鬼提督は今日も艦娘らを泣かす《完結》   作:室賀小史郎

16 / 30
何も言えない

 

 艦娘とは常にその命を落とす危険と隣り合わせの生活をしている。

 今の時代において、艦娘しか深海棲艦に対抗し得る力がないからだ。

 

 1日に多い少ない問わず、艦娘の命の火は消えている。

 戦争をしているのだからそれも当然だろう。

 

 だからこそ、世の提督たちは今日を生きて還ってきた艦娘たちを讃える。

 讃え方は人それぞれだろう。

 

 功績を仲間たちの前で読み上げたり、

 功績に対して報奨を与えたり、

 贅沢品を贈ったり、

 休暇を与えたり、

 

 様々な方法や手段があるのだ。

 

 そして鬼月提督の讃え方というのは―――

 

「俺はお前たちを誇りに思う」

 

 ―――皆が集まる食堂の食事の席で静かにこっそりと本日の功労者たちに心を配る。

 ただしこっそりだと思っているのは提督本人だけで、食堂のみんなの耳はしっかりと提督の声をキャッチしている。

 大々的に讃える場合もあるが、それは基本的に大規模作戦終了後。加えて大規模作戦は所属する艦娘全員が功労者となるため、提督が勝利パーティの開幕の言葉で彼女たちを讃えるというもの。

 よって普段の出撃任務ではこうした静かな讃え方なのだ。

 

 しかしこれは艦娘たちにとっては嬉しいことこの上ない。

 食事の席を共に出来、加えてしっかりと自分の名と功績を面と向かって讃えてもらえるのだから。

 

「旗艦として、いい指揮だった。誇りに思うよ、愛宕」

「うふふ、提督にそう言ってもらえて嬉しいわぁ」

 

 今回、艦隊旗艦を任されたのは愛宕。

 艦隊指揮も提督の指示通りに遂行し、加えて敵空母も撃破した。

 提督に褒められ、愛宕はいつもの笑みより甘えた笑みを零している。それだけ提督に褒められたのは愛宕にとってこの上ない誉れだろう。

 

「相変わらずいい雷撃だった。誇らしいぞ、北上」

「まあ提督のために磨いた技術だからねぇ♪」

 

 先制雷撃と最後の雷撃で敵を沈めた北上。

 相方の大井が有給で出撃が出来ない中でも大車輪の活躍をした。

 よって褒められ、北上は最高の笑顔をし、それを隣のテーブルから見る球磨たちも誇らしそう。

 

「制空権を相手に取らせなかったのは流石だな。誇らしい限りだ、龍驤、鳳翔」

「軽空母だからって舐められたらあかんからなぁ」

「訓練の成果を発揮出来たかと」

 

 今回どの海戦でもこの二人の航空隊に敵航空隊は歯が立たなかった。

 鳳翔と龍驤は古参の軽空母であり、提督の指示は熟知している。

 故に航空隊も旧型とは言えどんな敵にも負ける気はなく、いつも自信に満ちている。

 しかしながら提督から褒められれば、鳳翔と龍驤は当然だが、その彼女たちの航空隊員妖精たちも揃って破顔。

 それだけ提督の言葉は心に響くのだ。

 

「イタリアとローマはスナイパーさながらの的確な砲撃だった。俺の元にこんなに優秀な艦娘がいるのは誇らしい」

「Grazie♪ これからも提督のためにこの力を振るうから、期待してて!」

「姉さんとこのローマがいれば、敵は苦しまずに海へ還れるわ」

 

 ワインを片手に微笑む二人のイタリア美女。

 彼女たちも彼のために日々己を厳しく鍛え、本日の功労者となった。

 二人で一つの獲物を狡猾に沈め、そのコンビネーションは舌を巻く。

 しかし惚れた相手に褒められれば、彼女たちもただの恋する乙女になる。

 

 鬼月提督は褒める時は褒めるし、叱る時は叱る。

 それは普通ではあるが、意外と部下を素直に褒められる上官というのは少ない。

 部下が浮つくのを抑えるため、または己の威厳のため、理由は様々。

 しかし鬼月提督は艦娘たちを褒めて伸ばしてきた。

 自分を過小評価しがちな提督ではあるが、艦娘たちが自分と同じようになってほしくはない。だからこそ褒める時はこのようにしっかりと褒めるのだが―――

 

「本当に誇らしい。そして尊い。これからも俺に、日本に力を貸してくれ」

 

 ―――愛の絨毯爆撃を食らっては、艦娘たちは目から涙が込み上げてくる。

 

 嬉しい。ただただ嬉しい。

 この人の力になれたのも、この人に褒められることも、全て。

 故に彼女たちは皆揃って、嬉し涙を流す。

 

 鬼月提督が自分たちの涙でぎょっとし、そうさせてしまったことへの罪悪感が募るが、どうにも止められない。

 愛し、慕い、この人のためならどんな命令も、どんな願いも叶えようと心に誓っている艦娘たち。

 だからこそ、そんな彼からの温かい言葉はどんな報奨よりも嬉しいものである。

 

「……泣かないでくれ」

 

 困ったように鬼月提督が零すと、すかさず脇に控えていた高雄が「泣かせてあげてください」と声をかけた。

 高雄も、他の艦娘たちもみんな、『提督から褒められたら泣くしかない』と思っているのだ。

 現にこうした場でこれまで泣かなかった艦娘はいない。

 なので鬼月提督はこういうことはやめようと思ったが、高雄をはじめ全艦娘たちが『やめないで!』と訴えたので今も行っている。

 しかし鬼月提督としては彼女たちの涙が嬉し涙だと分かっていても、彼女たちの泣き顔を見るのは心苦しい。鬼月提督は常々艦娘たちにこそ笑顔溢れる時間を過ごしてほしい、と願い続けているから。

 

「……まあ、そのなんだ、とりあえず涙を拭いて、飯にしようじゃないか。食べながらお前たちの話を聞かせてくれ」

 

 彼がなんとかそう言って促すと、愛宕たちは涙を拭い、代わりに笑みを零す。

 それを確認すると高雄も摩耶と鳥海が待つテーブルへ行き、食堂はいつもの風景に戻った。

 

 ――――

 

 食堂の献立は毎回間宮たちが考えに考え抜いて、バランスも良く、美味しく食べられる物ばかり。しかし金曜日のカレーだけは絶対に譲らない。

 たまに提督が突拍子もなく料理を振る舞ったりすることもあるが、基本は間宮たちが決めている。

 しかし出撃した艦娘たちには特別に慰労の意味も込めて、鬼月提督がその者の望む料理を一品用意するのだ。

 それは好きなおかずでもデザートでもなんでもいいのだが、艦娘たちの要望はいつも一つで―――

 

 

 

 

 

 鬼月特製玉子焼き

 

 

 

 

 

 ―――これ一択なのである。

 

 なので今回も愛宕たちのテーブルの上にはその玉子焼きが堂々とセンターに鎮座していた。

 

「やっぱり頑張ったご褒美は玉子焼きよねぇ」

「この絶妙な味わいが痺れるねぇ」

「どうしてもこの味は出せないんですよね」

「おふくろの味というか、司令官の味やな!」

「不思議とワインにも合うのよね」

「これがあるのとないのとではモチベーションが違ってくるもの」

 

 愛宕をはじめ、みんなは鬼月提督の玉子焼きに舌鼓を打つ。

 特にこれと言って特別な製法を用いている訳ではない。

 それぞれの要望に合わせての甘い玉子焼きも、出汁の玉子焼きも、チーズを巻いた玉子焼きも、入れるものは別でもどれも作り方は一緒だ。

 しかし艦娘たちはいつもこの鬼月提督が作る玉子焼きを欲する。

 

「お前たちだけでなく、みんな玉子焼きが好きだな。俺は提督を引退したら玉子焼き専門業者になれそうなくらい毎日玉子焼きを焼いている気がする」

「引退なんて縁起でもない!」

「そうよ。笑えない冗談はやめて」

 

 鬼月提督の軽口に即座にイタリアとローマが返すと、他の面々も、加えて食堂にいる誰もが真剣な眼差しで頷くので鬼月提督はすぐに謝った。

 仮に鬼月提督が引退なんてほのめかしたら、彼女たちはその日の夜に必ず彼の寝室に愛の突撃作戦を仕掛けるだろう。

 

「まあ冗談はさて置き、何故みんな俺の玉子焼きを望むんだ?」

 

 素朴な疑問を鬼月提督が投げると―――

 

『優しい味がするから』

 

 ―――愛宕たちは声を揃えてそう返した。

 

 彼の玉子焼き……それはここの艦娘たちにとってのソウルフードだ。

 何故なら鬼月提督自身は気が付いてないが、着任後の歓迎会で必ず玉子焼きが出され、その味の虜になるから。

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 それはまだ鎮守府に電たち駆逐艦しかいなかった頃の話。

 

 再三着任要請をしてもその願いを蹴られ、鬼月提督は途方に暮れた。

 しかし下を向いていても何も見えない。

 特殊部隊にいた頃も下を向いても、必ず次には前を向くことを大切にしてきた提督だからこそ、あの苦境でも電たちを指揮出来た。

 

 艦隊の規模が小さいために任務達成の報酬は微々たるもの。

 だから鬼月提督はその報酬は艦娘たちの強化や施設のために使い、食費や光熱費は自分の蓄えから惜しげも無く出した。幸い借金することはなかったが、もし借金するようになっても彼はそうするつもりでいた。それくらい艦娘には不自由をさせたくなかった。

 不自由を強いるのは無能の証だ、と彼は考えていたから。

 

 料理が出来ることも幸いし、食卓は常に賑やかだった。

 しかし鬼月提督も人間。失敗するこもある。

 その日、彼は食材の在庫認識が曖昧だったために夕飯が質素なものとなってしまった。

 いつもは食事だけは満足な物にしてあげようと心掛けてきた鬼月提督は、先ず電たちに謝った。

 用意出来たのはワカメの味噌汁と玉子焼きと白菜の漬物、そして白飯のみ。

 しかしそんな鬼月提督に電たちは『いつもありがとうございます』と笑顔で言う。

 

 電たちも鬼月提督が自分の蓄えから自分たちの食費を賄ってくれていることを知っていた。

 執務に加えて、本来提督がやらなくてもいいことまで率先してやってくれている。

 そんな彼にお礼の言葉以外に何を言えというのだ。

 

 そして食べた玉子焼きが心の底から美味しく感じ、みんなして嬉し涙を流して食べた。

 彼の優しさをこれでもかと卵に巻いてあるような、そんな玉子焼きだったから。

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 その日から電たちが玉子焼きをリクエストするようになり、着任した艦娘たちの歓迎会では必ず出てくる鬼月提督の玉子焼きを電たちが勧めるので、みんなその最初の一口で玉子焼きの虜になる。

 だから鬼月提督の玉子焼きは唯一無二のご馳走なのだ。

 

「優しい味か……まあお前たちには常に優しさを持って接しようと心掛けているからな。だからなのかもしれないな」

 

 納得したようにつぶやき、微笑む鬼。

 当然、その広範囲爆撃に愛宕たちはその身を焦がした。

 

(何なのもう! 素敵過ぎる!)と愛宕

(やば、鼻血でそう……)と北上

(ケッコンしてぇ)と龍驤

(守りたいこの笑顔)と鳳翔

(アモーレ!)とイタリア

(…………しゅきぃ♡)とローマ

 

 みんながみんなその胸に鬼月提督への愛を募らせる。

 加えてローマの眼鏡が爆散したので、鬼月提督は別の意味でぎょっとした。

 因みに食堂にいる全艦娘がほわ〜んと鬼月提督への愛で胸を温かくさせたのは言うまでもない。

 

 ―――――――――

 

 温かな食卓が幕を閉じ、艦娘たちは夜間巡回警備任務に就く者たち以外宿舎へと引き上げる。

 巡回チーム2種類あり、1つは鎮守府近海海域の警備なのだが、もう1つは鎮守府敷地内の巡回チームだ。

 鬼月提督は各巡回チームに指示を出し、明日の予定確認と準備のために執務室へ戻った。

 

 執務室に入って最小限の明かりを付ける。それから資料を入れておく棚とは真反対の壁には、艦娘たちとの写真が所狭しと額縁に入れて飾られており、鬼月提督はそれを見て微かに口端を上げた。

 

 椅子に腰掛け、愛用のパイプに葉を入れ、マッチで火をつける。

 そこで鬼月提督は背後の窓を開けた。開けないと高雄から小言を言われてしまうからだ。

 

 月は見えないが、綺麗な星空が広がり、鬼月提督はそんな空に向かって―――

 

「今日も誰も欠けなかった。良かった……」

 

 ―――静かに独りごつ。

 

 特殊部隊で任務にあたっていた頃は、毎回部隊の誰かが犠牲になっていた。

 その場で果てなくとも、また一緒に日の光を見ることが叶わず、痛みに苦しみながら死んでいく戦友もいた。

 誰しも親しい人を亡くすというのは経験することではあるが、何度経験してもその辛さは慣れるものではない。

 だからこその先程の彼の言葉に、どれだけの安堵感が含まれているのか簡単に想像出来るだろう。

 

 艦娘も完璧ではない。

 人間と同じく死ぬ時は死ぬ。

 そうさせないのが、『提督』という役職の役目だ。

 鬼月提督はこの立場に就くと決めた瞬間から、そう心に誓った。

 

「おぉ、そうだった……」

 

 大切なことを思い出した鬼月提督は執務机に向き直し、左側に並ぶ二段目の引き出しを開ける。

 そこには1冊だけのノートブックが入っていた。

 どこにでもあるダブルワイヤーのリング綴じ式の横書きノート。

 その表紙には小さく『褒めるノート』と黒のボールペンで書かれている。

 

 鬼月提督はノートを開くと、最後に書き込んだページを開く。

 最後に書き込んだ場所から、行を一列空け、今日の日付を書き込み―――

 

「……今日も艦娘たちを泣かせてしまったが、最後はみんな笑顔だった。笑顔で1日を終えた、偉い」

 

 ―――そう書き綴った。

 

 これは鬼月提督が幼い頃から行っている日課。

 必ず1日の最後に自分を褒めること……それが褒めるノートだ。

 

 鬼月提督は小さい頃から自己評価が低く、何をするにも消極的だった。

 それに見かねた父親から―――

 

『お前が完璧じゃないのと同じで、みんな完璧じゃない。

 だから自分を卑下するよりも、自分で自分を褒めなさい。

 自分を好きになりなさい。

 自分の弱点を知るのはいいことだが、それも含めてお前なんだから。

 お父さんもお母さんもお兄ちゃんもお姉ちゃんもみんな……お前のことが大好きだ。

 だからお前も自分を好きになりなさい』

 

 ―――そう言われ、その日からこのようにノートへ書くことにしたのだ。

 最初はこれに何の意味があるのか理解出来ず、書くことすら忘れることもあった。

 それでも尊敬する父との約束を違えぬよう、書き綴り、習慣にした。

 

 いい大人になった今でも書いていて何の意味があるのかは分からない。

 でもどんなに嫌なことがあっても、悲しいことがあっても、最後はこうして自分をどんな些細なことでもいいから褒めることで腐らずにいられた。

 これを教えてくれた父を鬼月提督は今でも……いや、あの頃よりも尊敬しているし、誇りに思っている。父以外の家族も同様だ。

 そんな素晴らしい家族の中に自分もいる。それが鬼月提督の自慢であり、不屈の精神の源でもある。

 

「よし……」

 

 書き終え、ノートを引き出しに戻した。

 そして明日の予定確認を始めようと日程表を広げた時、扉がノックされる。

 ノックに返事をすると、高雄が入ってきた。

 

「どうかしたのか?」

「いつもの差し入れですわ」

 

 高雄はそう答えると、持っていた手提げ袋を見せて笑う。

 

「……お前たちは俺を糖尿病にでもしたいのか?」

 

 手提げ袋の中身を彼は知っている。

 中は夕飯時に褒めた艦娘たちがお礼にと用意した軽いお菓子だ。褒めたお礼と言うのも変な感じかもしれない。それでも艦娘たちは慕う提督に何かお返ししないといられないのだ。

 高雄は高雄で持って行けば鬼月提督が何だかんだ言っても結局は受け取って、食べてくれることを知っている。この優しい鬼が人の厚意を無碍にすることなんてないのだから。

 

「いいえ、皆さん提督にしてもらったことへのお礼をしているだけですよ」

「大袈裟だな、相変わらず」

「ご褒美があると人は頑張れるでしょう? 例えば提督も、次の任務を達成出来た暁に特大ゴンサレスくんを貰えるとなったら?」

「死ぬ気でやる。特大ゴンサレスくんのために」

「みんなもそれと同じです。だから提督は素直にお礼を受け取ればいいだけです」

「…………慣れないんだよ、こういうの」

 

 受け取り、微かに苦笑いする鬼月提督。

 

「慣れなくていいのでは? その方が毎回のお礼がより嬉しく感じると思いますし」

「前向きなのか後ろ向きなのか……」

「どっちでもいいです。それより提督は遅くならないでくださいね?」

「分かっている。見回り組にとやかく言われるのも困るからな」

 

 肩をすくめながら冗談めいて言う鬼月提督を、高雄は笑う。

 すると彼が笑みを浮かべたまま手招きしてきた。

 高雄が素直に鬼月提督の顔へ耳を寄せると―――

 

「お前のことも誇りに思う。いつも秘書艦をこなしてくれてありがとう」

 

 ―――そっと耳元に優しい言葉をかける。

 落ち着く低音ボイスが高雄の鼓膜をそっと撫で、それだけで高雄の頬はかぁーっと桜色に染まった。

 

「な、なんですか、急に?」

「いつも思っていることを言葉にしただけだ。こういうことは言える内に言うべきだろう?」

「……もう♡」

 

 鬼月提督の不意打ちに高雄はこれでもかと愛を募らせる。

 これも鬼月提督と高雄が築いてきた信頼関係のお陰。

 だから高雄も―――

 

「私も提督を誇りに思っていますわ♡」

 

 ―――そっくりそのままお返した。

 鬼月提督は僅かに目を見開いたが、すぐに笑顔に戻り、「こいつ」と高雄の頬を軽く突くのだった。

 

 そんな二人を星空が優しく見守っていた―――。




鬼の愛には何も言えなくなる!ってことで(^^)

読んで頂き本当にありがとうございました!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。