『完結』(番外あり)ロクでなし魔術講師と帝国軍魔導騎士長エルレイ   作:エクソダス

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エルレイ2「最近、この作品に、かけているものがある、なんだと思う?」

システィーナ「勉強!!」
グレン「休み!!」
セラ「グレセラ!!」
リィエル「いちごタルト」
ルミア「アカシックレコード!」
アルベルト「予告」
エザリー「投稿頻度?」
セリカ「私の出番!!!」

エルレイ2「全部違う」

エルレイ2「正解は、私のキャラ、リィエル要素、いちごタルトしかないじゃん」

エザリー「ううん……それはしかたないんじゃ…」

グレン「完全にリィエルにするとお前とリィエルでキャラが被って分かりずれぇし」

エルレイ以外「うん、うん」

エルレイ2「だからって、あんな闇落ち、させなくても…」

ロクサス「俺らのせいだから仕方ないな。それは」

シュウ「そうだね、兄様」

エルレイ2「二人は出てこない、もう少しで出番だから待って……って、そもそも、私ツッコミ役じゃない」



アール=カーン戦

「はぁぁぁ!!!」

 

エルレイは翼を広げながら大剣をミイラに振りかざす、これで何体殺っただろうか、このあたりの敵はあらかた片づけただろう。

 

(……それにしても)

 

エルレイが驚いたのは敵の数ではなく、味方五人の適応能力の高さだった。

まず最初に驚いたのが。

 

「《その旅路を照らし賜え》」

 

そのルミアの詠唱と共にミイラが焼かれ、浄化されていく、ルミアが《セイント・ファイア》高等浄化呪文を使えるのは知っていたが、この頃はまだ1節詠唱はできなかったはず(そもそもできる時点でヤバいのだが)しかも焦ることなく正確に詠唱したうえ、触媒もまだ半分残っているようだ。

 

「《拒み・その下肢に安らぎを》!!」

 

「《雷精の紫電よ》!!」

 

「《とりあえずぶっとべ》!!」

 

次に驚いたのがシスティーナだ。

まさかここまで成長するとは、恐ろしいほど柔軟に立ち回り、ルミアのサポートをしている。

最後の魔術なんて完全な適当詠唱なのにそれがかなり高度に術として発動している。

 

「いいいいいいいいいいいいいいいいいいやああああああああああああああああ!!」

 

 

「ん」

 

そして生徒最後はリィエル。

ツッコむだけだと思っていたが、二人のアシストもきちんとこなし、そしてエルレイが命じた、敵がいたら報告、連携、いちごタルト、ついでにあったかい服を全部実行している。

そして、向こうに行ったと思ったらすぐにエルレイの目の届く範囲である、エルレイの隣に陣取る。戻ってくるといちごタルトを頬張る。

 

 

「……おか、しい」

 

何故ここまで実力がついている?私の覚えている限りだと三人ともこの頃にここまで柔軟な動きはしていない。なんでなんでなんで…。

 

「何も驚くことじゃねえ、俺の基本的な魔術論、セラの圧倒的な即興改変技術、最後にお前の精神的、そして肉体的な魔術論、それらが上手く重なり合えば、プロの魔導士なんて目じゃねえよ」

 

「グレン君が、基本的な魔術論…?」

 

「……おどろいてない、駒が予想以上に無能じゃなかったから、安堵しただけ」

 

エルレイはグレンとセラを横目で見ながら、見えないように唇を噛んだ。

 

「……一つだけ聞いていいか?」

 

そうしているとグレンが突然話しかけてくる。

 

「…なに?」

 

「お前がリィエルで、成功例として何かあったのはわかる。でもどうしてそうなっちまった?精神的にも強くなり、冷静な対応力、そしてなぜか誰にも頼ろうとしない、何がお前をそこまで変えさせた?」

 

「……」

 

エルレイはその問いに黙って俯くだけだった。その顔は少し悲しそうな辛そうな、何とも言えない顔だった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

 

 

「ま、こんな所かな」

 

「そうだね、兄様」

 

リィエルの目の前にいるのは2人の少年だった。

一人は赤髪のシュウ、もう一人は青髪のロクサスだ、二人とも楽しそうに笑っているが。

 

「あ…あ……」

 

リィエルはその状況に言葉が出なかった。

何故ならば、二人の手は血で真っ赤に汚れていて、二人の足元には多くの死体があったからだ。

 

「ああぁぁ………ぁぁ…」

 

隣りにいるルミアも恐怖からか、声がうまく出ていない。

 

「ぁ…シュウ!!…ろ、ロクサスっっ!!なんで…ここまで!!」

 

隣りにいたシスティーナが、震えた声で二人を怒鳴りつけた。

 

「何故って、強いて言うなら天の智慧の奴らだから?」

 

シュウは不思議そうな声でそう答えた──。

そう、この二人は未来の世界で天の智慧研究会を皆殺しにして、抹消させた厄災と呼ばれる二人なのだ。

 

「でも……ここまで…ひどく殺さなくたって…この人たちの家族が悲し……」

 

「そいつらが復讐しにきて、お前やリィエルではなく俺とシュウに牙が向く。結構なことだ」

 

ルミアの心配そうな声を、ロクサスはそう吐き捨てた。その言葉にリィエルも震えた声で口をひらく。

 

「だからって…」

 

「ひどすぎる、とでも言いたげだな。リィエル」

 

ロクサスの言葉に、リィエルは小さく頷く。

 

「じゃあよ、三人とも…逆にどう()()()()()()()()()?」

 

「え…?」

 

「…どういう…、意味よっ」

 

「俺たちにとっては、お前らに付きかけていた害虫を駆除した。ただそれだけだ、それに何を感じればいい?」

 

ロクサスはそういうと足元にある死体を蹴りながら、鼻で笑った。

 

「蜂の駆除業者が蜂殺した罪悪感に苛まれるか?戦争を指示した上の連中が戦った敵の死人を労るか?はっ……そんな人間が居たら見てみてえよ」

 

「が……たす…け」

 

ロクサスがそう言っている足元から、悲痛な男の声が聞こえる。どうやら一命をとりとめたようだ。リィエルの目を見て、懇願している。

 

「ふざけるな」

 

「っっ!!!が…」

 

「!!シュウ!!」

 

突如、命乞いをしている男の首を片手でつかみ上げ、持ち上げた、男は足をぶらん……と力なくぶら下げる。

 

「君らさ、リィエル殺そうとしたよね?人を殺すってことは、自分も殺される覚悟しないと……甘えるな」

 

そういうとシュウは持っていた剣を男にふりおろした。男の頭は胴体と離れ、ごろごろと辺りに転がった。

 

「リィエル、僕と兄さまはみんなを守りたいだけ、それだけなんだ、ほかはゴミ同然」

 

そういうとシュウはリィエルを抱きしめた。

……温かい。いつも感じている感触なのになぜか今回の抱きしめは怖くて、苦しくて、辛かった。

 

 

 

・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

 

「私は、ただ自分の力だけで、守りたいだけ」

 

エルレイはもう二人にあんなことさせないと、誓いながら、拳を握り締めた。

 

 

 

★★★

 

『ふぅん、ずいぶんやるのね』

 

「ナムルス……」

 

「おまえは…幻覚じゃなかったのか!?」

 

歩いて戦闘している最中、エルレイたちはルミアに似た少女と出会った。

人物名は覚えてるのか…。エルレイはそう思いながらナムルスの名を呼んだ。思い出せないのは出来事だけのようで少しだけ安心する。

 

「……レイちゃん、知り合い?」

 

「まあね」

 

『は、アンタと会ったことなんてないけど』

 

そういってナムルスは吐き捨てる。割と予想道理の反応でエルレイは苦笑いしそうになる。

 

「エルレイ先生なんでこの人…ルミアと同じ顔を…」

 

「出てきた理由は、私の存在…かな?」

 

エルレイはシスティーナの言葉を遮りそう尋ねた。

 

『…よくわかったわね』

 

「システィーナ、そのあたりは何時か話すと思う、今は聞かないで」

 

「…わかりました、そうします」

 

エルレイがそういうと、システィーナは大人しく引き下がってくれた。

 

「質問の答え、私は今はただの臨時講師…。それだけだよ?ナムルス」

 

そういうとエルレイは微笑んだ、まるで親しき親友と喋っているかのように微笑んで。

 

『…ふざけてるの?』

 

「ふざけてない、それに、言えないことがあるのはお互い様」

 

『……私、アンタの事好きになれそうにないわ』

 

「そりゃ、どうも」

 

エルレイはそう言いながら軽く苦笑いをした。

 

『私の事を知ってるってことは、あいつの事も知ってるのよね?』

 

「うん、知ってる」

 

「アイツ?」

 

二人の言葉にリィエルが首を傾げた。

 

「奥にいる魔人は不死身、そう言いたいんだよね」

 

『……』

 

図星をつかれたかのようにナムルスは黙ってしまう。エルレイは軽く笑い、背伸びをする。

 

「大丈夫、不死身‘‘程度‘‘だったら、私は怖がらない」

 

 

 

 

★★★

 

 

『見込み違いだったか……今の汝に我が主たる資格なし…神妙に逝ねい』

 

「っ!!」

 

「セリカっ!!!」

 

少し遅かったか…、闘技場のような場所の中心でセリカと謎のフードを被った存在が戦っていて、セリカが劣勢だ。もっと早くついていれば…。

 

『落ち着いて、リィエル』

 

「…ひめ?」

 

突然、どこからか、姫の声が聞こえた。どうやらそれ以外の人間には聞こえていないようだ。

 

『むしろ好機だ、アール=カーンをセリカが引き出してくれたと考えるほうがイイと思うよ?』

 

「……そうだね、少し弱気になってた」

 

エルレイは姫の言葉で気を引き締める。

 

「《万象よ二つの腕手に・剛毅なる刃を》」

 

 

 

「……ひめ、任せる」

 

エルレイは大剣を高速で詠唱、生成し、目にもとまらぬ俊足でセリカの目の前まで現れて。

 

「……なっ」

 

ガキンっ!!!!

 

アール=カーンの剣を片方の大剣で受け止めた。

 

「大丈夫かい?セリカ?あとは‘‘僕‘‘がやる、下がって」

 

「お、前。エルレイ……だよな?」

 

セリカが疑問の声をひねり出す。

そこにはエルレイではあるが、目つきも口調も全く違う。完全に別人にしか見えないエルレイが、大剣両手に不敵にほほ笑んでいた。

 

「僕?どうでもいいじゃないか、僕の事なんて。あ、セラ……さん!!」

 

「あ、うん!!」

 

「セリカをお願い!!あとはぼ……、私がやる!!」

 

「おいエルレイ!!どうする気だ!!」

 

『なっ!!一人でやる気?!』

 

グレンとナムルスの怒鳴りを聞きながら、エルレイはふっと笑った。

 

「なあに……ただ、不死身(仮)を殺すだけさ」

 

エルレイはそう言いながらアール=カーンに向き直る。

 

『汝が相手か……ふっ、その体が持てばいいがな』

 

「生憎、この体は真面目に質の悪い不死身共の恐ろしさを知ってるからね、君なんて正直眼中にないんだ」

 

刹那───、そういうとエルレイはアール=カーンへと切りかかる、その早すぎる速度と正確さは、アール=カーンでも見切ることができない。

 

『が……ぁ……!はや…い』

 

「早いだけじゃないよ!!」

 

エルレイはそういうと1刀流に持ち替え、力強くアール=カーンを斬る。アール=カーンは受け流そうとするが受け流した衝撃だけで肩が砕け散る。

 

『グっ!!』

 

アール=カーンは苦痛の声をあげた。対するエルレイは焦る様子も、息切れする様子もなく、大剣をアール=カーンへと向ける。

その後の動きもエルレイが圧倒的、何もかもが上回っていた、時には回し蹴り、時にはこぶし、剣だけではないありとあらゆる攻撃方法をエルレイは繊細に、そして確実に行っていた。

 

「リィエル。あとは任せる」

 

エルレイがそういうと、エルレイが()()()()()()()()、いつもの調子に戻る。

 

「さて…不死身……だったっけ?」

 

エルレイはそう言いながらアール=カーンを眺めた。

 

「どこまで不死身なのか……試してあげる」

 

『!!!』

 

「グレン、セラ───

 

 

 

 

30秒……足止めお願い」

 

「「!!……おうっ(うんっ)!!」」

 

その言葉に二人ともニッと笑顔を見せながら、アール=カーンの足止めをしてくれる。二人は強い、だから大丈夫、体中がそう信じている!!

 

「《我目覚めるは・デウスと赤龍帝の力を信じし・殺戮人形なり・人を憎み・狂気を望む・我が力を糧として・我に大いなる力を与えたまえ》」

 

そういうとエルレイの近くから熱が発生し、なくなると思ったら突如、何もない空間からチャックのようなものが出てくる。その中は深淵で何があるのかわからない、エルレイはそこから自分の生成する大剣よりも何倍も大きな大剣と、1本の刀を持つ。

 

「あらゆる条理、概念、世界をも切り裂く大剣、そして、万物切断可能な刀……」

 

「貴方の体で…、どれほどものか試してみるね?」

 

エルレイは二つとも握り締め、アール=カーンへと突っ込む。

 

「はああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

エルレイはアール=カーンをX字に切り裂いた。

命をすべて破壊───成功、エルレイは斬った瞬間それを確信した。

 

『……見事』

 

そう言い残し、アール=カーンは闇に消え去っていった。

それを確認したエルレイは、二つの武器を収納し…、青い髪を靡かせた。

 

「駒として、よくやった、頑張りましタルト」

 

すこし辛辣には言っているが、中身はエルレイだ。

全員にいちごタルトを差し出す。

 

「「「「「「………」」」」」」

 

「………ま、そうだよね」

 

さっきまで駒とか色々言いたい放題言ってたんだ。

うるさい邪魔など、そんな奴のいちごタルトなんてもらうわけないか……、そうエルレイがため息をついた途端。

 

「「「「「「え、エルレイねえねマジかっけえええええええええええぁぁぁ!!!」」」」」」

 

生徒三人だけでなく、セリカ、グレン、セラにまでも繁殖してしまった。その言葉にエルレイはなす術なく、顔を朱色に染める。

 

「や、やめろ///////」

 

今は強めにいうしかない、私を嫌うまでは、そうしないと今後守り切れなくな───。

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「や……やった!!」

 

「さすがエルレイねえね!!!まさかの無傷帰還!!私たちにできないことを平然とやってのけますわ!!」

 

「「「「そこにしびれる憧れるぅ!!!!!」」」」

 

 

「______だまれ/////////」

 

エルレイたちが帰還すると、エルレイたちをハイテンションで迎えてくれる生徒たちがいた。

人間が憎いアピールをあそこまでしたはずなのに…、しかしここで心が折れては本当に水の泡…。どうにか嫌われるように仕向けないと。

 

「さわが……しい!地獄に……落ちろ!人間!!//////////」

 

エルレイは、ぜんりょくで、ばとうした。

 

「る、ルミア…、リィエル……。こういうのもなんだけどさ」

 

「う、うん」

 

「……ん」

 

二人とも同意したように頷く。

 

「恥ずかしがりながら罵倒してるエルレイ先生って……なんか」

 

「……すっごく。……かわいいね」

 

「……」こくこくこくこくこく

 

しかしこうかがないみたいだ──。

 

システィーナの言葉に、リィエルもルミアも同意しているようだ。エルレイはもっと顔が赤くなった。

 

 

 

「てか、エルレイ先生リィエルちゃんなんだよな?!リィエルちゃんが誉め言葉に弱くて真っ赤になって罵倒って……」

 

「「「「……いいっ!!!!」」」」」

 

「~~~~~~~________//////////////////」

 

「はっはっはっ!!!エルレイねえねの活躍はすごかったんだぞ?いや~っ、お前たちにも見せてやりたかったな!!!」

 

セリカは元気を取り戻し、そしてエルレイをいじる楽しさを知ったと言わんばかりの満面の笑みで、エルレイの肩を叩いた。

 

 

「______しねしねしねしね!!!///////」

 

「グレン、セラ、さっさと撤退、長居無用!!/////////」

 

「おっす!エルレイねえね!!」

 

「みんな~レイちゃんねえねに怒られる前に帰るよ~~」

 

「「「「「ypaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……もう……ホントに……やめてぇえ……」

 

 

エルレイにもう、怒る力は残されてなかった。

 

 

 

 

★★★

 

「ふふっ…。今日は一段と疲れてるね?何かあった?」

 

「…別に」

 

エルレイはいつも通っている夜のバーに、エザリーを誘い、夜のお話(愚痴)をしようと思ったが、できるだけ愚痴はしたくないのと、エザリーに迷惑がかかる気がして言葉を濁した。

 

「ちょっと……クラスのみんなに疲れただけ」

 

「あはは…、体力いりそうだからね。あのクラスは……」

 

エザリーは苦笑いをしながらチューハイをちびちびと飲んだ。

 

「そんなリィエルに、報告。悪いニュースと最悪なニュース、どっちがいい?」

 

「悩むところだね、じゃ、悪いニュースからで」

 

エザリーは微笑みながら話を続けた。

 

「先ず悪いほう。シュウ君の居場所が見つかった」

 

「!!」

 

シュウの居場所が!やった!これで手がかりが…。

 

「……ってそれが悪いニュース?」

 

「うん、問題はここからでね、偽名で名乗ってるっぽいんだけど、何故かイグナイト家から抜けてないの」

 

「……本当?」

 

「こんな質の悪い冗談、言うと思う?」

 

私の知っているシュウはイグナイト家に愛想をつかし、イグナイト家からいなくなっているはずなのだが……、イグナイト家の人間を少し殺りづらくなった。

 

「もう一つ…、これが一番問題なんだけど………」

 

エザリーは軽く苦笑いをしながら資料を見つめていた。

 

「研究所がまるまる全壊するくらいのクレーター……」

 

そういうとエザリーはその写真を見せた。

確かに人工的な跡があり、そこを壊す形でクレーターができている。

 

「…空間震か」

 

「うん……多分」

 

空間震、まるで大怪獣が気まぐれに街を襲って破壊するかのような爪痕を残す災害名……ま、大怪獣のほうがよっぽどタチはいいけどね。

 

「確実にロクサスの仕業……でも腑に落ちない」

 

「うん、なぜ、こんなことをしたか、だね」

 

ロクサスはほとんどの事に無干渉だ。

干渉するときは大抵、ルミアが関わっている時…、それ以外なんて考えられない。

 

「……考えても仕方ないね」

 

エルレイはそう言いながらサクサクといちごタルトを頬張った。

 

「うん、リィエルがロクサスさんと接触すれば真相はわかる、リィエルが接触すれば」

 

「……相当会いたくないんだね」

 

どこまでロクサスにトラウマを持っているのかエルザは……、そう思いながらエルレイは苦笑いをした。

 

「と、とにかく!!もう少しだけ頑張ろう!!エルレイねえね!!」

 

エザリーはおそらく冷やかしの冗談半分で言ったであろうが…。

 

「その名前で…、呼ばないで//////」

 

「…え、大丈夫?」

 

エルレイには効果抜群だった。

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