俺と愉快な先輩達の青春紛争劇 Re: 作:邪セリヌンティウス
2話です
私は元気です
雪乃「奉仕とは」
開幕1言目に何か言い始めたこの女、この人は俺の先輩にあたる人で暴言やキラーパスが得意な自分の事を可憐でお淑やかな博学美少女とか思ってる残念美少女の雪ノ下雪乃先輩である。
奉仕部とかいうよく分かんねぇボランティア部に押し込まれた俺ではあるが押してダメなら諦めろという座右の銘に則って仕方がなく部活をする羽目になった。はぁ、小町姉が愛おしい…早く帰りたい。
雪乃「聞いてるのかしら?比企谷菌」
八幡「一々罵倒しないと気が済まないのかよこの特殊性癖は。」
雪乃「うるさい、貴方にはまだ発言権を与えていないはずよ?」
八幡「うへぇ…めんどくせえ。じゃあ、はい。発言の許可を求めます。」
雪乃「却下」
八幡「どちらにしろ喋れねぇのかよ。」
雪乃「いいから、私の話を聞きなさい。」
と、まぁこのように何かを話そうにも雪ノ下先輩が発言を認めてくれないため何も喋ることが出来ない。帰ろうとすると平塚先生に告げ口しようかしらと小声で逃げ道を塞いでくるし、八方塞がりである。
雪乃「コホン……いい?奉仕とは報酬を求めず、また他の見返りを要求するでもなく、無私の労働を行うことを指すわ。」
八幡「なんだよ、言葉の意味全部覚えてんのか?これからユキペディア先輩って呼ぼう。」
雪乃「ヒキガエル君、そろそろ黙らないと天日干しさせるわよ」
八幡「…へいへい。」
この人ほんと口数減らないな、マシンガンでも口に備えてるのだろうかと思った矢先、コンコンコンと扉がノックする音がした。平塚先生でないことは確かである
??「し、失礼しま〜す。平塚先生に聞いてきたんですけどほうしぶ?ってここで合ってますか?」
あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!
「最初の依頼人はどんな人かと思ったらリア充にいがちなギャルが来た。」な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何を見たのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…文学少女だとか恋に悩める少年だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ もっと恐ろしいもの(リア充)の片鱗を味わったぜ…
雪乃「えぇ、奉仕部はここで合ってるわ。2年F組の由比ヶ浜結衣さん。」
この人も先輩かよ。てっきり同級生かと思った
結衣「え、あたしのこと知ってるんだ!」
八幡「凄いっすね。なんならこの学校の生徒全員覚えてんじゃないっすか?」
雪乃「それは無いわね。いくら私でも1ヶ月そこらで1年生の名前とクラスを覚えるだなんて無理だもの。更に言うと人間に紛れてゾンビが学校にいるだなんて分からなかったわ。総武七不思議に登録されないかしら」
八幡「…平胸(ボソッ)」
雪乃「比企谷君、今から5数えるわ?その間に教室から出なさい。さもなくば卸すわよ?」
八幡「へいへい、5数えなくても飲み物買うんで出ていきますよ。由比ヶ浜先輩は何がいいっすか?」
結衣「じゃ、じゃあいちごミルクで!」
八幡「うっす。」
雪乃「私は野菜生活でいいわ」
あんたにゃ聞いてねぇっつの…
まあ、結局のところ相談しづらい依頼だから女子同士で相談したいのだろう。何となく雰囲気で読み取れた、別に美少女2人と同じ教室にいるのが耐えられなくなったとかではない……ホントだよ?八幡嘘つかない
部室に戻るとそこに雪ノ下先輩や由比ヶ浜先輩は居らず俺のバッグがポツンと置き去りにされているだけだった。そして黒板には
【★調理室集合★】
これ書いたの絶対由比ヶ浜先輩だろ。てか、調理室どこだよ。
雪乃「遅い」
八幡「いや、普通に調理室分からなくて迷子になってただけなんすけど。」
調理室分からなくて1回職員室行って平塚先生に場所聞いちゃったじゃねぇかよ。職員室と真逆の位置にあるしよ。
雪乃「貴方、先輩に口答えするつもりかしら。いい?社会に出て上司に無駄な口答えをすると最悪首を切られるわよ?肝に銘じなさい。」
八幡「どこのブラック企業の話だよ。聞きたくなかった」
結衣「まあまあ、ヒッキーも来てくれた事だし」
八幡「雪ノ下先輩、呼ばれてますよ?」
雪乃「何故私に振るのかしら。今の文脈的に貴方でしょう」
八幡「でもどっちもボッチですし」
雪乃「何故私をボッチと決めつけるのかしら?」
八幡「こんな毒吐く論理武装女に友達いるわけないじゃないですか。そんな事もぉぉおおおお!!!頭が割れるぅううううう!!」
結衣「キャー!雪ノ下さん!ヒッキーが死んじゃうよ!頭離してあげて!」
雪乃「何か言うことは?」
八幡「申し訳ございませんでした。」
結衣「大丈夫?痛くなかった?」
由比ヶ浜先輩が心配そうに頭を撫でてくれている。何だこの人聖母かよ、まぁ目に見える形で母性的な所はくっきり表現されていますが……ハッ!これが雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩の優しさの差なのか!
八幡「い、いえ…だいひょうぶでふ」
噛み噛みである。
八幡「それで、由比ヶ浜先輩の依頼って?」
結衣「えっと、ね?クッキーを作りたいなって。お世話になった相手に贈りたいなって思ってね。」
雪乃「それで、美味しいクッキーの作り方を教えて欲しいと言われたからここに来たと言う訳よ。」
八幡「家で試したんすか?」
結衣「あはは…やってみたけどあまり上手くいかなくて」
雪乃「1度1人でクッキーを作ってみてはくれないかしら。材料は鶴見先生から許可を取ってあるから。」
結衣「うん!分かった!」
それから待つこと十数分。クッキーが焼けたような香ばしい……香ばしい匂いは何処だ?
結衣「出来たよ!」
由比ヶ浜先輩が自信ありげに完成の意を伝えてくる。どれどれと雪ノ下先輩と俺が目を向けるとそこにはクッキー(とは思えないほど禍々しい何か)があった。おや?由比ヶ浜先輩、錬金術で作ったのかな?
八幡「あの、これって」
結衣「クッキー、だけど?」
八幡「バタークッキーですよね?」
結衣「そうだよ?」
……この子悪魔の子かしら。
雪乃「とりあえず見た目は後で問い詰めるとして肝心の味ね、出番よ毒味係」
八幡「おい、毒味係ってなんだよ。俺は自殺志願者じゃねぇぞ」
結衣「雪ノ下さん!毒じゃないよ!……毒じゃないよね?」
八幡「作った本人が不安にならんでください…まぁ、食べますけど。」
結衣「む、ムリしなくてもいいよ!」
八幡「…かーちゃんに出されたものは残さず食べろって言われてるし後で怒られたくないんで、じゃいただきます。」
俺は禍々しいバタークッキー(?)を口に運びひと噛み、バキッ!という音を立てゴリゴリと噛み砕いていき喉を通した辺りでいつの間にか目の前がブラックアウトしていった。1ヶ月ぶりの感覚である。
気がついたら朝だった。それも俺の部屋。時刻は6:30である。きっとさっきのは夢だったんだと自分に言い聞かせようとした刹那口の中にザラザラする感覚が残っていた。半日経ってもクッキー擬きがまだ主張してるなんてアレやべぇな。つまり由比ヶ浜先輩のダークマターを食べてから1日経ったことになる。食後から家に帰るまでの記憶が全くなかった。虚無虚無プリン!
八幡「まじかぁ…」
と、小言を呟いた途端廊下からドドドドとこちらに走ってくる音が聞こえる。やばい、とにかくやばいのだ。口の感覚を確認するのに気を取られていた。どうにかして回避をと思った瞬間ドカン!という音とともに
小町「はちまーーーーん!大丈夫?お姉ちゃんの事わかる!?もー心配したんだから!虚ろな目で帰ってきたと思ったら小町のご飯食べずに部屋行っちゃうしそのまま寝ちゃうし!お腹すいてない?あ、その前にお風呂入って汗流す?それとも!こ・ま・ち?あ、これ小町的にポイント高ーい!」
俺にダイブして来て朝からマシンガントークをかましているこの女性は比企谷小町。大学生で大学に通うのは2年目、そして俺の姉にあたる人だ。俺とは違い容姿端麗で学業も優秀な成績を修めている。友人関係も海並みに広く完璧を体現したような姉だ。ほんと神姉さまである。
八幡「小町姉朝からうるさい…」
小町「むー!うるさいとは失礼な。ほんとに心配してたんだから」
八幡「分かったから、とりあえず学校行く準備させて。」
小町「はいはーい!朝ご飯はもう出来てるから冷めないうちに食べてね〜!」
両親は共働きで朝早くから夜遅くまで働いてるためいつもは小町姉と2人きりで、家事全般こなしてくれている。小町姉には感謝してもしきれない。
八幡「じゃあ学校行ってくるよ」
小町「忘れ物はない?言い忘れた事はない?小町との熱いベーゼは?」
八幡「いや、最後のはまだ遠慮しとくわ。って、あ。言い忘れた事なら」
小町「なになに〜?言ってみそ!」
ガチャっと家の扉を開けながらリビングにいるであろう小町姉に話しかける
八幡「俺、部活入ったから!」
扉を閉じると家の外からでも聞こえる声量で小町姉が驚く声が聞こえてきた。
家族は今日も元気です。
キング・クリムゾン!!
という事で放課後になりました。今日は【最初から調理室に来い】と書いてある紙が下駄箱に入っていたため、教室を出て調理室に行くことに。
結衣「あ!ヒッキー!昨日はごめんね…その、体調に異変とかある?」
八幡「い、いえ。全然大丈夫です。昨日は少し驚いただけなので気にしないでください。」
由比ヶ浜先輩やっぱ優しいなぁ…あれか、ギャルって見た目は寄りがたい所あるけど根は優しいとかそういうやつですか、そうですか。それに比べてうちの部長ときたら…はぁ
雪乃「遅い、シャキッとしなさい、ため息をつかない」
八幡「これだもんなぁ……」
雪乃「不満があるのかしら?」
八幡「いえ、これっぽっちも。」
雪乃「ならいいわ。」
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一通り挨拶を終えると今日は雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩が2人でクッキーを作るらしい、ちなみに昨日と同じで毒味は俺。
あ、雪ノ下先輩が由比ヶ浜先輩のエプロン治してあげてるし由比ヶ浜先輩は由比ヶ浜先輩で顔を赤らめてるし…あ^〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜
八幡「ところで、由比ヶ浜先輩って男子と女子どっちに渡すんですか?」
結衣「え、えっと…男子……かな」
八幡「…まぁ、独り言ですけど男子って結構単純なんすよ。それこそ女子から何か貰ったら秒で意識するレベルで。なので少し味がアレでも気持ちがこもってれば味以上に美味しく感じるんじゃないかと、まぁ独り言ですけどね」
結衣「そ、それってヒッキーも…かな?」
八幡「え、あぁ俺とかまじで貰ったらすぐ好きになるタイプっすよ、告白して振られるまである。」
結衣「こ、こここ告…キュゥゥ」
雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん?しっかりしなさい!比企谷君!何かしたの!?何かしたなら怒らないから早く話しなさい!」
八幡「解せぬ…」
後日談、というか今回のオチ
あの後すぐ起きた由比ヶ浜先輩は雪ノ下先輩からクッキーの作り方を教えて貰い、後は自分で作ってみると言い調理室を飛び出た。うん、青春である。しっかり調理室の片付けをして行ってくれてたらの話だが。
翌日の朝登校途中に由比ヶ浜先輩から声をかけられ校舎裏に行くと少し歪な形ではあるが最初よりはクッキークッキーしてるクッキーを貰った。なんでも俺に渡す為だったらしい。いや、俺に渡すのに本人いる前でクッキー作ってたのかよこの人。
結衣「先月はごめんなさい!サブレを助けてくれてありがとうございます!!」
クッキーを渡されたと思ったら90度体を曲げてお礼を言ってくる。サブレ?俺お菓子を助けたかな?と思ったが先月、そして助けたと言ったらあの子犬の事しか思い浮かばなかった。
八幡「あぁ、あの犬の飼い主だったんすね、由比ヶ浜先輩って。まぁそちらから見れば助けて貰ったって捉えると思いますけどあれは俺が勝手に飛び込んだだけなんで俺が何もしなくてもサブレは助かってましたよ。」
結衣「ううん、それでも。ヒッキーが助けてくれた事実には変わりないから。家族を助けてくれて本当にありがとう!」
…ここでその笑顔は反則だろ。目尻に涙をためながら微笑むとか絵になりすぎて困る。告白してほんとに振られるまである。
結衣「そ、それでね…あのもし良かったら…」
え、待って!何この空気!八幡この空気知らないよ!告られるの?もしかしてリア充の仲間入りしちゃ
結衣「と、友達になってください!!!」
う事なんてなかったですよねー、うん八幡知ってたー。
八幡「ま、まぁと、友達出来たことないんで分からないっすけど俺でよければ…」
結衣「ほ、ほんと!?やったー!」
八幡「あと、ヒッキーって辞めてください。引きこもりみたいだし雪ノ下先輩にからかわれるの嫌なんで」
結衣「え、あーそっか…じゃあハッチーとか!」
八幡「犬じゃねぇか…」
結衣「いいじゃ〜ん!可愛いと思うよ!ハッチー!」
八幡「…まぁ、もういいっすよそれで。はぁ」
こうして俺は子犬の飼い主からお礼を貰い更には人生で初めての友達が出来てしまった。(先輩だけど)今日からの高校生活が少し明るくなった。そんな予感がする
結衣「あ!あたしも奉仕部入るから!よろしくね!」
八幡「は?はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
【設定】
・由比ヶ浜結衣 (2年F組)
母性溢れる巨乳属性の聖母。
八幡の初めての友人となったがこの仲が進展するかどうかは未定(作者の気分次第)
料理は1人でするとダークマター錬金術師になるがサポートが入ると小学4年生並には出来るようになったやれば出来る子
・比企谷小町 (大学生)
八幡の姉であり大学生でもある比企谷小町。容姿端麗に加え勉学に関しても優秀なため非の打ち所のない美少女。ブラコン。そうブラコンである(大事な事なので2回)
噂によると陽の魔王と同級生であり親友の関係にあるとかないとか。詳細は不明