俺と愉快な先輩達の青春紛争劇 Re:   作:邪セリヌンティウス

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リメイク作品です。
楽しんでいただければ幸いです


八幡「雪ノ下?」 雪乃「先輩」

体に響く寒さがなくなり少し肌寒いものの春の陽気が顔を出してきた4月上旬。俺こと比企谷八幡は高校の入学式へと足を運んでいた。

小中とボッチを貫いてきた俺だが、高校は地元の知り合いが入らなそうな総武高校を見つけそこに受験し、高校デビューを果たそうという計画を立てていた。誰よりも早く教室に入り片っ端から声をかけ知り合いを増やそうというプランも脳内にしっかり刻み込んである。

ふっ、我ながら完璧だ。どこかのLも驚く程だ。

 

 

さて、次の信号を左に曲がると総武高校が見えてくる訳だ。入学式の準備をしている先輩方や先生以外では俺が1人目なのだろう。自転車を漕ぎながらその愉悦感に浸っていた。

 

しかし、この愉悦感も長く続くことは無かった。視覚の範囲内に道路に飛び出す子犬を見つけてしまったからである。

 

 

八幡「(おいおい、飼い主さんよ。リードくらいつけろよ)」

 

 

そう思った矢先、背後からいかにも金持ちが乗ってそうな黒い車が走ってきた。その車は止まることなく道路を走り続けるが信号付近には今にも飛び出さんとする先程の子犬がいる。このままでは確実にあの子犬は引かれてしまう、そう確信した。

 

 

八幡「(入学式初日から嫌なもん見せんなよな…)」

 

 

内心毒を吐きつつ体は無意識のうちにその子犬を助けるために体を動かす。飛び出そうになる子犬を抱え人生で一番飛んだとされるほどの回避行動をした……ように見えたが足が車に当たってしまい変に体をうちつけてしまった。

 

そこで俺の意識がブラックアウトしていった。

 

 

 

さらば、俺の高校デビュー……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というのが、俺が4月に起こった事件である。まぁ?傍から見れば勝手に飛び出して自ら怪我というプールに飛び込んだだけではあるが。

 

こんな小言を言えるようになった今現在は5月中旬、俺は飛び出して意識を失った後病院へ搬送され検査結果はただの足の骨折。子犬は怪我はなく病院に搬送されるまでの間俺の顔を舐め続けてたらしい。心優しい犬もいるもんだな。そんなに心優しいなら飼い主の言う事を聞いて素直に散歩を楽しんでくれよ。

足の骨折は全治3週間と言われ日々苦痛のリハビリをこなす羽目に。とある日に本性が見えなさそうな上っ面の笑顔をした美人さんが謝罪だの慰謝料だのという話に来たがまあ、どうでもいいか。

 

そして、なんやかんやあって五月上旬には退院できて、更に時は経ち俺は今職員室に居る訳だが…

 

平塚「で、だ。比企谷よ。」

 

八幡「なんでしょうか?」

 

平塚「退院してきたのは分かった。私が授業の宿題に出した『これからの高校生活で頑張る事』という作文の提出の確認も取れた。」

 

八幡「ちゃんと書きましたしね。」

 

平塚「ちゃんと?今貴様ちゃんとと言ったか?」

 

八幡「いや、ちゃんと書いたでしょ。先生の目は節穴ですか?」

 

平塚「…ほう?これのどこがちゃんとなんだ!」

 

平塚先生が自身の机を叩きながらヒラリと俺が書いた作文を見せつける、そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

『小町姉の専業主夫に俺はなる!!!』

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ほら、ちゃんと書いてますよ?」

 

平塚「ちゃんとの要素がないではないか。それに学校生活関係ないぞ?」

 

八幡「いや、俺はこの一文を書くことで現代の女性が働く社会において女性が働きやすく家に帰ってもストレスフリーな環境を整えることが出来る専業主夫になれるよう高校で社会のマナーを学ぼう。と、いう意を込めたものになってます。」

 

平塚「はぁ、君は変な屁理屈を…死んだ魚のような目をしているのに心は腐ってるときたか。」

 

八幡「流石現国の先生っすね。DHA豊富そうでいいじゃないっすか」

 

平塚「ほう、ここまで教師に口答え出来る生徒がいるとはな……」

 

八幡「口答えだなんてそんな…ただ帰っても話し相手がいない先生の話し相手になってる俺の親切心がががががが」

 

平塚「… … 今 何 か 言 っ た か ?」

 

八幡「痛、いたたたた!ちょ!まって!アイアンクローやめて!怪力見せないで!何も言ってないですから!!独身アラサーなんて微塵も……」

 

平塚「ふんっ!!!」

 

八幡「ふべらっ…………」

 

 

 

 

平塚「君は私の心を傷つけた。まぁ、その前からその捻くれた精神には修正が必要だとは思っていたが。ちょっと着いてきたまえ。君には部活動に入ってもらう!」

 

 

そう平塚先生に言われ今は特別練を歩いている。部活ってなんだよ部活って、確かに帰宅部だけど俺は部活なんてやる暇はないぞ?小町姉が帰りを待ってるんだ。この独神の隙を見つけて隙を見せたら全力で帰ってやる。

 

 

 

 

 

平塚「比企谷、変な気を起こしたら…どうなるか分かってるな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げられないみたいです、はい。右拳を握りしめて今にも武装色の覇気をまといそうなオーラ出してる人に隙なんてなかったです。八幡、屈辱……!

 

 

 

 

特別練を歩いて数分経ち、人っけのない物静かなとある教室の前に平塚先生が立ち止まった。

 

平塚「ここが、私が先に言った部室になる訳だが、ちょっと失礼。」

 

と、ノックもせずガラッ!と扉を開けた。

 

 

???「平塚先生。扉を開ける際はノックを、といつも言っているはずですが?」

 

 

平塚「いやぁ、悪い悪い。確認を取る前に開けてしまってな!」

 

???「そもそも、先生がノックをした試しがありませんし、ノックの音も確認できませんでした。教師という立場でありながら生徒の見本とならないのは如何なものかと。一般教養が出来ないとお嫁にも貰えませんよ?そもそも……」

 

 

平塚先生が扉を開けたと思ったら教室の中にいるであろう女子生徒にくどくどと怒られている。なるほど、これが常識のない平社員と毎度怒鳴ってる上司の構図か。これだから働きたくないんだよな。シャカイッテコエー

 

 

???「それで、平塚先生。そちらの目が…貴方、大丈夫?目が腐敗してるわよ?良くないことでもあったのかしら?」

 

教室内の女子生徒との初邂逅にも関わらず強烈なジャブを飛ばしてきたぞこいつ。

 

八幡「あぁ、この目は元からだし良くないことならあったよ。お前のせいでな」

 

???「あら、それは腐敗を侵攻させたのではなく浄化の作用によって腐敗が取れていく前触れということね。穢れを払うのはいい事だわ」

 

八幡「自分自身に確かな自信持ちすぎだろこの人、女神か何かかよ。頭大丈夫か?」

 

???「初顔合わせの貴方に頭の心配をされる程私は馬鹿ではないわ。それに、正気を疑うのは貴方の方よ。社会の常識というものが分かっていないのかしら?」

 

 

ダメだ、こいつ。1言うと10しかもキラーパスで返してきやがる。しかも社会の常識?何言ってんだ?と、脳内会議をしていると

 

 

平塚「その辺にしてやれ、雪ノ下。後輩をあまり虐めるものでは無い。」

 

へぇ、この人雪ノ下って言うんだな。確かに病院であった美人の面影あるなぁとは思ったが……って。

 

 

八幡「え?先輩?」

 

 

雪乃「えぇ、いい機会だから自己紹介をしましょう。」

 

そう言うやいなやガタッと椅子から立ち上がり

 

 

雪乃「私は2年J組国際教養科の雪ノ下雪乃よ。よろしくね?1年B組比企谷八幡君?」

 

 

……なんで俺の素性まで知ってんだよ、ストーカーか?

 

 

八幡「1年B組比企谷八幡っす。よろしくお願いします。雪ノ下『さん』」

 

 

雪乃「ダメよ。やり直し」

 

八幡「…は?」

 

雪乃「貴方、今私の事『さん』で呼んだわよね?違うわ。貴方と私は先輩と後輩の関係。私の事は雪ノ下『先輩』と呼びなさい?」

 

八幡「…メンドクサ」

 

雪乃「聞こえてるわよ、比企谷菌」

 

平塚「で、だ。君たちにはこれかr…」

 

八幡「なっ!なんで小学校の時のあだ名知ってんだよ!ストーカーか!?」

 

雪乃「冗談はその目だけにしなさい、ヒキガエル君」

 

八幡「的確に俺の昔のあだ名言い当てやがって!こいつ性格悪ッ!ぜってぇ先輩って呼ばねぇからな、板ノ下さん。」

 

平塚「君たちn……」

 

雪乃「(プチッ)……よろしい、ならば戦争よ。貴方が誰を敵に回したか身も心にも刻んであげるわ。」

 

八幡「かかってこいよ、返り討ちに……」

 

 

平塚「貴様ら!教師の話を聞かんか!」

 

 

その時俺と雪ノ下先輩は平塚先生の正義の鉄拳をモロに食らった。

 

 

 

 

 

雪乃「それで、平塚先生。話とは彼がここにいる理由の事でしょうか?」

 

平塚先生に正義の鉄拳を食らった俺と雪ノ下先輩は2人して同じたんこぶを作りながら先生の話に耳を傾けていた。

 

平塚「ああ、こいつをここの部活に入部させたい。というのが1つでもう1つがこいつの捻くれた精根を叩き直して欲しいという依頼だ。」

 

雪乃「…お断りします。何やら身の危険を感じます。」

 

八幡「(そんな貧相な体のどこに欲情すんだよ」

 

雪乃「………逝ね」

 

八幡「ちょ、グーパンは反則だろ!平塚先生ですらアイアンクローだったぞ!」

 

雪乃「貴方が女性の目の前で卑猥な発言をするからでしょう?それと先輩には敬語を使いなさい」

 

八幡「あんたの何処に敬う要素があるんだよ、暴言吐かれて敬えるほど聖人君子じゃねぇぞ俺は」

 

雪乃「いい度胸ね…その後輩にありがちな傲慢さだけは買ってあげるわ……舐めてると潰すぞ、餓鬼が。」

 

八幡「はっ、表出ろよ。お前が俺に勝てるわけ」

 

平塚「人の話を聞け!」

 

 

雪乃・八幡「「イッタァァァァァァ!!」」

 

 

 

平塚「どうして、お前達は3言目には喧嘩になるんだ。」

 

雪乃・八幡「「……フンッ」」

 

平塚「まぁ、いい。雪ノ下、比企谷はこう見えてリスクリターンには気を使える人材だ。手を出すなんて事にはならないだろうから安心したまえ。」

 

八幡「(まぁ、手を出す部分が無いですもんね)」

 

雪乃「…分かりました。誠に遺憾ではありますが、平塚先生の頼みですし。この本当に遺憾ではありますが依頼受けさせていただきます。」

 

八幡「おい、2回遺憾の意を示して目に見えた拒絶を見せるな。」

 

雪乃「平塚先生、このようにこの男は先輩である私を敬うことなく叛逆とも言える行為を行っています。私の手でこの男をまともな、社会に出ても恥ずかしくない人間に仕上げてみせます。」

 

八幡「たかが学生でんな事出来るわけないだろ、てかさっきから依頼依頼言ってるけどここってどんな部活なんだ?」

 

俺が疑問を雪ノ下先輩に問いかけると少し考える素振りを見せてから何やら思いついたかのようにニヤリと笑いだした。やっぱり病院に来た美人に似ている。姉妹か?

 

雪乃「あら、先輩に物事を聞く時は敬語と『雪ノ下先輩』という言葉を入れないと答えてあげないわよ?さぁ、どうする?」

 

八幡「あ、じゃあいいや。平塚先生ここって……痛い痛い痛い痛い、耳引っ張らないで」

 

雪乃「……早く私に聞きなさい。」

 

八幡「い、いやだだだだ!!!強くしないで!痛てぇから!!」

 

雪乃「さぁ、早く。」

 

八幡「…ユキノシタセンパイ、ココハドンナブカツナンデショウカ」

 

雪乃「感情が篭ってない、やり直し。」

 

八幡「注文が多いな、この先輩。」

 

雪乃「いいから、早く、言いなさい?」

 

八幡「怖い、怖いから、あと怖ぇ。はぁ、雪ノ下先輩ここの部活って何をする部活なんですか?」

 

雪乃「!…ふふっ!漸く私を先輩と認めたようね!ここは『奉仕部』所謂ボランティア部みたいなものよ。ホームレスには炊き出しを。魚が釣れない人には釣り方を。目の腐った生意気な後輩には可憐でお淑やかな博学美少女を。と言った感じの部活よ」

 

八幡「(雪ノ下先輩、自分の事を可憐でお淑やかな博学美少女って思ってんのかよ。ドン引きだわ)大体はわかりました。教えてくれてありがとうございます。」

 

雪乃「ふふっ、お礼はちゃんと言えるのね。いい心掛けだわ。」

 

八幡「人の事なんだと思ってんだよこの先輩。まじで口悪ぃな。残念美少女」

 

雪乃「残念美少女ですって?まだ先輩を敬う心が身についていないようね。貴方はここの部活の部員であり、部長の私を先輩として敬うのは必然よ…貴方の性根を今から叩き直してあげるわ!」

 

八幡「上等じゃねぇか、やれるもんならやってみろ!」

 

 

 

こうして俺と雪ノ下先輩の間違った青春が始まっていくのであった。いや、これが青春だなんて俺は認めねぇからな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平塚「く、空気扱いされた…おウチ帰る……」




【設定】

・比企谷八幡 (1年B組)
総武高校に入学した1年。
小町を姉に持ち将来は小町の専業主夫になろうとする。シスコン。小町的にはお嫁さんを見つけて欲しいが八幡が可愛くて甘やかしてる。
奉仕部というよく分からない部活に入れられ雪ノ下達を先輩に迎えこれから起こるドタバタ紛争劇(仮)の中心人物。



・雪ノ下雪乃 (2年J組)
奉仕部の部長
八幡に先輩と言われたいが一向に敬う姿が見えず八幡とのキャットファイトに身を注ぐハメに。
これからの八幡との絡みが気になるところ。
八幡とのやり合いに限りノリが物凄くいい。



・平塚先生 (独神)
奉仕部の顧問(に、当たるハズの先生)
独身アラサー。ほんと、誰か貰ってやって by八幡
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