俺と愉快な先輩達の青春紛争劇 Re: 作:邪セリヌンティウス
この次からは不定期になります。
悪しからず。
『弱肉強食』という四字熟語が存在する。読んで字のごとく、弱いものは肉となり強いものがそれを食す。強きライオンが弱きシマウマを食す動物世界にはよくある話だ。
しかしこれは動物世界に限った話ではない。例えばスポーツの世界、1番勝率の高いチームが下位チームを叩き潰し更に勝率の糧にするのは日常茶飯事だ。下位チームが上位チームを下すという下克上のようなものが起きてしまうこともあるがそれはご愛嬌である。
さらにもう1つ例えるならば人間世界。我々人間の住まう世界では社会的地位により上に立つ者も居ればそうでない者もいる。もっと身近で言うなれば学校。スクールカーストなる物が存在しているが故に、トップでは無いものは見下され、蔑まれ、哀れまれる。この世界も強き者こそが勝者なのだ。
つまり、この事で俺が1番何を言いたいのかというと、強きリア充の前に弱気ボッチの俺は食われることを恐れ、怯むことしか出来なかったのである。
???「ちょーっとー!あーし早くテニスしたいんだけど!話聞いてんのー?」
??「まあまあ、貸してもらう立場なんだ。少しは待ってみないか?」
??「うぇーい!隼人く〜ん!それあるでしょ〜!」
俺の目には自分のやりたい事を早くやりたいが為に吠えている虎とそれを宥めているライオンの姿が見える。あれ、ぜってぇ尻に敷かれるわ。なんて現実逃避をしていた俺だったが、現状を改めて確認する。
戸塚先輩との練習をしている最中に遊びと称して乱入してきたリア充御一行。はぁ、なんでこんな事になったんだろうな。こうして我々の居場所はトップカーストによって縄張りを減らされていくんだろう、草食動物哀れ。てか、この人達何方?八幡知りませんけど。
結衣「げっ…優美子、隼人くん…あととべっち」
おっとー?ここに知り合いがいましたね。という事は先輩なのかー!やりづれぇぇ。俺は近くにいた由比ヶ浜先輩に小声で彼らの情報を聞き出すことにした。
八幡「由比ヶ浜先輩、あの人達誰すか」
結衣「あーえっとね、あの金髪ゆるふわウェーブの髪をしたのが三浦優美子、その隣にいる爽やかそうな人が葉山隼人くん。で、その後ろにいるのが戸部っち。みんなあたしと同じ2年F組なんだ」
八幡「なるほど、金髪縦ロールの三浦ギャル子先輩に男の敵の葉山先輩、モブっち。だいたい分かりました。」
結衣「だ、だめ!ハッチー!聞こえちゃう!」
八幡「大丈夫っすよ、この距離で聞こえるわけ…」
俺と由比ヶ浜先輩がいるのはテニスコートの端に設置してあるベンチ、方やリア充は反対側にあるコートの入口。この距離感で聞こえるなんてことはまずない。
優美子「あ゛ぁ゛ん?誰が縦ロールだって?」
前言撤回、聞こえてた。めっちゃ聞こえてたよ。この学校の先輩地獄耳しか居ねぇのかよ、怖すぎ。
内心ビクビクしてるとあちらから俺達のいるベンチにズカズカと歩いてくる。心做しか三浦先輩が一歩一歩歩く事に地面が揺れている感覚に陥る。ほんとうにこわいです。
優美子「で?テニスして遊びたいんだけど場所借りていいの?だめなの?」
彩加「あのね、三浦さん。僕達決して遊びでやってるわけじゃ」
優美子「なーにー?聞こえなーい」
結衣「ちょ、待ってハッチー!彩ちゃんが煽られたからって戦闘態勢に入らないの!落ち着いて!どうどう!!」
八幡「ガルルルルルル!!!(威圧)」
優美子「あ゛?」
八幡「きゅぅぅん…(萎縮)」
ダメだ、このままじゃ埒が明かない。恐らくこの展開は借りていいのかダメなのか三浦先輩が一方的が高圧的に問いかけ戸塚先輩をずっと困らせる。そんな気がする。
隼人「じゃあ、こういうのはどうだい?」
打開策を考えていると虎の後ろにいたライオンがとある定款を持ちかける。
隼人「1ゲーム先取のダブルスをして勝った方がコートの利用権利を得る。負けた方は素直に退く。こっちは俺と優美子が出るからそっちは2人決めて出て欲しい。」
優美子「隼人〜それちょーナイスじゃん!それやろ!」
うへぇ…勝手にルール決められて勝手にやる流れまで持ち込まれてる…俺は一か八かで葉山先輩に話しかけた。
八幡「あの、葉山先輩。少しいいすか」
隼人「えっと、君の名前は?」
八幡「比企谷八幡です。1年B組」
隼人「(比企谷…いや、まさかな)……そうか、比企谷と言うのか。よろしく頼む」
八幡「あの、なんでここ来たんすか」
隼人「優美子がね、昼休みにテニスコート見た時テニスしてるの見えたからみんなで行こうって、それでそのままここに来たんだ。」
八幡「そうだったんすか。で、葉山先輩、知ってました?昼休みや放課後テニスコートを使う時はテニス部の顧問の先生や生徒会に申請して許可を貰わないと使えないらしいっすよ。それ無しで使用すると無断使用で怒られるとかで」
ちなみにこれは依頼を受けた直後、雪ノ下先輩から教わった事である。そんな仕組みがあったのはさすがに知らなかった。今回ばかりは博識な雪ノ下先輩に感謝の意を伝えたいと思う。
隼人「そ、そうだったのか。すまない、じゃあ早速申請して…」
葉山先輩がリア充を引連れテニスコートの許可をもらいに行こうとしたその時だった。
パコォォォン!!!!
俺の頬スレスレに通り過ぎる硬式テニスボール。そして後ろのフェンスにはカシャン!という甲高い音。誰がこんな事をとボールが飛んできた先を見る。
優美子「いいから早くしてくんない?あーし、待ってられないんだけど」
堪忍袋の緒が切れた虎がラケットを肩に担ぎながらそこに佇んでいた。
うわ怖、まじ怖。いや、怖くない?絶対俺狙ったでしょこれ。なに?次何かほざいたら命はねえぞ的なあれですか。ちょっと〜葉山先輩〜!貴方の虎どうにかしてくださいよ〜と、葉山先輩をチラッと視界に入れる。すると葉山先輩は軽く苦笑いを浮かべていた。額に汗を滲ませながら。なんであんたまでビビってんだよ。
隼人「な、なぁ優美子?とりあえずここ使う前に顧問の先生や生徒会に申請に行かないか?」
優美子「はぁ?そんなの後からでもいいっしょ、あーしは早くテニスしたいんだけど」
隼人「アッ、ハイ。」
よっわ、葉山先輩よっわ…あんた絶対将来この人の尻に敷かれるわ、うん。
隼人「すまない、比企谷。俺には優美子を止められないらしい…今回だけダブルスに付き合ってくれないか」
八幡「え、あー、まぁそうしたいのはやまやまなんっすけど。こっち戸塚先輩怪我して出来ないしダブルス組める人いないんすよ。」
隼人「あれ、結衣が出来るんじゃ」
八幡「いやー、組める人いないんすわー」
ここ数日由比ヶ浜先輩の運動能力見る機会あったけどあれは、そのなんというか運動するのに適してなさそうだったんだよなぁ…万乳引力は凄かったけど。そのため由比ヶ浜先輩が出てしまうととても厄介。
隼人「えっと、結衣が」
八幡「いないんすわー」
隼人「ゆ…」
八幡「い な い で す よ ね ぇ …」
結衣「はい!あたし!あたし出来るよ!」
八幡「ちょっと鳩サブレ先輩!なんで反応するんですか!」
結衣「い、いいじゃん!あたしだって出来るもん!あと犬の名前はサブレ!」
雪ノ下先輩並に体力が無い訳ではないが問題なのは運動神経があまり宜しくないこと。そこを懸念して敢えて、敢 え て 選ばなかった。くそっ!こんな時に雪ノ下先輩がいれば。
八幡「はぁ、まじかぁ…」
隼人「あはは…ま、まぁよろしく頼むよ。お互い苦労者同士。」
八幡「はぁ、そうっすね。」
この時俺は初めてリア充の先輩とのシンパシーを感じてしまった。
???「葉山せんぱ〜い!頑張ってくださ〜〜い♪」
前言撤回、女にモテるリア充は一人残らず駆逐する
審判を戸塚先輩に頼み俺・由比ヶ浜先輩ペアvs三浦先輩・葉山先輩ペアの1ゲーム先取ダブルスが始まった。サーブは三浦先輩から。どこか手馴れたようにボールを地面にバウンドさせ、ルーティンのように呼吸を整えボールを頭上に投げる。そして待っていたかのようにラケットを振り始めボールをミットの中心に当て相手のコートに返す。この一連の動作がとても綺麗に見えたと思ったらボールは既に後ろのフェンスにぶつかっていた。
驚愕、この一言に尽きる。
結衣「あ、ハッチー言うの忘れてたけど。優美子、中学の時県選抜選ばれてるから」
ゲーム開始直後にまさかの爆弾発言が俺を襲う。いや、これ勝てないでしょ………
その後なんとか三浦先輩のサーブを返し得点を入れた俺。現在は15-15。俺のサーブから始め、体育の時に練習したものとは速さもボールの重さも違うラリーが繰り広げられる。しかし、
結衣「痛っ!」
八幡「ゆ、由比ヶ浜先輩!」
由比ヶ浜先輩が足を捻った。その光景に目を向けていたその一瞬の隙を狙われ相手にポイントを許す。だが、今はそんな事どうでもいい。
八幡「由比ヶ浜先輩、大丈夫ですか?」
結衣「い、いやーごめんねハッチー。あたしもう無理っぽいかも…」
八幡「いやいや、それより足ですよ、大丈夫なんですかね」
結衣「うん、動かすのもちょっとキツいかな、ごめんね。役に立てなかったかも」
八幡「…いえ、そんな事ないです。由比ヶ浜先輩いなかったらこのダブルスすら出来てませんでしたから。」
そう、これはダブルスだ。試合をするにはもう1人必要になってくる。だが由比ヶ浜先輩も戸塚先輩も怪我をして参加出来ない。俺自身人脈もないため助っ人も頼めない…絶体絶命じゃないか。どうすんだよこれ…
優美子「でー?あんたしかいないけど?どーすんの?悪あがきするー?」
隼人「ま、まあまあ。ここはお互いよく頑張った訳だし引き分けって事に…な?」
八幡「引き分け…?」
隼人「ああ、みんなよく戦ったしコートは2つあるお互い片方ずつ使えばみんなで仲良く遊べるじゃないか」
八幡「(……引き分けか)」
俺は引き分けという言葉に何かしら突っかかりを覚えた。
俺には姉がいる。
その姉はなんでも出来てしまう。なんでも出来てしまうが故に俺は姉と比べられる。
俺はそれが嫌だった。普通なら逃げて逃げて逃げまくる。現実から目を逸らし最終的には姉すらも嫌いになるほど。
だが、俺は違う。俺は姉に負けないくらい努力した。
例えば姉が水泳で50m泳げるなら俺は100m泳げるように必死で練習した。
例えば姉がテストで95点を取れたなら俺は98点を取れるように勉強した。
例えば姉が炊事洗濯掃除出来るなら俺も完璧にできるように頑張った。
そうやって俺は姉に見劣りしないように、姉が馬鹿にされないように、そして姉の隣に立てるように死ぬ気でやった。負けず嫌いも含まれているが。まぁ、それでも友達は出来なかったけどね。
だからなのだろう、今回ばかりは負けたくないのだ。こんな所で負けて姉の隣に立てるのだろうか?否、立てるはずがない。よく分からない自己満足の負けず嫌いだとしても、俺は今回の勝負絶対に勝ちたい。そう固く決意した。
優美子「隼人?何言ってるし、勝つか負けるかハッキリしないと」
隼人「い、いやでもさ?」
八幡「そうっすよ、葉山先輩。勝ち負けはちゃんとつけないと」
隼人「ひ、比企谷!?」
優美子「ほーん、分かってんじゃん後輩。で、相手どーすんの?」
八幡「相手?そんなのいらないっすよ。俺は学校ではいつもボッチだったんでね、喋る相手もいなければ仲良くする相手もいませんでしたよ。だから、俺は今回も1人で挑む。ここに姉がいたら1人でやってると思いますし、俺もそうするんで…」
隼人「あ、姉…?君、お姉さんいるのかい?」
八幡「まぁ、いますよ。1人」
隼人「ちなみに、名前は」
八幡「………小町」
隼人「ヴェァ!?」
八幡「…は?何そんなに驚いてんすか」
隼人「い、いや。なんでもない!」
何故そんなに驚いてるのか不思議に思った八幡。
八幡「(なんでこの人そんな慌ててんだ)」
一方の葉山は何を思っていたかというと
隼人「(比企谷の姉が陽乃さんの親友である小町さんだと…!?今年は厄年だ…)」
これである。
優美子「で、結局1人なんだ」
八幡「ええ、まぁ。」
優美子「…ま、あまり喋ってると休み時間なくなるし手身近に話すけど…1人だからって容赦しないし」
八幡「こちらこそ、負ける訳にはいかないんで。本気でやってやりますよ…」
優美子「じゃあ…いくし!」
八幡「かかってぇぇ…」
こいやぁぁぁぁ!!!と吠えようとした刹那、後ろの方で透き通るような、それでいて俺の好敵手に当たる先輩の声が聞こえてきた。
雪乃「うるさいわね、なんの騒ぎかしら?」
雪の女王、遅れて登場の瞬間である。
八幡「雪ノ下先輩…」
雪乃「比企谷君。これはなんの」
八幡「おせぇよ、救急箱取りに行くだけで何分かけてんだ!」
雪乃「先輩に向かってその言葉使いはなに?言い直しなさい、訂正しなさい、私をちゃんと敬いなさい!」
八幡「あー!もうどこまでいっても平常運転だなこの人。ある意味尊敬するわ」
雪乃「ふふっ、そう。私を尊敬したのね!」
八幡「(うわー、チョロいなこの人)」
いつも通りの会話を繰り広げながらも審判をしている戸塚先輩の元へと向かう雪ノ下先輩。
雪乃「はい、戸塚君遅くなってごめんさい。保健室からここまでの道で少し迷ってしまって…消毒をしっかりしてから包帯を使ってね」
彩加「うん!ありがとう雪ノ下さん!比企谷君と話す時はアレかなって思ったけど雪ノ下さんって優しいんだね!」
雪乃「戸塚君?比企谷君と話す時はアレとはどういう意味かしら?気になるわ。後で問いただすから楽しみにしていなさい?」
彩加「あ、あはは……はい。」
雪乃「それで…比企谷君」
八幡「はい」
雪乃「この状況についての説明を」
八幡「えー、かくかくしかじかで」
雪乃「比企谷君?何を言ってるのかしら?かくかくしかじかだけじゃ伝わらないわよ。ちゃんと説明をしなさい」
八幡「(この小説かくかくしかじかで事情説明できないのかよ)」
雪乃「……そう、だいたい分かったわ。つまりそこの騒ぐことしか脳のない猿を捻りつぶばいいのね?」
世界が…止まった!
すげぇ!すげぇよこの人!三浦先輩に喧嘩売りやがった!うお、葉山先輩めっちゃ汗かいてる!
優美子「は?あーしに喧嘩売ろっての?100年早いんだけど」
雪乃「ふふっ、100年も貴方のことなんて待ってられないわ。3秒で充分よ。メイクでしか気飾れない女に負ける程私はヤワじゃないわ。それに貴方、随分と私のと、とも…部員と生意気な後輩をいたぶってくれたわね。今度は貴方のことをいたぶってあげるわ。覚悟しなさい」
あら、由比ヶ浜先輩の事を友達と呼ぶのを躊躇ったのね?ふふっ、可愛いところもあるのね………ってすみません、嘘です真似してごめんなさい心の中読まないで睨まないで
優美子「あんた胸は無くなりかけてるのに口だけは減らずに達者なんだ〜あー胸無しとか可哀想だし〜」
………
………
………
雪乃・優美子「「…殺す!」」
八幡・隼人「「仲良くしてくれ…!」」
この一時だけは葉山先輩と息が合う気がした。
後日談、というか今回のオチ
あの後大乱闘テニスクラッシャーズが始まろうとしていた時騒ぎを聞き付け駆けつけた平塚先生による怒りの咆哮により競技者・観戦者は皆場外1発KOとなり全員揃って生徒指導室へ行くことになった。
この騒ぎになった事のあらましを平塚先生に話し、先生方との協議の結果。全員仲良く反省文5枚、そしてコートを使う時の許可申請を必ずやる事、と厳重注意を受けた。
これだけで済むのか?と思ってしまったが、昼休みなのと怪我や事故、器物の破損なとがないため罰が軽かったのだとか。次からは気をつけます。
現在は放課後、いつも通り奉仕部の部室へ行く時間だ。今日は昼からマジで疲れた5秒後なため早く帰りたい気持ちはあったものの部活はちゃんと行かないとなという精神に引っ張られ足が奉仕部の元へと進んでいく。
???「…おい」
はぁ、今日は絶対機嫌悪いだろうな…雪ノ下先輩。三浦先輩に胸のことボロカス言われてたし、あの人めっちゃ胸のこと気にしてんのにdisが的確すぎるんだよな…
???「…ちょ、まつし」
由比ヶ浜先輩は落ち込んでるんだろうな、さっきも役に立てなかったかもって言ってたし…そんな事ないと思うけど考えすぎって言ってみようかな
???「…いい加減無視すんなし!」
八幡「うおぉう!?す、すみません!って、三浦先輩か…」
優美子「…あーしで悪かったし」
八幡「で、俺に何か用ですか?」
優美子「きょ、今日は…悪かったし」
八幡「はい?」
優美子「今日は悪かったし!練習邪魔して!あーしがワガママ言って悪かったし。」
八幡「…それ、戸塚先輩には?」
優美子「謝った。そしたら」
彩加『いいよ!それと三浦さんってテニス上手なんだね!今度何か教えて!』
優美子「ってさ。あいつ良い奴すぎるし」
戸塚先輩やっぱ天使だろ…今日の許せちゃうのすげぇって。
八幡「まぁ、戸塚先輩が許したなら俺はとやかく言うつもりないんで。じゃ、失礼します。」
優美子「待つし」
八幡「ぐえっ!」
襟掴むのは反則だろ…
優美子「あっ…ご、ごめん。」
八幡「今度はなんすか…」
優美子「ゆ、雪ノ下さんに伝言お願いしていい?『今日は言い過ぎた』って」
八幡「まぁ、それくらいでしたら」
優美子「じゃ、頼んだし!」
そう言い残し三浦先輩は駆け足で自分の教室の方向へ戻って行った。
雪乃「ふふん、そう!私は彼女に勝ったのね」
八幡「うわ…大人気ねぇよこいつ……」
部室へと赴いた後、雪ノ下先輩に先程三浦先輩の伝言を伝えた。伝えた結果このように勝ち誇っているわけなのだが。顔が整っているせいでドヤ顔が可愛く見える。くそ、これだから美人は
八幡「…あれ、そういえば由比ヶ浜先輩はどうしたんすか?」
雪乃「今日は三浦さん達と遊ぶそうよ。今日の反省会も込で、と張り切ってたわ。」
八幡「ふーん、そうなんすか」
ここで会話が終わりお互い持参した本を読み耽る。数十分経ったであろうある時にコホンと左側で咳払いをする音が聞こえ、そちらを振り向く。
雪乃「…比企谷君。」
八幡「なんすか」
雪乃「0618、って何か分かるかしら」
八幡「由比ヶ浜先輩の誕生日」
雪乃「なぜ知ってるの!?」
八幡「いや、あの人から言われましたし…」
雪乃「……それで、彼女の誕生日まであと1週間ほどなのだけれど私、価値観が人とかけ離れていて何を贈ればいいか分からないの。」
八幡「奇遇ですね。俺も何贈ればいいかわかんないっす。」
雪乃「えっ」
八幡「えっ」
そしてまた静寂に包まれる………
八幡「…由比ヶ浜先輩が何欲しいか一緒に探しませんか」
雪乃「…えぇ。頑張りましょう比企谷君」
ここに【由比ヶ浜先輩の誕生日プレゼント探し隊】が結成された。
【設定】
・三浦優美子 (2年F組)
まだおかん力を発揮出来ていないためこれからの活躍に期待。
一時の感情でdisったりするけど後からしっかり謝れるいい子
※作者はあーしさんそこそこすきです。
・葉山隼人 (2年F組)
リア充王国のリア王。リア充であることを使命として生きている(かもしれない)
比企谷小町の名前を聞いた時驚いたり焦ったりしていたため陽乃関係で何かあったかも?
※作者は原作の葉山隼人を応援してます。