『完結』(番外あり)ロクでなし魔術講師と帝国軍魔導騎士長エルレイ 作:エクソダス
自分の存在する意味は何か。
それを考え始めたのは何時くらいだっただろうか。
生まれた時から?
それとも誰かに問われたから?
よく覚えていないが、勿論私は生きていたいし、守りたい人もいる。
理由なんていらないと言われたらそれまで、でもわたしは何か自分がここにいる理由が…欲しいなぜなら。
今が退屈すぎるから。
「この書類を、上層部へ」
「はい、リィエル」
リィエルの言葉に、エルザはピッと敬礼して反応する。
「…ん、この件あとは私がやる、さがっていいよ」
「了解、頼むよ。リィエル」
「俺らは帰るな」
そう言って、ルミアとロクサスはそそくさと特務分室を後にする。
そして静寂の中、自分の執務室で帝国軍魔導騎士長、リィエル=レイフォードは退屈していた。
「はぁ」
リィエルは壁にもたれ掛かり、ため息をついた。
青髪のスレンダーで小柄な体とは裏腹に、騎士長という肩書を持っているこの女性は…アルザーノ帝国魔術学院の卒業生あり元特務分室ナンバー7 戦車と呼ばれていたほどの実力者だ。
「疲れた」
「眠い」
リィエルは仕事の日々に飽き飽きしていた。
やりたいことが無いわけではないが、特に重大なこともここ最近は起きていないので退屈を覚えていた。
欠伸をしながら執務室の自分の机にある。自分の一部の記憶、その写真を眺める。
そこには6人の人物が映っていた。
真ん中に自分が写っていて、右側には銀髪の耳のようなリボンが特徴的な女の子、システィーナ。
もう一人は金髪の緑色のリボンをつけた女の子、ルミア。
そして、自分の恩人である、セラ=シルヴァース。
「ルミア、システィーナ、セラ」
小さな声で、自分の心から信頼していた生徒、同僚の名を口に出す。そして…
「グレン、リィエル」
もうもう一人の自分、そして、もう一人の兄貴分。彼女たちは紛れもなく、リィエルが信頼していた者達だ。
「……………」
リィエルは、少し考え事に耽りながらも、もう一度ため息をつき、ポケットからいちごタルトを取り出してサクサクと食べる。
「リィエル、少し良い?」
シュウが来た、マッハで食べよう。
サクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサク!!
ごくんっ。
「なに?早めに済ませて」
シュウが頭を掻きながらため息をついた。
「って、またいちごタルト………?体に悪いよ?」
「いちごタルト、万能薬、すべての病を治す」
「野菜も食べなさい」
「いちご=野菜。いえぇあ」
「いえぇあ、じゃない」
シュウは、あきれながらも、楽しそうに微笑んだ。
「ま、いいや、本題は?」
「……さぁ?なんだろね?」
「……?」
シュウはおもむろに何かを取り出した。それは手紙のようだ。
「………まじ?」
「マジじゃないと思うなら。見てみたら?」
リィエルは、動揺しながらも、手紙の宛先を確認した。
そこに書かれていたのは…………
親愛なる、エルレイねえねヘ。
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これで、この作品は終了になります。
今までありがとうございました!‼!