「凍結」精霊と赤き竜とISと   作:エレサックス.e

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書かせていただきます
視点はなしで


第2話 織斑兄弟との遭遇 これからの生活

 

目の前にやってきた女性を前に遊星と十代はどうするべきか戸惑った

 

(どうする……遊星、俺たちのことを正直に話すのはかなり厳しいと思うぞ)

 

(とりあえず、俺が適当にごまかしてみますから合わせてください)

 

「言っておくが、何かごまかそうとしたらただじゃおかないぞ」

 

やってみようと十代が言う前に女性に口止めされた

 

どのように話していいかわからずにいたが、そんな時に意外なところから助け舟が出た

 

「私が話してみるのにゃ、少なくとも大人同士の話だから何とかなるはずだにゃ」

 

大徳寺が出てきて女性に話しかける

 

「私は大徳寺という者だにゃ。この子たちの……保護者みたいなものですのにゃ。まずは私たちの話を聞いてほしいんだにゃ」

 

「む、私は織斑千冬というものだ。そちらのお話をお願いしたい」

 

千冬と名乗った女性は大徳寺の姿を見て少し警戒したいと思ったが、その丁寧な対応に対して、とりあえず話を聞くことにした。少し半透明に見えるのはホログラムか何かと思っているようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど……遊城と不動はこの世界を救うために別の次元から来たか、そして遊城は先ほど機械のスーツみたいなものを装着した……か。にわかには信じがたいな……」

 

その言葉を聞き、二人はこの世界に来る前に見つけた機械と十代はデュエルディスクを、遊星はD-ホイールを見せることにした。恐らくこの世界にはない技術なので、信じてもらうための証拠となるだろうと思っている

 

「……確かにこの技術は見たことがない……とりあえず、お前たちが別の世界から来たことは信じよう」

 

「さて、それより気になるのがなぜ遊城がISを使えるのかだ。本来、女性にしか使えないものなのだが……それに不動の持っているのはISのコアだ……いったいどういうことだ……いくらあいつでも別の世界なんて……」

 

ぶつぶつと何か千冬は考え込こもうとしたがすぐに別の方向を向いた。十代と遊星も千冬と同じ方を向いていた

 

「……気のせいか……誰かに見られている気がしたが」

 

「俺もそんな感じがしました」

 

「だが、一体何だったんだ?……?」

 

その気配はすでに無いが、あまりここでゆっくりもしていられなさそうということを思った千冬は携帯を取り出し、自分の家へ連絡を取った

 

「一夏か、まだ夕飯は作り始めていないのか? いや、ちょうどいい。今日は二人の客を連れて行くから少し多めに用意してくれないか? すまないな、頼んだ」

 

「さて、続きは私の家で話してもらおうか。その方が、いろいろと安心だしな」

 

千冬の提案に乗ることにした十代と遊星。今ここで反対する理由はない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩くこと数十分、織斑家に到着した。もちろん遊星はバイクを引っ張ってここまで歩いた

 

「帰ったぞ、一夏」

 

「お帰り、千冬姉。その人たちがお客さん?」

 

玄関から一人の男が出てきた。彼こそ、千冬の弟の一夏である

 

「俺は不動遊星だ。急に押しかけてすまない」

 

「遊城十代だ。なんだか悪いな」

 

「えっと、織斑一夏です。あまりおもてなしもできませんがどう……ぞ」

 

一夏は何か変なものを見たような表情をした

 

(……十代さんの近くにいる小さな羽の付いた可愛らしい生き物は何だろう?)

 

「何をボーとしている。家に入れないか」

 

一夏は千冬の言葉で我に返り、すぐに二人を招き入れた

 

(おっと、そうだった。待たせるのはお客さんに失礼だしな……後で聞いてみるか)

 

そう思い、一夏は夕飯の用意を始めた。と言ってもすでに完成していたみたいで後は並べるだけらしい

 

すぐに四人は食事を始めた

 

「これ一夏が作ったのか? すげぇな!」

 

「確かに……一つ一つの味付けしっかりとしている」

 

「ありがとうございます。そんなに褒めていただけるとは思っていませんでした」

 

十代と遊星の感想に素直に嬉しく思う一夏

 

彼の隣で食べている千冬も声に出して言いはしないが満足しているようだ

 

ちなみに一夏には、遊星と十代は千冬の知り合いと言ってある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食事も終わり、一夏は片づけや十代達の寝る場所の準備などを始めた

 

それと同時に千冬は居間で話を始めた。一夏には重要な話だから聞かないでほしいと言っている

 

なぜそのようなことをしたのかを十代は聞こうとしたが、千冬は答えてくれないだろうと感じた

 

「さて、まずは何を話すべきか……とりあえず、この世界についての説明をするか」

 

ISと呼ばれる世界最強兵器があるこの世界。ISとは、パワードスーツの軍事兵器のこと。一番の特徴としてこの兵器は何故か女性にしか使えない。ゆえに女尊男卑の世界になってしまっている

 

それを聞いて十代は一つの仮説を考えた

 

恐らく自分の中にあるもう一つの魂、ユベルを宿していることに何かあるのではないかと。ユベルは雌雄同体の存在。あり得る話である

 

だが、これは仮説であるため特に言おうとはしなかった

 

そして、遊星の持っていたコアは千冬の部屋に入った瞬間、星の模様のチョーカーになっていた

 

ここまで立て続けに不思議なことが起こると何か不気味になってくる

 

次に十代と遊星が自身について先ほどより詳しく話すことにした

 

千冬は真剣に黙って聞いていたが、大徳寺が幽霊であることを聞いた時、少し疑いの目をした

 

「信じてほしいんだにゃ~! 嘘は言っていないのにゃ~」

 

「……私自身、幽霊なんて初めてだからな……まあいい、いると仮定しておく」

 

そのまま話を聞き、千冬はある考えに至った

 

「不動、遊城、お前たちに提案がある。IS学園という所に通ってみないか?」

 

「IS学園ってもしかしてそのISを操縦する人を育成する学校ってことですか?」

 

十代の言葉に頷く千冬。これには大徳寺も驚いていた

 

「IS……つまり兵器の使い方を子供たちに教えるということですか……世界を戦争に導こうとしている気がするのですがにゃ~……」

 

「いや、そうはならないよう様々な条約がある。確かに大徳寺さんの言う通りのことが起きてしまうかもしれないが、今のところそういったことはまだないしこれからも起こす気はない」

 

だから安心してほしいと言っている。千冬の言葉を信じることにした3人

 

「一夏には秘密だが、私はそこで教師をしている。編入などの手続きはこちらで何とかしておける。そのうえ、寮生活だからお前たちの住む部屋も確保できる。こちらの世界に来たのに戦う力を身に着けることができる。悪い話ではないと思うがどうだろうか?」

 

千冬の提案に少し悩む遊星と十代。確かにこれからのことを考えるとよいかもしれない

 

しかし何か裏があるのではないかと疑ってしまう。自分の弟にも隠している所に通わせるのはどういうことなのだろうか

 

千冬は遊星達が、考えているのを見てあることを話す

 

「……実は私の弟の一夏は、以前試験会場でISを使えてしまった。そのために特殊ケースとして、IS学園に通わなければならなくなった。もちろん、他の男性はいまだに使えない。あいつも男一人で不便のことやいろいろあると思う。勝手なお願いをしているのは自覚している。だが……頼む。あいつを助けてほしい」

 

千冬は二人に頭を下げた。それほどまでに心配をしていることは十分に伝わった

 

そんな千冬を見て二人は笑顔で承諾した

 

もちろん大徳寺も賛成している

 

「ありがたい、入学式は三日後だが、明日IS学園に来てくれないか? お前たちの編入についていろいろ手続きがある」

 

明日のための話し合いが終わったと同時ぐらいに一夏が居間を訪ねた

 

どうやら準備ができたらしい。遊星と十代は一夏に風呂に入るよう勧められた

 

そこでもう一つ重要なことを見つかった。遊星の背中に赤き龍の痣が描かれていた。その痣からは以前持っていたものと同じような力を感じた

 

何故かはわからない。今度次元の精霊にあった時に聞いてみようと二人は考えた。

 

それから深くは考えず、明日に備え寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、遊星と十代はIS学院に行き、様々な検査を始めた。もちろん一夏には内緒である。

 

そこで、分かったことがいくつかある

 

一つ、遊星のIS、絆星と命名した、だが、機体自体は問題ないのだが、機能しない。つまり置物と同じ扱いである

 

二つ、十代のIS、決闘英雄(バトルヒーロー)と名をつけた。は、訓練機にも劣ってしまう低スペック性能……だった。しかし少し動かしてみると一次移行(ファースト・シフト)というものをしたらしく性能が上がった。同時に左腕に少し大きめのカードが何十枚も入るようなスペースができた

 

三つ、二人のISは今出ているどの世代にも当てはまらないと言われた

 

他にもいろいろなことをやった。それこそ、1日以上もかけて

 

けれど……分かったことが少なすぎた。そのため、これからも検査は続けられるらしい。だが、それは同時にIS学園に入ることができるという意味でもある

 

こうして二人はIS学園に入ることが確定した。新たな生活の幕が上がった

 




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