鬼提督は今日も艦娘らを泣かす《完結》   作:室賀小史郎

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その猫は鬼の膝がお好き

 

「響っ! いい加減にしなさいっ! 司令官の邪魔をしたらダメじゃないのっ!」

「暁姉さん、うるさい」

「誰のせいで暁がこんなに声を張り上げてるのよーっ!」

 

 時刻は昼前。場所は執務室。

 執務中であり、普段の執務室ならばとても静かだ。

 

 しかし現在、暁が妹の響を叱っている。

 何故ならその響が執務中だというのに、提督をソファーテーブルの方へと追いやり、膝枕をさせているからだ。

 

 響のこの行動は珍しいが、今回が初めてのことではない。

 加えて膝枕以外はこれといった要求がないので、提督もそれくらいはと毎回しており、その都度暁が突撃してくるのだ。

 

「暁、いいんだ。響には苦手な長時間遠征の任に就いてもらった。それに対する報復がこれくらいの我が儘なら可愛いものだ」

 

 提督はそれとなく暁をなだめるが、響を擁護していることには変わりなく、余計に火に油を注ぐ。

 

「司令官が響をそうやって甘やかすからこの癖が直らないのよ!? 私の大切な妹が堕落したレディになったらどうしてくれるの!? 私たち姉妹共々ケッコンしてくれるっていうの!?」

 

 暁の言葉に提督はどう返せばいいのか分からず言葉を詰まらせる。

 彼女も大好きな提督に声を荒げたくはない。

 しかし大切な妹のことだからこそ、譲れないものがあるのだ。

 一方、元凶の響は気にせず提督のお腹に頬擦りして止める気0である。

 

「まあまあ、暁ちゃん。響ちゃんがこうなるのは長時間遠征のあとだけだから、大目に見てあげて」

 

 高雄が穏やかに言うと、暁も理解はすると口をつぐんだ。

 それでも暁としては妹が提督に甘えるのも、提督に迷惑を掛けるのも良しとしない。建前は姉として妹を注意しているが、高雄から見れば暁も響のように甘えたいから噛み付いているように見える。

 なので―――

 

「提督はそれくらいで執務をする手が止まるお方じゃないわ。何なら暁ちゃんも膝枕で休んだらどう? 丁度片方の右膝が空いてるし」

 

 ―――それとなく暁に勧めてみた。

 

 するとどうだろう。暁は「そんな!」、「でも!」とあれこれ一人で押し問答を始め、結局は磁石のように提督の膝に吸い寄せられて膝枕をしてもらった。

 

「……なんだ、暁も甘えたかったのか」

「そ、そんなことないし!」

「お前も長時間遠征ご苦労だった。こんな膝枕でいいなら存分に堪能してくれ」

「みんなに言い触らしたらプンスカ(怒るの意)だからね!? もし言い触らしたら1時間も司令官とは口利いてあげないから!」

 

 1時間"しか"なんだ、と響や高雄は内心思ったが、提督は真面目に「しないと誓う」と言ったので、暁は鼻を鳴らして提督の膝枕を堪能。そしてすぐに夢の中へと旅立った。

 

「……暁は本当に頑固だね」

「お前がそれを言うのか?」

「私はいつも自分に正直に行動してるよ」

「そういうところも見方を変えれば頑固と言う」

「屁理屈は好きじゃないな。それともそう言って私をイジメるのが司令官の趣味だったりする? 司令官にならそうされても私は嬉しいけど」

「勝手にそういう趣味だと確定しないでくれ」

「ああ、そうだね。司令官は私たちを泣かすのが趣味だもんね」

「……今現在イジメられているのは俺の方だと思うんだが?」

「好きな人程イジメたくなるから、私」

「困った奴だ」

 

 提督はそう言うが、響はそんな提督が大好きだ。

 困ったと言いながら、それでもこうして側に置いてくれるのだから。

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 響が今のようになったのには経緯がある。

 元々この響という艦娘は個性が強い方だった。

 艦娘は姿形が同じでも、個々で細かな性格の違いがある。

 この響も同じで、彼女の場合の性格上、彼女の信念はとても強かった。

 それは今生で"名誉ある死"を渇望していたのである。

 

 渇望していた理由は―――

 

 もう残されるのは嫌だから

 

 ―――という強い思いからだ。

 

 艦時代、響は暁型駆逐艦の中で唯一大東亜戦争を生き抜いた。

 不死鳥なんて呼ばれていたが艦娘の響からすればそれは自分は死に損ないに過ぎず、沈んでいれば賠償艦として異国の海へ渡ることも無かったのだから。

 皮肉にもそこで『Верный』なんて言う名前を与えられた。言葉の意味は『信頼出来る』ということだったが、響からすれば最も信頼出来ない国からそんな名前を貰っても嬉しくなかった。何せ向こうは最初から日本を裏切るつもりで動いていたのだから。

 

 しかしあの国での思い出はそう悪くはない。

 でも響の中で二度と同じ経験はしたくないことだ。

 艦娘になって生き残って、もし深海棲艦に負けてしまったなら……。

 

 だから艦娘になったなら、戦って死ぬことを選ぶ。

 そのために響はいつも自分の死に場所を求めて、練度を上げ、激戦海域に自分を出すように提督へ願い出た。

 

 響の願いに提督は若干の違和感を感じたが、そのやる気を削ぐのは良くない、と次の海戦での連合艦隊編成に響を入れることを決断する。

 しかしその海戦で提督の違和感は最悪の状態で現れた。

 

 海戦の内容からすれば辛勝。誰一人も轟沈者は出なかったが、提督としては内容が内容だけに素直に喜べなかった。

 理由は響が大破しても、後退せずに前衛に居座ったことだ。

 提督が支援艦隊を追加で派遣させたことで響を守ることが出来たが、響本人は生き残ったということに眉をひそめるばかりだった。

 響の日頃の訓練での気迫は凄まじく、提督もやる気がある艦娘だと感心していた。

 だが、どうやらその響のやる気はいい意味ではないとこの海戦でハッキリとしたのだ。

 

 ―――

 

 提督は響にどう伝えたら良いものか、と頭を悩ましながらドックへと向かう。

 ここの鎮守府では大破者は傷の修復が終わっても、今度は病室のベッドに移って3日間は安静に過ごさなくてはならない。

 提督は過去の経験から響のようなタイプの人間を何人も見てきた。だからこそちゃんと彼女の気持ちを聞いた上で、自分の考えを伝えようと思っていた。

 

『―――! ――――――!!』

 

 響が入った病室の近くまで来ると、中から何やら声が聞こえてくる。

 何を言っているのかまでは分からないが、提督はその声が響の声だということは分かった。

 だから提督は努めて平静を装いながら病室へ入った。中では安静にするよう看護妖精たちが響をベッドに寝かそうとし、響はそんな妖精たちに『やめて!』と激しく訴えていたのだ。

 

『どうした。安静にしていろ、響』

『司令官!? 良かった、来てくれたんだね! 早く私を次の戦闘に出させてほしいんだ!』

『安静という言葉を知っているか?』

『今は平時じゃない! 戦時下にあるんだ! 私が出ないと―――』

『―――仲間が死に、己が死ねない……か?』

 

 静かに核心を突くと、響は目を開く。

 そして次には提督に対して射抜んばかりの鋭い眼をやった。

 

『分かっているなら、そうさせてほしいね。司令官は前線を知るいい指揮官でもある。なら、私の気持ちも分かるよね?』

『理解はするが、今のお前は信用出来ない。俺の命令を言ってみろ』

『あの海域にいる深海棲艦らを滅ぼすこと』

『それは前半だ。後半はどうした?』

『…………生きてここへ戻ること……』

 

 苦々しく答える響。唇を噛み、掴んでいる掛け布団もこれでもかと握り締め、"生き残る"ということへの拒否反応が露見する。

 そんな響に提督は問うた。

 

『お前の艦時代のことは把握している。同じ気持ちにはなれないが、理解はしている。だから敢えて問おう。お前はあの時感じたことを今の姉妹たちに味わわせたいか? 残される側のあの何とも言えない気持ちを』

 

 提督の問いに響は何も言えず、ただ視線を下にする。

 

 でも……そうなったとしても、生き残りたくない。

 それが響の気持ちだった。

 

『生き残るより、敵を倒して死んだ方がマシだよ』

 

 提督はその言葉を聞いて、何かを我慢するように己の両手を力強く握り締めた。

 

『それに司令官みたいな人間が生き残るのと、私みたいに代わりがいくらでもいる駆逐艦が生き残るのとでは訳が違うよ。司令官の命と私の命……同じ命でもその価値は違う』

 

 提督の手に生温かい感覚が滲むように広がる。力を入れ過ぎているせいでいつの間にか手の平に爪が食い込み、そこから手袋越しに出血したのだ。

 でも提督は堪える―――

 

『司令官や姉妹、国民のためなら、私は喜んで命を捧げるよ! だから私に名誉ある死を―――』

 

 ―――しかしとうとう、

 

『―――黙れ』

 

 提督の中でその糸がプツンと音を立てて千切れた。

 

 普段の提督からは珍しく、低く強い言葉に響は息を呑み、黙り込む。

 一方、提督はそんな響のすぐ側で同じ目線になるよう床に膝を突き、出来るだけ優しく響の両肩を掴んだ。

 

『俺の目を見ろ』

 

 伏せていた目を響がまた提督へ戻すと、力強い独眼が自分のことを潰さんばかりに見つめてくる。

 

『……お前の意見は確かに理解する。司令塔が消えればそこの部隊は終わりだからな』

 

 でもな―――と提督は続けた。

 

『お前の死がどれ程味方や俺に精神的苦痛を与えるのか知った上での先の言葉だったのか? 残されるのが嫌なら、そうならないように強くなれ。誰一人として仲間を見捨てない。それが我々海軍だろう』

 

 過去に提督も仲間を犠牲にして生き延びた経験がある。見捨てないと言いながら、見捨てるしかなかったという現実がどれ程辛かったか。提督はその身で、肌で感じてきた。

 

『ただの人間である俺は超人になれない。救えたはずの仲間を救えなかった。だから今のように生きている。生きて、お前たち艦娘の力を借りて救える命を救っている。お前は艦娘だ。強くなれば、俺が望んだ強さが手に入るんだぞ。それが出来るのに、お前は強くなって死のうとしてるんだ。名誉ある死を望んでいるばかりに!』

 

 自分の気持ちを言葉にしていく内に、提督の手に力が籠もる。

 しかしそれは響に確信を与えるのに十分だった。

 

 司令官は苦しんでた。

 自分と同じ。

 でも自分とは違って死を選択しなかった。

 何故―――

 

『名誉ある死よりも泥臭く生き残ることを選べ。

 己が死ぬことでその先救えたはずの命を救えない数がどれ程のものか考えてみろ。

 戦えない体になったとしても、俺はお前がそう望まない限り解体なんてしない。

 戦えなくなっても意識があるのならば、その戦闘経験から味方にいくらでも学ばせることが出来る優秀な教官になれる。

 そうすればもっとこの危機から国や戦場に赴く仲間を救える確率を増やせるんだ。

 どうだ、それでも名誉ある死を選ぶか?』

 

 ―――それが全てだった。

 司令官は分かっていて、敢えて苦しい方を選んでいた。

 国のために、死んでいった仲間たちのために。

 

 響は痛感すると、今までの自分の選択が楽な方だったことを思い知る。

 そう、自分は名誉ある死を望みながら、辛いことから逃げていたのだ、と。

 

『しれい、かん……わたしは……』

 

 強くなりたい! 貴方のような強い人に!

 

『自分の命を自分で勝手に値踏みするな。俺はそういう奴が大嫌いなんだ。俺も、お前も、仲間たちも、失えば二度と同じ人間は生まれない。せいぜい似てる人間が出てくるくらいだ。現に同じ響でもこんな偏屈な響なんてお前だけだろうが』

『……っ……うんっ』

『生き残れ、響。あの大戦の終わりみたいな結果になんてさせない。そのために今を俺や艦隊の仲間たちと往生際悪く足掻こうじゃないか』

 

 提督の言葉の一言一言が響の中で復唱され、言葉が身体に染み渡る程に、それは涙となって溢れ出る。

 涙で前が霞んでいるが、決してその目を提督の目から逸らさない。

 

『…………かな?』

『ん?』

『なれる、かな? 私にも……司令官みたいな強い人に』

『なれるさ。現にお前はそうなりたいと強く願っているんだからな』

『……っ……うぁぁぁぁぁっ!』

 

 その言葉に響は一瞬止まり、すぐに感情を爆発させた。

 嬉しかったのだ。てっきり人間と艦娘では違うなんて言われると思っていたから。

 でも違った。ハッキリなれると即座に言ってくれた。

 だから響は我慢出来なかった。妖精たちがいるのに、感情を押し殺せなかった。

 

 だが、そんな響を提督は優しく抱き寄せ、妖精たちも優しく微笑んで見守っている。

 もうこの子は大丈夫、と妖精たちは思ったのだ。

 

(また俺は艦娘をこんなにも泣かせてしまった……)

 

 明後日の方向に思いを馳せる提督を除いて……。

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 それからだ。響が今のようになったのは。

 訓練もそれまで以上に励み、あれだけ嫌がっていた改二改装もし、名を改めても弛まぬ努力を続けた。

 因みに名は改めたが、書類上のみであとはこれまで通り響で通している。やはり響という名が己の誇りだからだ。

 

 ただその一方で、長時間遠征を酷く嫌がるようになった。

 その理由はただ1つ。提督と離れ離れになる時間が長いからだ。

 流石に時津風みたいに四六時中くっついて過ごすようなことはしない。しかし提督とは出来るだけ近い位置にいたい。だから長くその場から離れてしまう長時間の遠征任務は大嫌いになった。

 

 しかしそれも提督に頼まれれば選択肢はイエスしかない。

 よってその反動は今のようにして現れる。

 

「姉さんは相変わらずもったいないね。もっとこの司令官の膝枕を堪能した方が得策なのに」

 

 太ももに頬を擦り寄せ、とろんとした笑顔でつぶやく響。

 そんな響に提督は「お前も寝ろ」と言った。

 

「司令官は酷い人だね。私の楽しみを奪うだなんて」

「俺は疲れているお前を気遣ってのことだ」

「私は好きな時に寝るから」

 

 それだけ言うと響は提督の邪魔にならないよう口を閉ざし、鼻歌交じりに大好きな提督の太ももに顔を埋めるのだった。

 

 長時間遠征のあとの響はいつもこうだ。

 普段はあまり積極的に触れ合おうとはしない。

 しかし一度スイッチが入ると思う存分甘える。

 それはまるで猫のよう。いつも遠くから愛する人を観察し、スイッチが入ったら擦り寄る。

 だからそんな彼女を他の艦娘たちは猫みたいだと言った。

 そんな響に『どうして普段はクールなのに、素直に甘えられるの?』と感情表現が苦手な艦娘たちが集まり、教えを乞うようになり、それを皆は愛猫勢と評した。

 因みに今眠っている暁も愛猫勢だったりする。

 

 響からすれば普段は提督が自分と離れていても同じ鎮守府の敷地内にいるだけで嬉しい。

 しかし遠征になればその図が保てなくなる。だから帰ったらその時間を埋めるように甘えてるだけ。

 たったそれだけのことだが、それが出来ない艦娘もいるのでとあることをいつも教えている。

 とあることとは―――

 

 

 

 

 

 何処でもいいから触れること

 

 

 

 

 

 ―――である。

 

 好きと素直に言えない。

 であるならば、相手に自分から触れることで態度はそうでなくても『嫌っていない』と示せるのだ。

 現に提督へキツく当たってしまいがちな満潮や曙なんかは、かなりの頻度で口では文句を言いながら提督の手を握ったり、背中を軽く叩いたり出来ている。これにより提督も『嫌われてない』と安心している節がある。

 因みに霰や加賀、雲龍といった響同様のクール系の艦娘たちも響の教えにより提督との良好な関係を築けているので、まさに彼女たちにとって響は恩師だ。

 

「……高雄」

「はい、提督。こちらに」

「ありがとう」

「いえいえ」

 

 頭上では提督と高雄が絶妙なコンビネーションで書類を捌いている。

 響はこの光景をこの位置から眺めるのが好きだ。

 自分が愛する光景が今もちゃんと続いている、と実感出来るから。

 

 でも―――

 

「司令官、左手が書類を押さえてるだけでとてもとても暇そうだね。私の頭を撫でることでその暇を無くしてあげるよ」

 

 ―――ちょっと邪魔するのも忘れない。手を伸ばせばそこに愛する人の手があるのだから。

 

「5分と保たないな」

「いいから撫でなよ。撫でたいでしょ? ゴンサレスくんはあっちにいるからね」

「素直に撫でて欲しいと言え」

「私は感じたままを言ってる」

「偏屈者め」

 

 そうは言いながら「これでいいか」と撫でてくれる提督に―――

 

「そうそう、始めからそうすればいいんだ♡」

 

 ―――響は本当に嬉しそうに目を細めてその手に身を委ねる。

 

(司令官の手はどうしてこうも眠気を誘うんだろう? ズルいな……)

 

 すぐに寝息を立てる響。

 そんな彼女を提督も高雄も可笑しそうに声を出さずに笑った。

 高雄はすぐに暁と同じように響にもブランケットを掛けてやり、提督は提督で交互に膝上で眠る大きな白猫と黒猫の頭を撫でてやりながら、執務室に彼女たちの妹である茶色の猫たちが突撃してくるまで甘やかすのだった―――。




おまけ

雷「暁姉と響姉はここに居るわね!」
電「電たちは短時間でしたけど、三回も遠征に行ったのです!」

鬼「ああ、ご苦労だった。ならば二人が起きたら―――」

雷電『待てないわ(のです)!』

鬼「わ、分かった……暁、響、起きろ」

暁「雷ぃ、暁は長女なのぉ、あと5分は寝る権利があるわぁ……むにゃ」
響「……起きたけど、私もここ(膝枕)を譲る気はないよ」

鬼「…………」

雷「あっそ。じゃあいいわ」

鬼「ほっ」

雷「司令官の右腕に抱きつけばいいだけだもの♪」

鬼「ぽ?」

電「左腕は電なのですぅ♪」

鬼「ぽぽ?」

高雄「……猫ちゃんたちが飽きるまで執務は止めましょうか。急ぎのものはありませんし、切もいいですから」

鬼「……分かった」

響「私たちに愛されて幸せだね、司令官?」
鬼「そういうことにしておくよ」
雷「そんなんじゃダメよ! もっと私たちの愛を分かってくれないと!」
鬼「十分伝わっている」
電「じゃあケッコンカッコカリするのです!」
鬼「それとこれとは話が別だ」
響雷電『ちっ』
鬼「暁は静かでいい子だなぁ(スルースキル発動)」
響「……まあ、司令官がこうなのは今に始まったことじゃないしね。前に比べたらマシになってるし根気強く行こう」
雷「いつか絶対にケッコン指輪を買いたくさせるんだから!」
電「高価な指輪じゃなくて700円の指輪で十分なのです♪」

鬼(本当にどうして俺みたいなやつをみんなしてこんなにも好いてくれるんだ? いつも泣かせてばかりの最低男だというのに……)
高雄(なんて思ってるんでしょうね……)

◇◇◇◇◇◇

読んで頂き本当にありがとうございました!

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