リリカルでマジカルな世界に来たんだけど、どうしろってんだ...... 作:牡羊座のボク
本当にごめんなさい......
今回も皆様のご期待には添えなかったです......
それでは、どうぞ
クロノとの模擬戦の後、バーイ一士をはじめとした数名の武装局員の人達に囲まれてあれこれと質問されていたが、どうにか脱出して現在は自室にて休憩中である
「今回はなんとか勝ちをもぎ取れたけど、次はもうやりたくねえなぁ......」
〈そうですね。この度の模擬戦でハラオウン執務官もマスターの手癖の悪さをよく理解されたでしょうし、おそらく次回の勝率は三割を切るでしょう〉
「手癖の悪さではなく戦略と言って欲しいんだが......まぁもう勝てないだろうな」
改めてクロノの強さを確認し、再びやる事のなくなってしまった俺はこの先の
『明日の放課後、バニングスの家で保護されたアルフを高町が見つけて協力関係を築く。そんでさらに次の日の早朝にテスタロッサとの最後の戦い、続いて時の庭園にて最終決戦......か。もうちょっと休めそうだな、カナン?』
〈随分と呑気ですねマスター。あまりにもだらけていると頭の中で魔力をハウリングさせますよ?〉
『なんでお前は事あるごとに俺に叛逆しようとするの?あっ、でもそれ対人戦で相手に使えたら強そう』
〈極接近しなければできませんので実戦では使い勝手は悪いですよ?〉
「アッハイ」
......カナンと会話をしているとどうしてもどうも話が脱線するな......
〈......コホン。それで、マスターはどのように動くのですか?〉
「庭園突入までは外から眺めさせてもらうよ。高町とテスタロッサの戦いを外野がどうこうしちゃったら
原作ブレイクは俺達の死と同義である。一応俺は
「そんなわけでこの後飯食ったら寝ますか」
〈マスターはもっと周りの方とお話ししてみては如何ですか?〉
「............機会があったらね?」
〈......ハァ〉
べ、別に誰かと話すのが怖いだとか面倒くさいだなんて、お、思ってないんだからね!?
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翌日——早朝——
「目が覚めてしまった......」
現時刻は5:00a.m.、事が動くまであと半日近くある。絶望的なまでにやることがない状況だ
「どうしようカナン、今日すっごい暇だよ?」
〈学校に行けばよろしいのではないでしょうか?〉
「やぁだぁ〜〜!ぜっっっったいにやだ〜!!」
〈子供みたいに駄々を捏ねないでください〉
いくら暇だからとてここで学校に行ってしまえば、以前危惧したように俺と七条達の関係を勘繰られてしまう......それだけは避けなくては!
「家の掃除でもしようかなぁ〜?」
〈勉強したくない受験生みたいですね〉
実際にそんな心境である。こんな当日に言って許可下りるかなぁ......?
「いいですよ」
「あっ、いいんですね」
「えぇ、無理に引き止める必要もありませんし。ですが、こちらから指示があった際にはすぐに帰投するように」
「了解しました」
アッサリと許可が下りてしまった。おそらくはいくら自ら残ると言ったとはいえ幼い少年を何日も自宅に帰さないでいるという状況に多少なりとも罪悪感があったのだろう。それを逆手に取っているようでなんだか申し訳ない気もするが......
「気をつけるんだぞ、今は動きを見せていないからってなにがあるか分からないんだからな」
「心配すんなってクロノ。俺だってまだまだ死にたくねえし、死なねえように逃げられるくらいの実力はあるつもりだからよ。それに、レアスキルのおかげで他の人よりかは死ににくいしな」
「............あまりそういうことを言うんじゃない。君の力は僕らだって認めているし、頼りにさせてもらっている。けど、慢心は油断を生むし、君の『再生』にだって限界はあるんだ」
「......分かってるて。クロノは相変わらず心配性だなぁ〜」
「茶化すな!僕は本気で......」
「わーったわーった、俺が悪かったって」
この後少しヘソを曲げてしまったクロノにぶちぶちと小言を言われ続けながらも自宅付近に転送ポートを開いてもらい、約十日ぶりに我が家へと帰宅したのだった
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「さて、こんなもんだろう」
現在は11時を幾らか過ぎた頃。やはり一週間以上家を空けていたせいか、僅かながら埃が積もってしまっているのを見て火がついてしまい、掃除機をかける程度で済ませるつもりが廊下やキッチン、風呂場に自室、さらには今は物置同然になっている空き部屋まで隅々と綺麗にしていった結果思っていたよりも時間が経ってしまっていた
「流石に腹が減ったな。ちょっと早いけど昼飯にしよう............げっ......」
〈どうかしましたかマスター?〉
「食料が全然ない......そういや長期間家を空けるからって大体食い尽くしたんだった......」
元々冷蔵庫の中身が減ってきていたところでアースラへの搭乗だったうえに、食材を放置しておくのはあまり良くないだろうと思い残っていた分も処理してしまっていたのだ
「すっかり忘れてた......カップ麺とかの買い置きもないし......どっか食いに行くか」
そうと決まればあとは早い。簡単に後片付けをしてから財布に携帯と必要最低限の物を持って家を出る
「家を出たは良いものの、
〈ないです〉
ないのかぁ
「となると、知ってる飲食店なんて一ヶ所しかないんだけど......まぁいっか」
ひとしきり考えて弾き出された答えは一つ。あまり気は進まないものの、背に腹は変えられないので諦めるほかない。行き先は決定したので道順を思い出しながら重い足取りで歩を進めた......
————カランカラン
「......おや、珍しいお客さんだね。いらっしゃい」
「あっ......士郎さん......ドウモ」
「そう硬くならなくてもいいよ。カウンター席でいいかな?」
「だいじょぶです......」
そう、俺が来たのはみんな大好き『翠屋』である。平日の昼時にもかかわらず、店内は多くのお客さんで賑わっている。それだけでこの店の評判が窺える
(やっぱ女性客が多いな......)
こんな時間に男一人、しかも小学生が入店したからだろう、若干の好奇心を含んだ視線に晒されながら席に案内される。メニューを手に取り眺めていると士郎さんがお冷を出してくれ、そのまま注文を聞くためにその場に留まった。あまり待たせるのも悪いだろうな......
「ええっと......ホットサンドとガトーショコラのセットで。飲み物はコーヒーをお願いします」
「かしこまりました。ちょっと待っててね」
そう言うと士郎さんはカウンター内に戻っていき、厨房の方———多分桃子さんだろう———に注文を伝え、本人は俺の目の前でコーヒーを淹れ始めた。その所作がものすごく様になっていて、同性でありながら思わず見惚れてしまった
(いかんいかん、相手は既婚者だぞっ!?)
〈それも少しおかしいですよマスター〉
おっと、心の声が念話で漏れていたみたいだ。危ない危ない......店内の雰囲気に呑まれてしまっていたようだ。高校生になったらここでバイトをしてみてもいいな......なんて柄にもないことを考え、すぐにそんな未来は訪れることはないと切り捨てる。今後原作に介入し続けるのであればどこかの段階でミッドチルダに移り住まなければならないのだ、バイトなんかをしている暇はないだろう
そんなことを考えていると、目の前に出来立てのホットサンドと淹れ立てのコーヒーが置かれた。意識外からの出来事だったので思わず顔を上げると士郎さんがこちらを見て微笑んでいた。ハズカシイ......
「砂糖とミルクはいるかい?」
「あっ、いえ、ブラックで平気です」
そう言ってから俺はカップを手に取り、一口啜ってみる。口の中に強烈で、しかしキツ過ぎない苦味と旨味が広がる。良し悪しがわかるほど嗜んでいるわけではないが、それでもこの一口で士郎さんの淹れたコーヒーは絶品だと分かった
「美味しい......」
「それはよかった」
一度カップを置き、次にホットサンド———具はツナたまごとハムチーズの二種類にした———にかぶりつく。こちらもとてもジューシーで食べ応えがあり、自然と頬が緩んでしまう。口いっぱいに頬張りよく咀嚼してから嚥下し、コーヒーをちびちびと飲む。これを数回繰り返しているとあっという間に完食してしまった。余韻に浸っていると空いたお皿を下げてケーキを出してくれる士郎さん。この人は気配りの天才だと思う
ガトーショコラの甘味を堪能していると、カウンター内から出てきた士郎さんがエプロンを外して軽く畳み、それをレジの傍に置いてから俺の隣に座ってきた。結構距離が近い......
「......いいんですか、お仕事中でしょう?」
「店長権限でね、休憩時間は自分で決められるんだ」
ははっ、とにこやかに笑う士郎さんを見ているとこの人は本当にあの戦闘民族高町家の一人なのかと疑いたくなるが、以前温泉で見た傷跡を見た限り普通に強いのだろう。それこそ、俺なんかじゃ逆立ちしたって敵わないくらいに......
「それはそうと、晴斗くんはどうしてこんな時間に?」
「あぁ〜......えっと、最近ちょっとやらなくちゃいけないことがあって、それで学校を休んでたんですけど......ひと段落ついたんで気分転換にって感じで......」
「そうだったのかい。まぁ、内容に関しては僕も聞かないでおくよ。きっと言いにくいこともあるだろうしね」
「あはは、そうしてもらえると助かります......」
「いやいいんだよ。実を言うとウチのなのはも同じでね。やらなきゃいけないことがあるの、って言って家を空けてから結構経って、昨日ようやく帰ってきたと思ったらまたすぐに出なくちゃいけないみたいで......父親としてはあまり良くは思ってはいないんだが......」
「ソ、ソウナンデスカ......」
言えない、「実はそれ自分も関係あります」だなんて絶対に言えない......言ったら何されるかわかんないよ......(涙)
「娘の成長が早いことは喜ばしいことなんだけど、それでも少し寂しくてね。君も大人になって、父親になると分かると思うよ......って、こんな話を小学生にしてもしょうがないか」
「いえ、そんなことは......そうやって士郎さんが高町のことを心配するのは普通のことだと思いますし、それだけ高町のことが大事なんだなってのが伝わってきます。それはきっと高町本人にもわかってるだろうし、高町にとっても士郎さんは大切なお父さんなんだと思いますよ?」
「......あはは、これじゃ僕が慰められてるみたいだね」
「あっ、すみませんそんなつもりじゃ......」
「いや、いいんだ。なんだか不思議だな。娘と同い年の男の子と話していたかと思ったら、もっと成熟した子と一緒にいるようだ。晴斗くん、よく達観してるなんて言われないかい?」
「ど、どうでしょう......」
この人はいちいちが鋭くて本当に怖い。いつか普通に魔法のこととかバレそう......
「さて、あんまりおじさんの長話に付き合わせるのも可哀想だし僕は仕事に戻るよ」
「そうですか......俺はもうちょっとゆっくりしていきます」
「そうか、ぜひそうしてくれ」
そう言うと士郎さんは席から立ち上がりカウンター内に戻っていく。俺はその姿を見ながら大きくため息をつき、残っていたコーヒーを一気に飲み干して一息する。その後、少しの間思考を巡らせてから士郎さんにコーヒーのおかわりを注文した。結局俺が家に戻ったのはこの二時間後で、高町がアルフと遭遇したという知らせを聞くまでにそんなに時間はかからなかった......
頭の中に浮かんだものをひいこら言いながら文字にしていった結果、またもやアンケをガン無視したものになってしまいました......
書いてる途中はバトルの最初までは行くかな?なんて思っていたのですが全然ダメでした(唖然)今回のタイトルは今話を書いている作者の内心でもあります()
これも自分の至らなさのせいです......本当に申し訳ない......
次回はNANOHAさんとフェイトそんの戦いから始めようと考えております。こんな拙作でも読んでくださる皆さんのことを裏切らぬよう精進していきます!
それでは次回もお楽しみに!