リリカルでマジカルな世界に来たんだけど、どうしろってんだ......   作:牡羊座のボク

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どうも、お待たせしました

今話を執筆中にお気に入りが100件を超えました!皆様ありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!

それでは、どうぞ


死ぬほど痛いぞ......

 

海鳴市近郊の海、その上空に本来なら有り得ない人影と一匹の獣の姿が見える

 

 

「アルカス・クルタス・エイギアス......」

 

 

誰もが美少女だと褒め称えるであろう容姿の少女は杖を構えながら呪文を唱え、その傍らに橙色の毛色の狼が寄り添っている

 

 

「煌めきたる天神よ、いま導きのもと降りきたれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル」

 

 

少女、フェイト・テスタロッサを中心に展開されている巨大な魔法陣。込められた術式は局所的に落雷を発生させる天候操作魔法

 

 

「撃つは雷、響くは轟雷。アルカス・クルタス・エイギアス......!」

 

 

最後の一節を唱え終わると周りに巨大な魔力スフィアが複数個現れ、放たれるのはまだかと言わんばかりに電流が駆け巡っている

 

 

「はああぁぁぁ!!!」

 

 

〈Thunder Fall〉

 

 

気合とともにバルディッシュを振り下ろす

 

 

————ズガシャアァァァァァァン!!

 

 

空気の炸裂する音を響かせながら稲妻が海へと降り注ぐ。すると海の底から光の柱が聳え立つ。その数は四本......

 

 

「見つけた......残り四つ......アルフ、結界とサポートをお願い!」

 

 

「任せてよ、フェイト!(......でもこんだけの魔力を打ち込んで、さらに全てを封印して......いくらフェイトの魔力でも限界を超えている......だからアタシが絶対に守ってやる!誰にも邪魔させやしない!)」

 

 

光の柱はやがて周りの海水を巻き上げ大きな竜巻を形成し、そこから幾条もの光が漏れ出ている

 

 

「行くよバルディッシュ。頑張ろう......」

 

 

〈Yer,sir〉

 

 

相棒を手にフェイト・テスタロッサは荒れ狂う暴風へと突貫する

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

「出撃できないって......どういうことなんだクロノ!?」

 

 

「声を荒げるなユウキ」

 

 

アースラのブリッジ、前面にはテスタロッサとアルフがモニターに映し出されているそこに俺達はまだ居た

 

 

「クロノくん、どうしてなの?」

 

 

「......このまま放っておけばあの子は自滅する。そこを回収すればいいし、仮に自滅しなかったとしても激しく消耗しているだろう」

 

 

「そ、そんな!?」

 

 

......クロノの言っていることは残酷なように聞こえるが正しくもある。向こうが弱っている隙にジュエルシードを回収してしまえばこちらは損害を出さずに済む。最小限の労力で最大の成果を......それはきっと正しいのだろう

 

 

「けどクロノ、こうやって待ってる間に次元震やらなんやらが発生したらどうすんだ?」

 

 

「......次元震を抑え込む方法はある」

 

 

「それが間に合わなかったら?もし失敗したら?そんなんで俺達の住む世界に被害が出るのは御免だ」

 

 

俺の言葉にクロノは押し黙る。リンディさんやエイミィ、他のオペレーターの人達も声を掛けあぐねている。確実に次元震を止められるという保証はない。だったらテスタロッサ達と協力して自分達で封印した方が手っ取く、また安全だ

 

 

「クロノ、説教は後で聞くからここは行かせてもらうぞ。吉川、お前もついて来い」

 

 

「はいはい、わかってますよ。流石に俺だけここにいるってのはないですからね。そんなわけだクロノ、許してくれ」

 

 

そう言って俺、七条、そして高町の三人で転送ポートに駆け込む。転送のための魔力は既にユーノがチャージしている。手際がいいことで......

 

 

「君達!なにを馬鹿なことを......!」

 

 

「みんなごめんなさい!高町なのは、指示を無視して勝手な行動をします!」

 

 

「七条優輝、同じく」

 

 

「え、俺も言わなきゃいけない感じ?......吉川晴斗、同じくだ」

 

 

そうして俺達はテスタロッサを助けるためにアースラから転移した

 

 

 

 

 

 

 

 

「......って、うおぉぉぉぉぉぉぉ!!??なんでだぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

 

転移できたはいいが、なぜか俺達は絶賛高高度からのスカイダイビング中である

 

 

「ユーノのやろう、座標間違えやがったのか!?」

 

 

「そんなこと言ってる場合か!いいからセットアップするぞ!イガリマ!」

 

 

〈Standby ready〉

 

 

「お願い、レイジングハート!」

 

 

〈Standby ready〉

 

 

なんでそんなに落ち着いてられるんですかねぇ!?あ、飛べるからですねハイ......

 

 

「ちくしょう、やるぞカナン!」

 

 

〈Standing by〉

 

 

「「「セットアップ!」」」

 

 

全員バリアジャケットを装着、雲を突っ切る!

 

 

「フェイトちゃん!」

 

 

「っ!?」

 

 

テスタロッサとアルフの姿が見えた。二人ともかなり消耗しているうえに、テスタロッサに至っては魔力が尽きかけている

 

 

「アンタら......フェイトの、邪魔をするなぁ!」

 

 

「ちょっと待てアルフ!俺らはお前達と戦いに来たんじゃない!」

 

 

必死にアルフに訴えかけるが聞く耳を持ってくれない。そのまま突っ込んでくるアルフ、その目の前に緑色のシールドが展開される

 

 

「そうだ!まずはジュエルシードを停止させないとまずいことになる!」

 

 

「ユーノ!」

 

 

「ごめん、ちょっと遅れた!」

 

 

アルフの動きを止めたのはユーノだった。話を続けようとするとクロノから通信が入る

 

 

『なにをやっているんだ君達は!』

 

 

「ごめんなさい、命令無視は後でちゃんと謝ります!だけど今は......あの子のことがほっとけないの!」

 

 

『っ!?」

 

 

高町の悲痛な叫びにクロノはなにも言えなくなったようだ。俺もあんな風に言われたら流石に言い返せない

 

 

「そんなわけで、あいつはお前のご主人様を助けに来たんだ。勿論俺達もそうだ。だから、協力してくれアルフ」

 

 

「でも......アタシは......」

 

 

「頼む、アルフ。お前とユーノじゃなきゃアレを抑えられないんだ。フェイトを助けるためだと思って......ダメか?」

 

 

「うぅ......わ、わかったよぉ......」

 

 

七条もズルい奴だ。今のアルフの行動理念はテスタロッサにある。そこにテスタロッサの名前を出されれば従うしかないだろうに......まあいいか、うん......

 

 

「それじゃあ前と同じようにアルフはフェレットもどきと一緒にジュエルシードの動きを抑えてくれ。その間に俺達全員で封印する」

 

 

「誰がフェレットもどきだ!?」

 

 

「ユーノ!今はそれどころじゃないから!」

 

 

アルフのことはユーノに任せて、俺と七条は高町達のところに向かう。見たところ高町がテスタロッサに魔力を譲渡しているようだ

 

「よっ、お二人さん。お話は終わったか?」

 

 

「あっ、晴斗君......ううん、まだ一緒に封印しようってことだけ......」

 

 

「そうかい......まっ、お喋りはここまで。続きはジュエルシードをどうにかしてからだ」

 

 

「俺達で一人一つずつ封印する。吉川、足引っ張るなよ」

 

 

「なんで俺だけ!?一番弱いからですね知ってましたちくしょう!」

 

 

「にゃはは......みんなで一緒にせーので封印だね。フェイトちゃん、頑張ろう!」

 

 

「......うん」

 

 

......テスタロッサが笑ったの、初めて見たな。こんな時にあれだが少し和むと緑色と橙色の鎖が竜巻を縛り上げる。チェーンバインドって便利だなぁ......などとどうでもいいことを考えつつ各々配置につく

 

 

「ディバインバスター!」

 

 

〈Divine Buster〉

 

 

「......サンダーレイジ!」

 

 

〈Thunder Rage〉

 

 

「クロスバーナー!」

 

 

〈Cross Burner〉

 

 

「フォトンレイ......!」

 

 

〈Photon Ray〉

 

 

全員が現状出せる最大威力の攻撃に封印効果を付属させる。これで準備は万端!いくぞぉ......!

 

 

「「「「せーーーーの!!」」」」

 

 

 

————————————————————!!!

 

 

視界を埋め尽くす閃光が結界内を眩く照らす......!

 

 

 

〈Sealing complete〉

 

 

視界が回復しきってない俺の代わりにカナンが封印の成功を告げてくれる。どうやら無事に収まったようだ......おや?高町の様子が......?

 

 

「フェイトちゃん......私ね?」

 

 

「......?」

 

 

「貴女と......お友達になりたいんだ......!」

 

 

「......っ!?......とも、だち?」

 

 

「そう、友達......」

 

 

「わ、私は......でも......」

 

 

なるほど、ここからこの先永遠と続く百合ワールドが構築され始めるんですね、七条がいるからわからないけど......

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

同時刻——時の庭園——

 

 

————バンッ!!

 

 

「なにを......お人形の、分際でっ!!」

 

 

モニターを険しい表情で睨みつけていたプレシア・テスタロッサが傍にあったテーブルを握り込んだ拳で叩く

 

 

「お人形は......私の思うように動けば良いのよっ!!」

 

 

————ヴォン!

 

 

デバイスを通し、プレシアは複雑極まりない術式をとてつもない早さで構築していく

 

 

——次元跳躍魔法——

 

 

プレシアが大魔導師として認められた技術の一端、今では使い手がほぼいない失われかけている技法である

 

 

————バチバチバチッ!

 

 

プレシアの周りの魔法陣がそれを構成する魔力と共に帯電する。込められた術式は......攻撃魔法

 

 

「はあああぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

()()()()()()()()()()()()()、人を殺すには充分な威力を備えた一撃が、放たれる——!

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

事態を静観していたアースラのモニターにある文字がいっぱいに表示される

 

 

『EMERGENCY』

 

 

————ズドォォォォォォォォォン!!!

 

 

全員が理解する前にアースラを凄まじい衝撃と揺れが襲う

 

 

「きゃあああ!?」

 

 

モニターの前に座っていたオペレーターの数人がシートから投げ出されてしまう

 

 

「状況は!?」

 

 

転倒を免れたリンディがすかさず声を上げ事態を把握しようと指示を出す

 

 

「本艦と戦闘空域を狙った......魔法攻撃!?そんな馬鹿な!?」

 

 

そう、現在アースラがいるのは次元航行艦でも用いなければ立ち入ることのできない準虚数空間。そんな場所で魔法を発動させるには限られた手段しかない。リンディはその中からあらゆる可能性を考え、一つの結論を導く

 

 

「まさか......次元、跳躍魔法」

 

 

先ほどまで計器の確認や損害の把握で慌ただしかったブリッジがリンディの一言でしん......と静まり返る。仕方のないことだ、自分達が知り得る知識の中でそれを扱うことのできる人間はただ一人、ミッドチルダ唯一の大魔導師にして天才的な研究者。ある日忽然と姿を眩ませた一人の女性しかいない......

 

 

「貴女が......黒幕だったのね」

 

 

手元の機器を操作して先ほどの攻撃で解析した魔力の固有パターンをデータベースと照合する。そしてリンディの、クルー全員の予想通り、ある女性の写真が表示される

 

 

「プレシア......テスタロッサ!」

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

————ゴロゴロゴロゴロ......!

 

 

「おい......これってマズいよな......?」

 

 

雲が晴れて光が差し込んだと思ってたらまた暗雲が垂れ込んできた。しかもその暗雲にはとてつもない量の魔力が込められている

 

 

「かあ......さん?」

 

 

「フェイトちゃん?お母さんって?」

 

 

少し離れた場所でテスタロッサは茫然と雲を見上げて動こうとする気配はなく、またそれに付き添っている高町も同じだ

 

 

「七条、これは?」

 

 

「......ここまでは原作通りだ。ここまで凄まじいとは思わなかったがな......」

 

 

「カナン、本当に大丈夫か?」

 

 

〈それはなんとも......ただ一つ懸念が〉

 

 

「っ、なんだ?」

 

 

〈詳しくは解析できませんが、可能な限り術式を見てみましたところ、非殺傷設定が施されてないかと思われます〉

 

 

「「はあっ!?」」

 

 

カナンの言葉に俺も七条も驚愕する。人を殺せる攻撃が自分の娘を巻き込む形で放たれることに薄ら寒いものを感じる

 

 

「おい七条!原作だとどうだったんだ!?」

 

 

「わからないっ!確か落雷はフェイトに直撃して、意識を失ってはいたが大きな外傷はないように見えた......細かい描写はなかったんだ!」

 

 

「くそっ!間に合えよぉ!」

 

 

急いで高町とテスタロッサの下に向かう。なんとか落雷が放たれる前に二人の傍に辿り着き、二人の上空に身を投げ出した......

 

 

———— ズガシャアアアアアアン!!

 

 

「............っ!......、............ぁっ!?」

 

 

声が出せなかった。痛いとも、熱いとも感じることもできず只々地獄のような苦痛を味わっていた。体が炭化していく端からレアスキルで再生される。残っていた魔力だけではすぐに底が尽きてしまい、カナンにジュエルシードから供給してもらった魔力を片っ端から消費しながら半ば無意識に再生させ続ける。そしてようやく、永遠に続くかと思われた苦しみから解放される。

 

 

「......!......くん!!」

 

 

誰かがなにかを叫んでいる。耳は全く聞こえず、視界も網膜をやられたのか薄ぼんやりとしか見えない。体中からも血が流れ出ている。それらも徐々にではあるが再生していき、漸くある程度クリアになった視界で周りを見ると、流石に余波までは防げなかったのか、高町とテスタロッサのバリアジャケットが所々焦げ付いているが、大きな外傷は見受けられない。その事実を確認すると既に限界だった俺の意識はブラックアウトした......




キリのいいところまで書けましたので今回はここまで

四月からは更新が今まで以上に遅くなってしまうと思います。詳しい理由は活動報告の方に書かせていただきましたのでそちらもお読みください

それでは次回もお楽しみに!

NANOHAサンとフェイトそんの決戦

  • 書くに決まってるよなアァン!?
  • ンなことよりテンポ良く進めろや!?
  • どっちでもええで
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