リリカルでマジカルな世界に来たんだけど、どうしろってんだ......   作:牡羊座のボク

13 / 18
どうも、結構長い間放置していました

今回も全然話が進まなかったですね。頑張って書こうにもネタが詰まってなかなか難しいですね......精進あるのみです

それでは、どうぞ


寝付きはいいほうだと思ってたんだが......?

「知らない天井だ......」

 

 

前世ではかなりの人が聞いたことがあるであろう言葉を呟いて自分の意識が戻ったことを実感する。なんともアホな確認方法だが、こういうのって一度でいいから言ってみたいよね?

 

 

「やあ、目が覚めたかい?」

 

 

「......なんだ、クロノか。つーことはアースラの医務室だなここは」

 

 

どうやらあの後、俺はちゃんとアースラに回収されたらしい。あのまま海に落ちてそのまま溺死、なんてことにならなくてよかったと心から思う

 

 

「そんで、ジュエルシードはどうなった?」

 

 

「こちらと向こう、それぞれ半分の二つずつ回収した。本当は全て回収したかったんだが......」

 

 

「いんや、全部持ってかれなかっただけ御の字だろうよ」

 

 

これで二十一個全てがそれぞれの手に渡ったことになる。ここからは最終局面になるだろう

 

 

「それで、君達の独断専行だが......」

 

 

「ああ......やっぱりなんか罰則を喰らうのか?」

 

 

「いや、今回はお咎めなしだ。ただし、次はないからな」

 

 

「はいはい、もうしませんよ」

 

 

意外なことになにもないらしい。なんでも有益な情報を得られたようで、その結果俺達は無罪を勝ち得たようだ

 

 

「んで、その有益な情報ってのは?」

 

 

「今回の事件の黒幕、その正体と思われる人物が浮上した」

 

 

「プレシア・テスタロッサか?」

 

 

「......なんだ、知っていたのか?」

 

 

「一応、アイツらとは違ってミッドチルダのことはある程度知ってるからな。フェイト・テスタロッサの名前を聞いて一番最初に思い浮かんだよ」

 

 

本当は前世の知識で、七条も知っているのだがそういうことにしておく

 

 

「そうか、それなら別にいいんだが......そうそう、艦長から一時帰宅が許可されたから君も一度家に戻るといい」

 

 

「あらそう、考えとくわ」

 

 

そう言うとクロノはさっさと医務室から出て行ってしまう。もう少しゆっくりしていけばよかったのにと思っているとすぐに扉が開き高町、七条、ユーノが入ってくる。どうやら三人が廊下で待っているのに気付いて部屋を後にしたのだろう。別にいてもよかっただろうに......

 

 

「やあハルト、具合はどう?」

 

 

「ん〜っと、......おし、これでもう大丈夫」

 

 

改めて自分の体を観察して、まだ少し残っていた火傷も再生させてしまう。これで無傷のパーフェクトハルトくんに元通りだぜ............自分で言っといてなんだがすげえダサいな......

 

 

「やっぱりハルトのレアスキルは反則モノだね」

 

 

「そうでもねえよ。魔力が切れたら使えないし、そもそも痛いもんは痛いしな。あんなのは二度と御免だな。んで話は変わるが、お前ら一時帰宅はどうするんだ?」

 

 

「私達は明日お家に帰って明後日に学校に行く予定なの。晴斗君は?」

 

 

「俺はアースラに残るよ。万が一ってこともあるしな。それに家に家族がいるわけでも、学校に会いたい友達がいるわけでもないんでな」

 

 

「......言ってて悲しくならないか?」

 

 

「......若干な。あとはもう一つ、個人的な理由がある」

 

 

そう、俺としてはこの理由が最大の要因と言っても過言ではない

 

 

「なんだそれは......?吉川のことだからどうせくだらないことなんだろうが......」

 

 

「ひっどいなぁ〜......えっとな、俺達は今十日間ぐらい学校を休んでるだろ?しかも三人同時に」

 

 

「そうだね、それで?」

 

 

「んで高町と七条がセットなのはある意味当然のこととして周りには受け入れられるだろ?けど、俺はそうじゃない。お前達二人は勿論、他のクラスメイトともそんなに仲がいいわけじゃないからな」

 

 

「はあ......?」

 

 

「そんな中、俺達三人が一緒に登校したら『吉川も同様の理由で休んでたのか?』なんて勘繰られてしまう、いや本当にそうなんだけれど......まあいいや。そっから『普段たいして会話とかもしてないのになんでアイツも......』なんて考えに発展したら俺の平穏な学校生活が終わりを迎えてしまう」

 

 

「あはは......ちょっと考え過ぎじゃないハルト?」

 

 

俺が冗談を言っているのだと思ったのだろう、ユーノが苦笑いをしながら言ってくる。甘いなユーノ......

 

 

「所詮人間なんざ自分達のグループから外れてるやつを簡単に排除する生き物なんだ。ガキとなりゃあもっと顕著だろうよ」

 

 

「......なんだかすっごく実感が篭ってるの」

 

 

「言わないでくれ......兎も角、俺だけ行かなければ『吉川は別件だ』という事実が向こうの中で成り立つ。そうなりゃ俺は無罪放免、その為に俺は今回アースラにお留守番しようというわけだ」

 

 

前世、そして今生の分を合わせて十年以上の学生生活を送って学んだことの一つ。人ってのは些細なことを理由に幾らでも他人を蹴落とせる。それがたとえ正当性のないものだったとしても、集団での意見として無理矢理正当化させられる。そんな面倒に俺は巻き込まれたくないのでなるべく波風を立てないように振る舞うのが俺のスタンスだ

 

 

「そんなわけで久々の休暇......と言うのも変だが、まあ君達だけで楽しみたまえ。そして俺のことは一言も出さないでくれ」

 

 

「わかったよ......ったく、そこまでしなくてもいいと俺は思うんだが吉川?」

 

 

「にゃはは......私もちょっとそう思うの」

 

 

「いーや絶対に必要だね。君達人気者と俺みたいな日陰者は本来ならそもそも相容れないんだよ」

 

 

俺は自分のためならできることはなんでもやるのさ。無意味な誹謗中傷に晒されるくらいならそもそも視界に入らなければいい。そうやって自分の身を守るんだ、結局は同じ穴の狢だがお互い様ということで許してくれ

 

 

「つーわけで、俺はもうちょっと寝たいんでお話しはまた今度にしようや」

 

 

「......うん、お大事になの」

 

 

高町を皮切りにそれぞれ別れの挨拶を述べて医務室から退出する。漸く一人になれた......自分で言うのもなんだが、やはり俺は会話をするという行為は苦手である。饒舌に語っているように見えるかもしれないが、それは会話の最中は少しでもこちらが優位に立てるようにという虚勢によるモノであり、必要無いと思えばそもそも言葉を発することすらしたくない......まあこんな性格だから周りから嫌われるんだろうけど......

 

 

〈よろしかったのですか、マスター?〉

 

 

「それは何についての質問だカナン?」

 

 

〈......自宅に戻らなくていいのですか、ということです〉

 

 

......コイツは時々とんでもない毒を吐くが、なんやかんやこうやってわざわざ気を遣ってくれる主人思いの良いデバイスである。最高の相棒を得た喜びと共に今更変えられない自分の性分のことを思うと申し訳なくなってくる

 

 

「家に帰ったらカナンは絶対学校に行けって言うだろ?だからヤダ。行かなくていいんだったら帰るけどさぁ?」

 

 

〈そうですか、それではマスターはアースラでなにをなさるおつもりで?〉

 

 

「そうだなぁ......暇があるんならクロノあたりに模擬戦でもお願いしてみようかな?」

 

 

そんな風に今後の予定を適当に考えながら、再び襲ってきた眠気に身を委ねたのだった......

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

————バシン......!

 

 

「ああっ!?」

 

 

「はぁ......はぁ......、このっ、役立たずがっ!」

 

 

————バシン......!

 

 

「ひぐっ!?......ぅぅ」

 

 

「あれほどのっ!好機をっ、前にしてっ!」

 

 

————バシィン......!

 

 

「はぁっ、あぐっ......!」

 

 

 

 

......夢を、夢を見ているのだろう。そうとしか言いようがない。あの後そのまま眠りについたと思っていたら気づけば目の前の悲惨な光景を眺めていた。体を動かそうにもその体自体がなく、声を上げようにも震わせる喉がない。そしてなによりも、俺はこの光景を直接その目で見たことはない。だからこそこれが夢だとわかるのだろう、だがこれは今現在現実で起こっている事象でもある、そのことも漠然と理解している。なんとも不思議なものだ......

 

 

「フェイト......貴女は私のことが嫌いなのね?そんなに私の願いを叶える手伝いをするのが嫌なのね?」

 

 

「......っ!?いいえっ、いいえ母さんっ......違うっ、違うんです......!」

 

 

テスタロッサの心が流れ込んでくる。大好きな母に嫌われてしまうという恐怖、役に立たなければいけないという焦燥感。そしてまた昔のように一緒に笑い合いたいという郷愁に似た感情。結末を知っている俺からすれば不可能に近いそれを思い続けるテスタロッサの想いはまるで俺の心まで抉り取るようで、とても直視できなかった。

 

 

「いいかしら、フェイト?貴女の本当の味方は母さんだけ......だから、私のお願いを聞いてくれるわよね?」

 

 

「はい、母さん......」

 

 

「いい子ね。貴女が手に入れてきたジュエルシードは八つ、けれどこれじゃ足りないの。少なくともあと六つ、できればそれ以上......手に入れてきてくれるわね、フェイト?」

 

 

「わかり、ました......母さん」

 

 

「ええ、頼んだわよフェイト。なるべく急いでちょうだい、私にはもうあまり時間が残されてないの」

 

 

「............」

 

 

 

 

......意識が浮上していく。もうじき目覚めるのだろう、急速に景色がぼやけていく。奇妙な体験だ、何故こんな夢を見たのかわからない。ただわかるのはこの光景は本物で、流れてくる感情も偽りのないもので......ああ、けれど、この場にいた人物は一人ではなく、必然的に感じてしまうこの()()()()の想いはいったい......それだけが俺の心をざわめかして......

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?書いていると何故か主人公くんの能力が増えてました......なして?

こんな風にちょいちょいノリで設定が増えていく可能性がありますので今後矛盾しているようなことがありましたらどうぞお声がけください(土下座)

それと今回は大まかな流れは変わらないのですが、NANOHAサンとフェイトそんの決戦を書くかどうかアンケートを取らせていただきます。こちらの方もご協力ください

それでは次回もお楽しみに!

NANOHAサンとフェイトそんの決戦

  • 書くに決まってるよなアァン!?
  • ンなことよりテンポ良く進めろや!?
  • どっちでもええで
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。