで投稿なかったの?」

いやあ、疲れて爆睡しちった☆

エルレイ「・・・死」

ぎゃああああああああああああああああぁ!!



みんなでアルバイトしてみた。

 

「……」

 

エルレイは現在、調理室を借りて…、なくなりかけていたいちごタルトを作っていた。

色々な試行錯誤をしながら、最高のいちごタルトを作るために────。

 

「あむっ……まあまあ」

 

出来立てほやほやのいちごタルトを食べた感想は、まあまあだった。

エルレイはため息をつきながら、ポケットからいちごタルトのレシピが乗っている手帳を取り出し、ぺらぺらと読み始める。

 

「やっぱり、いつも道理が一番…かも」

 

そう思いながら、エルレイはもう一度いちごタルトをいつものように作り始める。

出来たものを一つ口に頬張り……。

 

「できた……。んっ………おいしい」

 

エルレイは笑顔をこぼした。

そのまま()()()()()作り、胸ポケットのいちごタルト入れにぶちこんだ後、その場を去ろうとする──。

 

すると。

 

「……頂戴」

 

「ん……わぁ!!」

 

突然気配もなしに、リィエルがいたのでエルレイは驚き、2、3歩距離を取った。

その後、犬のように何かを待っているリィエルから察したエルレイは、一枚いちごタルトを手に取り…、リィエルに渡す。

 

サクサクサクサク……。

 

 

 

…見ていて気持ちがいいくらいに食べ進める。

 

「ん。おいしい」

 

「どうしたの…?何かあった」

 

「ん、ねえねに…。聞きたいこと」

 

もうねえねだけで、名前すら呼んでくれなくなったか…。とエルレイは苦笑いした後、話を聞き返した。

 

「なに?」

 

「あるばいとってなにすればいいの?」

 

「…は?」

 

エルレイは突然のアルバイトやりたい宣言に、目が点になった。エルレイは軽くため息をついた。

 

「アルバイト、やりたいの?」

 

「ん、グレンがやれっていうから」

 

「…あ」

 

思い出した…完全に思い出した。

そういえばこの頃にアルバイトやった。やりはしたが、すべて散々な結果だった気もするが…。

 

「…リィエルがやりたいなら」

 

「ん、やる」

 

どうせこれで失敗しても、自分のせいではなくグレンのせいになるだけなのは目に見えている。

ので、メンドクサイから傍観を決め込んだ。

 

★★★

 

「ま、というわけで」

 

エルレイたちは、辺り一面に薬草が植えられている学院の薬草園にいた。

 

「それじゃ、リィエルちゃん!いっしょにがんばろっ」

 

「……おー」

 

元気よく両腕を伸ばしているセラの真似をして、リィエルも両腕を伸ばした。

エルレイは横目でその光景を見た後、グレンを見る。

 

「バイトはいいけど、なぜ学院内…。意味なくない?」

 

「いきなり学院の外のアルバイトじゃ、いくら何でもリィエルにはハードルが高すぎるだろうからな。まずは学院内の学生向けアルバイトをこなして労働をそのものに慣れさせる方針で行く」

 

「……私もリィエルだから、あまり言いたくないけど、グレンが仕事のこと言ってもまっっっったく信用性ない」

 

「うるせえっ!」

 

小声でそんなことを言ってきたエルレイに、グレンは声を荒げる。

周囲を見渡せば、グレンたちだけでなく…、学院の他の生徒達も20人近く集まっていた。

 

「セシリア先生、今回の募集…感謝」

 

エルレイの目を向けた先に───、

線の細い女魔術師がいた。柔らかな髪を緩く三つ編みにし、いかにも優しげで儚げな印象の若い娘だ。

相変わらず、顔色が悪いが。

 

「セシリア先生大丈夫?すっごい顔色悪いけど」

 

「あはは、ご心配ありがとうございますセラさん…。私ったら昨日はつい夜更かししてしまって…、たった十時間しか寝てないから寝不足気味で微熱が出ちゃって……」

 

エルレイはどこから突っ込んでいいのかわからず、頭を抱えた。十時間寝たのなら大丈夫じゃ…微熱だったら休んだほうが……。

そんなことを考えていると、セシリアは鞄から瓶を取り出し、その中に手を突っ込んで…、何らかの自作魔術製丸薬を大量につかみ、口に運んでボリボリガリガリと。

 

「うっ、ごふっ……、んっ……ふう。ご心配をかけて本当にすみません、こうしてお薬を飲めば私大丈夫ですから……げほっ!げほっ!うーん…今年の風は厄介ね…」

 

ドン引きの一行の前で、突然血を吐き始めるセシリア。

 

「…すぐに医者に見せようそうしよう」

 

「だ、大丈夫です。本当にただの風邪なんです…。私、肺と胃と肝臓と膵臓と心臓と血管とその他もろもろの器官が生まれつき弱いから…」

 

「それ、ほぼ内蔵ほぼ全部…」

 

エルレイはいつも通りぎるセシリアを見て呆れ果てた。

とりあえず、エルレイはセシリアをお姫様抱っこ担ぎ上げる。

 

「え、ちょ……エルレイ先生?!」

 

「みんな、後でまた来る。急患運んでくるから、先やってて」

 

「えちょ……ま……きゃあああああぁぁぁ!!!!」

 

エルレイはそう言い残すと、すごい速度で保健室まで直行する。ベッドに下し、ヒモを使って軽く拘束したのち。エルレイは元の薬草園に戻った。

 

「お待たせ」

 

「「「「はやっ!!!」」」」

 

その時間は1分もかかっていないので、当然生徒たちは驚きの表情を見せた。

 

「ねえね、早い」

 

リィエルは小さく、拍手をしながらエルレイを眠たそうな目だ…。だがキラキラしている表情で見つめていた。

 

「ありがと、ま…始めようか」

 

「何すればいい?」

 

エルレイは鍬を片手に持ち、それをリィエルに渡す。

 

「これで、掘ればいい」

 

「ん、ねえね、わかった」

 

「え、ちょっまっ!!!」

 

それを見ていたシスティーナの制止の声は間に合わず、リィエルはおもむろに鍬を振り上げ───。

 

どざああああああああぁ!!!

 

一振りで地面にどでかいクレーターができてしまった。

 

「……」

 

「ど?」

 

ほめて?という顔のリィエルに──、

なんであんな適当に指示したんだろう…。

と、心の中でエルレイは自分を罵っていた。

 

「リィエルちゃんその調子!もっともっと掘ってこう!!」

 

「いいわけねえだろっ!!!」

 

セラがふざけてもっと掘らせようとするのを、グレンが殴って制裁する。

 

「いった!!何するのグレン君!」

 

「何すんのじゃねえよ!変な風にふざけるな白犬!あとエルレイ!お前は指示が適当すぎだ!」

 

★★★

 

「……」

 

現在エルレイは、ほぼみんなを連れて、喫茶店に来ていた。リィエルはまだ耕す作業をやっていて…、グレンはその付き添いだ。

 

「ま、グレンいるし……大丈夫だよね」

 

何とも言えない不安が心の中にあるが、特に気にすることもなくエルレイはカフェモカを飲んだ。

 

「…にが」

 

エルレイは傍にあった角砂糖を手に取り、1つ入れる。そして2つ…、3つ…、最終的に5つ入れて、カフェモカを飲んだ。

 

「おいし」

 

「あはは……エルレイ先生って甘党なんですね」

 

普通にリンゴジュースを飲んでいるルミアが、苦笑いをしていた。

 

「うーん、いちごタルト以外はコーヒーのブラックとか飲んでそうなイメージだったんですけど…」

 

「……そうなの?」

 

システィーナのその言葉に、エルレイは首をかしげる。

 

「だってほら…エルレイ先生クールでかっこいいから、大人っぽいっていうか」

 

…どうやら、今までエルレイはクールでかっこいい大人な女性。

という認識だったようだ…、高い評価でありがたいがエルレイとは全く正反対だ。

 

「……そんな風に思われてたんだ」

 

「はい、なんとなくイメージで」

 

ルミアも同意見なようで、エルレイはため息をついた後、いちごタルトを頬張った。大人っぽいって何だろう…、そんな哲学を考えながら。

 

「ま、いいや」

 

「あ…えっと……、不快に思ってしまったのならすいません」

 

ルミアがエルレイの顔を見て、何か察したのか頭を下げてきた。エルレイはルミアの頭にポンポンと手をのせた。

 

「大丈夫、二人に言われると……感慨深いだけ」

 

「?どういうことですか」

 

「ん、何でもない」

 

エルレイはシスティーナの言葉を軽く流した。

エルレイにとって、ルミアとシスティーナは大切な友達であると同時に、姉のような存在でもあったため、その二人にクールで大人っぽい、と言われるのは何かむずがゆい。

 

「レイちゃん、そろそろ戻ろうか」

 

「ん」

 

エルレイはセラの言葉に反応し、時間を見てみると確かに区切りのいい時間だった。

ゲロ甘カフェモカを飲み干し、みんなと共に喫茶店を出た。

 

「リィエル、どこまで頑張ってるかな?」

 

ルミアの笑顔に若干嫌な予感を覚えながら、エルレイ達は薬草園に向かった。

 

 

「「「「……」」」」

 

言葉も出なかった。

まさかここまでやるとは、全部耕されている。言葉だけ聞けばいいように捉えれるが、何も例外を入れることなく全部だ。

植えたばかりの場所も、育っていた薬草も…なにもかも………。

 

「ん、ねえね、頑張った…、ほめて?」

 

エルレイは唖然とした。

自分の記憶がうろ覚えだったのも悪いが、まさかここまでしてしまうとは…。エルレイは一度リィエルを抱き寄せてから。

 

「やりすぎ」

 

グリグリグリグリ!よくグレンがやっている頭ぐりぐりをエルレイがした。これをするのはこの学院の講師になった時以来だ。

 

「いたい」

 

「ていうか…グレンはなんでこれを、見逃したの」

 

「すまん、寝ちまってよ…気づいたら」

 

こうなっていたと………。

エルレイは本来自分の行動のはずなのに、胃が痛くなってきた。

 

「どうする…これ」

 

エルレイが力ない声で、脱力しているかのように呟いた。

 

「う~~~ん……あっ」

 

セラが何か思いついたようだ。エルレイとグレンは期待してセラの返事を待つ。

 

「怪獣が襲ってきました!って弁明すればワンチャン…」

 

「「「「ねえよっ!!!」」」」

 

セラの提案はすぐに却下され、( ˘•ω•˘ )とセラは落ち込んだ。

 

「ま、やってしまったものは仕方ない。範囲指定しなかった私たちも悪い…事情説明して、私が謝ってくる」

 

仕方ないと自分に言い聞かせ、すぐに頭を切り替えセシリアに事情を話そうと考えた。

 

「みんな、異論は?」

 

「「「「……」」」」

 

みんな黙ったままだ。

異論はないらしい、さっそくエルレイは拘束したセシリアの所まで行こうとする。

 

「「「「切り替え早いエルレイ先生まじかっけええええええええええぇぇ!!」」」」

 

「……そういうの良いから」

 

エルレイは少し照れながら早足で向かった。

 

★★★

 

「というわけで、リィエル社会勉強第一弾が大成功した勢いに乗りまして──次の仕事行ってみよ~う」

 

「え?言い切る?あれを大成功したって言いきっちゃう?」

 

グレンの大成功したという発言に物申したいご様子のシスティーナ。

 

「成功なのは。間違いない、結果的に仕事の楽しさ、人とのコミュニケーション、仕事へのやる気が身についた…成功と言っていい」

 

「う……、エルレイ先生が言うと説得力が…」

 

エルレイの考えには是非もないようだ。そのまま黙り込む。

 

「おい白猫、それは俺が説得力無いって言いたいのか?確かにそこまで考えてなかったけどよ」

 

「エルレイ先生に比べたら」

 

「即答かよ?!」

 

今エルレイたちがいるのは魔術学院の外、街で人気のカフェレストラン『アバンチュール』の前だった。

 

「と、とりあえず!リィエルにはここでウェイトレスをやってもらう!」

 

「グレン君、リィエルちゃん接客業は流石に無理なんじゃ…」

 

セラがジト目でグレンを見つめるがグレンはニッとにやける。

 

「いやー。実はここのウェイトレスのバイト、時給が破綻に良くてな……ほれ」

 

グレンがセラに求人広告を見せる。セラはじーっと、求人広告を見つめる。

 

「確かに高いけど…、お金に目がくらんだね。この腹黒グレン君め」

 

「うるせぇ!!!これぐらいしねえと俺の生活がままならねえんだよ!!」

 

「やっぱり腹黒いんじゃん!!ていうかそれリィエルちゃんのミスだけじゃなくて、グレン君のミスもあるから自業自得でしょ?!」

 

エルレイはそんな二人を無視して、リィエルにいちごタルトを渡す。リィエルがサクサクと食べ始めたのを確認してから、自分も頬張る。

 

「ねえね、わたし何すればいいの?」

 

「中に入ったら教える…。がんばって」

 

「ん、がんばる」

 

というわけで、リィエルは店で店長の面接を受け、案の定大歓迎…、そして速攻採用された。

 

「グレン、似合う?」

 

「おお~、馬子にも衣装だな」

 

「似合ってるよリィエルちゃん!ていうか私たちもこの服着る必要ある?」

 

着替えたリィエルの隣を見ればエルレイ、セラ、システィーナ、ルミアが、リィエルと同じ格好をしている。

 

「あはは、システィもリィエルも可愛い!セラ先生もエルレイ先生も似合ってます!」

 

「あ、ありがとうルミア、ルミアもすごく似合って……ってそうじゃなくて!!」

 

思わずルミアに微笑みかけ、すぐさま我に返ってグレンを問い詰めるシスティーナ。

 

「いや、だってさ、リィエルに単独で接客とか無理じゃん?お前らがフォローについてやってくれないと…あ、ちなみにお前らも文句なしで合格だってさ」

 

口笛を吹きながら、明後日の方向に目線をさまよわせるグレン。

 

「システィーナ、言っても仕方ない…、不満だとは思うけど、リィエルのため」

 

「う…はい」

 

「ルミアも。それでいい?」

 

「はいっ、私は全然…」

 

エルレイの言葉には、とても素直に答えるシスティーナとルミア。

 

「なんかお前、懐かれてるよな。いろんな奴に」

 

「……気のせい」

 

★★★

 

というわけで、エルレイたちのウェイトレスの仕事が始まった。

 

「いらっしゃいませお客様、何名様ですか?2名様ですね。あちらの席へどうぞ」

 

エルレイの流れるようなフリフリした可愛らしい動き、手慣れた言い回しと笑顔は、いろいろな男客の目をくぎ付けにした。

 

「…お前、ホントに未来のリィエルなんだよな?手慣れすぎじゃね?」

 

グレンがぼそぼそ声でエルレイに話しかけてきた。

 

「なんだかんだで、いろいろな仕事経験したから」

 

「ふーん、大変なんだなお前も」

 

少し遠い目になっているエルレイに、グレンは何かを察して少し優しい言葉をかけた。

 

「いらっしゃいませ!!ご注文はお決まりですかい?ホットケーキ1つですね!ホットケーキ1丁!!」

 

元気だけは人一倍だが、何か空回りしているセラを見ながら、エルレイとグレンは苦笑いをした。

 

「あれ止めたほうがいいか?」

 

「面白いから……、このまま黙って見てよ」

 

「おめえも悪だな」

 

他の三人も結構様になっている。

リィエルは妙なこともしているが、まあドジっ子で済む範囲だろう。

 

「私、ちょっと、お皿洗いのほう行ってくる」

 

「あ、了解っ!」

 

セラに言い残し、エルレイは店の厨房に行った。

 

★★★

 

「……」

 

シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ。

 

「……」

 

シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ。

 

「……」

 

シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ。

 

「お、お皿洗いはやいね君…」

 

エルレイの早すぎる皿洗いの手並みに、店長は口を開けて驚いていた。

 

「どうだい?君、ここで本格的に働く気は──」

 

「申し訳ありません」

 

「そ、そうかい」

 

エルレイは店長の言葉をバッサリと切り、お皿洗いに励む。

 

(…ウェイトレス、か)

 

自分にはこういうのは絶対性に合わないと決め込み、お金に困った時以外はやることもなかったが。なかなかどうして、大人になってみるとやりがいがあるものだ。

 

「ま、軍の仕事が板についてるし…、もう戻れないか」

 

エルレイはそう苦笑いして、すべての食器をきれいに整えた……その時。

 

がしゃん!!!!!!!

 

突然、大きな音が鳴り響いた、もう思い出さなくても原因がわかる、リィエルだ。

 

「また‥‥目を離したスキに!!」

 

エルレイはすぐさまバックヤードから出てきた。そしてそこの光景は…。

 

「……」

 

すぐに目に入った…。いかにもチンピラそうな男が倒れている。そしてリィエルはというと……。

 

「てめえ!!なにしやがる?!?!」

 

「それはこっちのセリフ…。ルミアとシスティーナを虐めるやつは許さない」

 

……どんな経緯があったかはまったくもって不明だが、ブチ切れていて、2人のチンピラらしき人物と喧嘩していた。

そして───。

 

「うおおおおおおおおおおぉぉぉりゃあああああああああああああ!!!!」

 

なぜかセラも参戦していた。

ここまでやりたい放題だと、もうアルバイトもへったくれもない。

 

「グレン、どうなったらこうなるの?割と真面目に」

 

「俺が聞きてえよクソが!!!」

 

「そ、とりあえず止めよ」

 

「おう!!」

 

それから、グレンとエルレイはその乱闘騒ぎを何とか穏便に収めようと必死に努力して……。

 

努力して…

 

努力して………。

 

────────プチン。

 

「あああああああああああああああああああああああああっ!!!!!もう、おまえらざっけんなああああああああああああああああああああ!!」

 

とうとう堪忍袋が切れたグレン…、しかしそれはエルレイも同じだった。

 

「もう面倒、死なない程度に…ぶっ潰す!!!!!」

 

二人共、その乱闘騒ぎに拳で参戦し始めた。

 

「ちょまっ……、グレン君とレイちゃんまで入ってきたら収集つかな──」

 

「お前が先生ん中で真っ先に乱入したんだろうがあああああああ!!!」

 

「セラ、分かり合う一番楽な方法教えてあげる………死」

 

「それ分かり合うっていわな──、わああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

★★★

 

そして数日後、件のカフェレストラン『アバンチュール』にて。

 

「わ……たし……はっ…っ…ふふっ……!この……くくっ……、い、いちごタルト・・・・っ」

 

「あはははははははははっ!!レイちゃん!あはははははははっ!!笑ったらさすがにグレン君がかわいそう。あははははっ」

 

「おめえが一番笑ってんじゃねえかセラああああああああああああああああああ!!」

 

グレンの姿は…、この店自慢のあのエルレイたちも着た、ウェイトレスの姿であった。

 

「しかたねーだろ?!この店!この忌々しい服しかねーんだとよっ!!ああああああもう!!どうしてこうなるんだよおおおおおおおおおお!」

 

グレンのこの姿はエルレイにとっても新鮮で、笑いをこらえるのに必死だった。セラは堪えれずに大爆笑している。

 

「ま、馬子にも……衣装だね……ふふふふふふふふふふふふふっ!」

 

「あはははははっ、い、今その言葉出さないで!!あははははははははっ」

 

「てめえら笑いすぎだああああああああああああああああ!!!」

 

そんな状況を他所に、隣のテーブルでリィエルはいちごタルトを食べていた。

こちらのリィエルが社会の常識に馴染むのは…、当分先のようだ。

 

 

 




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エルレイ「グレンのフリフリスカート、草」
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