リリカルでマジカルな世界に来たんだけど、どうしろってんだ......   作:牡羊座のボク

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ストックなんてない状態で書け次第上げているのでいつアイデアが無くなって更新が止まるか自分でもわかりません(ガクブル)(当初はここまで連続で上げられるとは思ってなかった)

それではどうぞ


がっこーにいこー

 

「なぁ、マジで行かなくちゃダメ?」

 

 

〈ダメです〉

 

 

俺のささやかな抵抗はカナンにアッサリと切り捨てられる。こんなことってあるかよぉ......

あの後、結局俺は思考停止状態のまま寝落ちしてしまった。夢だったりしないかなぁと思ったがそんな都合の良いことはなく、なんの解決策も見つけることができないまま朝を迎えることとなった......ちなみに現在朝の6時を少し過ぎたくらいである

 

 

「これが神が与えし試練か......気が滅入る......」

 

 

〈そもそもマスターは、何故そこまで学校へ行くことを拒んでいるのですか?〉

 

 

「いやね?単純に面倒であるっていうのもあるよ?そんなとこに行ってる暇があったら戦力増強として使える魔法を増やしていった方がいいっていう考えもある。けどな?それ以外にも今この段階で原作キャラに接触っていうのはなるべく避けたかったんだよ」

 

 

そう、昨日も言ったが今はまだ原作に積極的に関わりたくはないのである。なにせまだ魔導師になって半日程度しか経っていない。そんな状態でジュエルシードとの戦闘やら魔導師同士の戦いに巻き込まれてみなよ?死ぬしかないじゃない(絶望)

 

 

「行くからには全力で隠蔽するけれども、そんな付け焼き刃のものが見破られないかなんてわかったもんじゃない。しかもメインキャラのすぐそばだなんて気が気じゃないよ。だから乗り気にはならないんだよ」

 

 

俺としてはここまで考えた上で行きたくないと言っているのだ。断じて小さくはない心の傷を負ったあの小学校(地獄)に感情だけで行くことを拒んでいるわけではない。ほ、本当なんだからねっ!

 

 

「もう諦めたけどさ......そんなわけで、昨日使った隠蔽魔法を俺にかけて魔力を隠すっていうのはできるのか?」

 

 

〈はい、可能です。寸分違わずこの星の現地人と同じようにしか見えないようサポートします〉

 

 

わーい頼もしいなー()、なんて朝から頭を空っぽにしなくてはいけないという現実に辟易しながら、制服に着替え一階に降りていく。朝食は面倒なのでトーストを二枚焼いて終了。牛乳と一緒に流し込み、ニュースを見ながら時間を潰してからちょうど送迎バスに間に合うように家を出る

 

 

「イッテキマース」

 

 

やはり、気が重い......

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

そんなこんなでバスに揺られること数十分。無情にも目的地である聖祥学園に着いてしまう。モウニゲラレナイ......ほぼヤケクソになりながら校門をくぐり昇降口へ向かう。ここで毎度お馴染み()()()()()()()()()()を頼りになんとか自分の下駄箱を見つけ内履きに履き替えてから自分のクラスへ歩いてゆく。教室の扉を開け既に居たクラスメイト達による誰が入ってきたかの確認の視線に一瞬ビビりつつ、これまたなんとか自分の席を見つけて着席する。ここまで来るだけで心底疲れてしまった。マジで帰りたい(涙目)

 

 

 

家を出る直前にカナンに言われたことがある

 

 

〈学校に居る間は並列思考処理(マルチタスク)の練習をしましょう。大丈夫です、最初は私もサポートしますので〉

 

 

本気で頭が痛くなりそうである。内容としてはまずは二つに思考を分割し、一つは授業を受けるのに使い、もう一つは延々と魔法の術式を組み上げ続けるといった至極単純なものである。だからといって今までそんなことしてこなかった俺にとっては難易度が高いったらありゃしない。まともに授業が受けられるか心配である

 

 

「みんなおはよーなの」

 

 

「あ、おはよー」「おはようなのはちゃん!」

 

 

「......っ!」

 

 

遂に来てしまった......今後『管理局の白い悪魔』だとか『魔砲少女』だとか『魔王少女』なんだとか言われることになる物語の中心人物、高町なのはが彼女の親友である月村すずかとアリサ・バニングスと共に教室に入ってきた。その瞬間、全身に寒気に似た何かが走った

 

 

(なんつー魔力量だよ......)

 

 

自分とは比べ物にならない魔力保有量に恐れ慄く。なるべくないようにしたいが、あれが敵に回ったらと考えると嫌な汗が噴き出てくる。本気でそんな事態になったら速攻で土下座をかます自信がある

 

 

「ほら、いつまでも扉の前に立ってるんじゃない、なのは」

 

 

「あっ!ごめんね、()()()!」

 

 

そんな風に声をかけながら登場した一人の男子生徒。高町から『ゆー君』とあだ名で呼ばれていることから察するに相当仲が良いのだと予想できる。そして否が応でも感じさせられるその膨大な()()。高町にも引けを取らないそれを持つ———本来ならいるはずのない人物。つまり、彼こそが()()()()()()()()なのだろう

 

 

(それにしても、ゆー君ねぇ......随分と仲が良いこって。俺と同時期に転生してきたとしたら説明がつかない......まぁそういう特典を願ったとしたら話は別だけれども。もしくは、あっちの彼は俺よりももっと前にこちらの世界に転生してきて友好を築いてきたか......)

 

 

正直どちらが正解なのか———はたまたどちらも不正解か———わからないが、現状では後者であると仮定しておく。証拠も理由も特にはないが......

 

 

(そして、特に隠すつもりもなし......っと)

 

 

現在の彼らは、俺が二人の魔力を感じることができたことから分かるように、己の魔力を隠蔽している素振りはない。おそらくは自分達以外の魔導師の存在を認知していないのだろう。だから隠す必要もないのだ......こちらとしてはそれがプレッシャーとなりかなり辛いのだが......

 

 

(もう一人が同い年っていう確証はなかったから、一応の収穫はあったと......はぁ、早く帰りてぇなぁ......)

 

 

最高に憂鬱な気分のまま担任が登場し、朝のHRが始まった......

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

「きりーつ、れーい」

「「「ありがとうございましたー」」」

 

 

午前中の授業が終わり昼休みに入る。ここで俺はある失態を思い知ったのだった

 

 

(この学校、昼飯は弁当なのね......)

 

 

そう、この聖祥大学付属小学校、私立であるからか昼食は各家庭から弁当を持参することになっていた。原作主人公と同じ学校に通わなくてはいけないという事実で手一杯だったのでそれを調べることすら頭から抜けていたのである

 

 

(購買とかあったっけな?もしなかったら今日の昼飯は抜きかぁ......)

 

 

自身の確認不足が招いたことなので完全に自分に落ち度があるのだが、やはり育ち盛りの体。一食抜くのはキツいものがある———主に並列思考処理(マルチタスク)を維持する集中力が保たないという意味で......

 

 

徐々に訴えてくる空腹を抑えながら購買を探しに行くが見つかる気配はない。中等部以上は知らないが初等部の方は購買は存在しないようだ。晴斗の昼食抜きが決定した瞬間である

 

 

(最悪だ......明日からは気をつけよう。一応家事スキルはあるから弁当くらい作れる......はず)

 

 

主張の激しくなってくる空腹を紛らわすために気分転換をしようと解放されている屋上に出てみる。しかし、そこはかなりの人数の生徒によって賑やかな場となっており、ついでに今最も一緒に居たくない人物達もここで食事をとっているらしい。頭を抱えて叫び出したくなったがどうにか我慢することに成功した

 

 

(はぁ......前世と変わらず相変わらずの独りぼっち......寧ろ楽しくなってきたよ(諦観))

 

 

学校に居る間はカナンとの念話は行わないと取り決めている。うっかりそれが高町らに気取られてしまったら、せっかく魔力を隠している意味がなくなってしまう。本気で帰りたくなってきた(クソでか溜息)

 

 

景色がキレーダナー()海が見える屋上とか贅沢ダナー(小並感)

 

 

ここから飛び降りたらキモチイインダローナー(狂気)

 

 

 

 

 

「............ハッ。なんかトリップしてた気がする。」

 

 

ようやく正気を取り戻すとあと少しで昼休みが終わるぐらいの時間になっていた。教室に戻る生徒達もちらほらといるので便乗する。後は午後の授業を乗り越えればこっちのもんだ......!二、三時間程度耐え切ってやる!

 

 

 

 

 

「はーい、それじゃあ皆さん、寄り道をせずに帰ってくださいね」

 

 

「はーい」「先生さようならー」

 

 

ようやく帰れる......!長かった......実に長かった............やっと授業が終わったかと思えば帰りのHRで委員会の人選が始まり、通常の終了時間よりも大幅に遅れての放課後突入である。俺?全部ガン無視してたよ、やりたくないもの

 

 

(早く帰って飯を食いたい......この飢餓状態でよくも並列思考処理(マルチタスク)を維持し続けられたもんだよ......)

 

 

そそくさとまだ談笑しているクラスメイト達の間を縫って教室から脱出、ほぼ一番乗りで昇降口まで到着する。手早く靴を履き替え一直線で校門へ。このまま徒歩で帰るとなると行きよりもさらに時間がかかってしまう。普段ならそれでも全然構わないのだが今日は違う。

 

 

『カナン、飛行魔法を使うからバレないようにしてくれないか?』

 

 

〈本来ならこの状況での魔法の使用は諫めるべきなのでしょうが、今日は大目に見てあげましょう〉

 

 

『ナイスゥ!流石俺の愛機!大好きだぜ!』

 

 

〈くぁwせdrftgyふじこlp〉

 

 

なんかバグった......まぁそれは置いといて、早速昨日習得したばかりの飛行魔法を発動させる

 

 

〈Float〉

 

 

すると両足首の辺りにそれぞれ円環が現れ、そこから浮力が発生して体が浮き上がる。安心してください、『フロート(笑)』ではないので。隠蔽魔法もちゃんと発動しているようでまだ校舎に残っている高町と転生者———七条優輝(しちじょうゆうき)というらしい———に気づいたような動きはない。まだ不慣れではあるが走って帰るよりかは明らか早く家に着くことができる。ちなみに姿の方は幻術魔法にも多少適性があったためそちらで見えないようにしている。さぁ、愛しの我が家までひとっ飛びだ!

 

 

 

 

———————————————————————

 

 

 

 

その後、無事誰かに見つかることも墜落することもなく家に到着することができた。急いで中に入り速攻で着替えて料理に取り掛かる。時間が惜しかったので特に考えず具なし炒飯を大量に作ったのだが、やはりロクに準備もしなかったため、味は普段よりも微妙であった。まぁ胃に収まっちまえばこっちのもんだ!

 

 

「ふぅ......ようやく落ち着いたぜ。登校初日からハードすぎるわ」

 

 

〈マスターがお弁当を忘れたのが悪いんですけどね?〉

 

 

「わーってるよ!明日はちゃんと作ってくってば......。それにしても、いざこの目で直接見ると如何に高町なのはが規格外であるかがわかったような気がしたよ、もう一人の方も」

 

 

〈おそらく現状では、あの二人と戦った場合マスターの惨敗が予測されます〉

 

 

「わかってるからわざわざ口に出さないでいいよ......それはそれで心にクルから......はあ、ほんとどっと疲れたよ。今日はもう訓練なしでいいや。風呂と飯を済ませたらもう寝よう」

 

 

〈はい、本日は休息に充てた方がよろしいかと思います。〉

 

 

「おっし決まり。ったく、原作介入も楽じゃないぜ......」

 

 

改めてこの世界の過酷さを思い知らされた一日であったが、これから先は更に大変なことになるのを思い出し、わりかし本気で絶望しつつ夕飯の下準備をしにキッチンへ向かうのだった......




なんか中途半端な終わり方ですがご容赦を

あれ......主人公学校で誰とも喋ってなくね......?(汗)

戦闘シーンなんかはもうちょっとお待ち下さい!それではまた次回もお楽しみに!
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