「後3キロですよ、頑張りましょう!」
「ゼーハーゼーハー…」
あれから1年、毎日運動をし続けている出久くん。勿論私もやっていますよ!ホントですよ!?
「お疲れ様でした。タオルですよ、出久くん。」
「あ、あり…がと…」
「平日なのに朝から頑張りましたね。体の基礎が出来上がり、引き締まった感じがよく分かります。」
「うん、マシュのおかげだよ!いつもありがとう。」
「い、いえ、そんなこと…/////…お力になれたようで何よりです。これからも一歩一歩確実に前進していきましょう。」
「そうだね!それはそうと、学校に遅刻しちゃうから家に帰って支度しないと!」
「そうですね。私も支度してから出久くんの家に行きます。」
そう…私たちはあれから毎日一緒に登校しているのです。最初のころは出久くんは恥ずかしがっていたけど、慣れですよね。こうして親しんだ名前で呼ぶことにもなったし…これもまた前進です。
…
…………
…………………
「お待たせしました。すみません、私の方が遅れてしまって…」
「いや!全然大丈夫!」
「まだ余裕あるから行ってらっしゃい、いつもありがとうねマシュちゃん」
「いえ、こちらこそです。行ってきます!」
「行ってきます!母さん!」
「行ってらっしゃい、気をつけてね」
出久くんのお母さんこと、引子さんとも仲良くなりました。会った当時は凄く驚かれましたね…
『出久が女の子を家に呼んだ!?』って
「あ!」
「どうかされましたか?」
「上見て!上!」
「あれって…ヴィランですね!?」
「見に行こう!」
「あ、危ないですが、仕方ありません。私もお供致します!」
ここから見えるほど大きなヴィランですね…
「うわー、すっげぇヴィラン!」
出久くんも同じことを思っていたようです。
「誰戦ってます!?」
誰だろう…?
「マシュ、見て!シンリカムイだよ!」
「はい!人気急上昇の若手実力派のヒーローですね!出久くんにお聞きしたのを覚えていますよ。」
「聞いといて解説か?兄ちゃんたち!」
「あ、いや…」
「でますよ!」
《 先制必縛ウルシ鎖牢!!!》
まさにシンリカムイが必殺技を決めようとした時…
『キャニオンカノン!!!』
横からMt.レディが乱入してくる。
キタコレ キタコレ キタコレ………
「本日デビューと相成りました!Mt.レディと申します!以後お見シリおきを!」
大きい人ですね…
シンリカムイはご愁傷さまです。
「巨大化か…人気も出そうだし凄い“個性”ではあるけど、それに伴う街への…ブツブツ…」
「おいおいメモて!!ヒーロー志望かよイイネ頑張れよ!!」
「っはい!!頑張ります!!」
「よかったですね、出久くん。」
「うん!」
それから学校に着き、今日の一日が開始される
…
………
「えー、おまえらも三年ということで!!本格的に将来を考えていく時期だ!!今から進路希望のプリント配るが皆!!だいたいヒーロー科志望だよね」
皆が個性を披露します。皆もやっぱりヒーロー目指すんですね、どの学校を選ぶのでしょうか…?
「うんうん皆良い“個性”だ。でも校内で“個性”発動は原則禁止な!」
そこですかさず爆豪くんが叫ぶ
「せんせぇー『皆』とか一緒くたにすんなよ!」
「俺はこんな“没個性”共と仲良く底辺なんざ行かねーよ」
通常運転で何よりです。ただ…爆豪くんとはやはり性格が会いませんね…バーサーカーですか貴方は…
「そりやねーだろカツキ!!」
「モブがモブらしくうっせー!!」
「あー確か爆豪は『雄英高』志望だったな」
ざわざわ…
いや先生、今言うんですか!?皆の前で言わずとも!話がこっちに向かうきがします!!
「模試じゃA判定!!俺は中学唯一の雄英圏内!あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローと成り!!必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!!」
「あ、そいやあ緑谷とランスローも雄英志望だったな」
「(フイッ…目を逸らす)」
「ビクッ」
「はああ!?緑谷あ!?ムリっしょ!!勉強出来るだけじゃヒーロー科は入れねーんだぞー!」
「マシュちゃんも盾だけの個性で大丈夫なの〜?どうせ、緑谷が受けるから受けるんでしょ〜?」
あの…出久くんと推し(マシュ)馬鹿にするのはやめて頂きたいですね…!!!
流石の私もキレますよ????
「そっ…そんな規定もうないよ!前例がないだけで…」
「はい!私もヒーローになる為に受けるつもりなだけで…!」
B O O O M !!!!!
「こらデク!!!」
「どわ!?」
「きゃっ!?出久くん!!」
あ、私には向けてなかった…?意外と紳士??
「“没個性”どころか“無個性”のてめェがあ〜何で俺と同じ土俵に立てるんだ!!?」
「待っ…違う 待ってかっちゃん、別に…張り合おうとかそんなの全然!本当だよ」
「ただ…小さい頃からの目標なんだ…それにその…やってみないとわかんないし…」
「なァにがやってみないとだ!!記念受験か!!てめェが何をやれるんだ!?」
クスクス…
「な、そんな言い方って…」
「…………」
……
…………
「あの、そろそろ帰りませんか?」
「あ、うん!見て、今朝のトップニュースだよ!」
「本当です!直接見れてよかったですね!」
「うん!(早く帰ってノートにまとめなきゃ)」
「話まだ済んでねーぞデク」
「あっ」
爆豪くん…
「カツキ何ソレ?」
「『将来のための…』マジか!?く〜〜緑谷〜〜〜!!」
「いっ良いだろ返してよ!!」
あ!ダメ!!爆破されます!!!
咄嗟に私は出久くんのノートを取り返した。
「や、やめてください…!人の物を爆破するなんて信じられません。」
「マシュ!大丈夫!?」
「はい…」
「チッ…(危ねぇ)」
死ぬかと思った…容赦ありませんね…
「フン…まあいい。一線級のトップヒーローは大抵学生時から逸話を残してる俺はこの平凡な市立中学から初めて!唯一の!『雄英進学者』っつー“箔”を付けてーのさまー完璧主義なわけよ」
「つーわけで一応さ、雄英受けるなナードくん」
「それは侮辱行為にあたります!出久くんは必死に努力しているんですよ!受ける受けないは本人次第だと思います!!」
「受けるなと言っているのはデクだけじゃねーんだぞ、てめェーもヒーロー目指すのなら別に行け。てめェーら見てるとイライラすんだよ…“無個性”も“没個性”も自分を評価してんじゃねーか?」
「あらら可哀想にマシュちゃん、そんな奴と付きまとうからそう言われるんだ」
「言ってやんなよかわいそうに中三になってもまだ彼らは現実が見えてないのです」
「そんなにヒーローに就きてんなら効率良い方法あるぜ」
やめて…
「来世は“個性”が宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ!!」
「っ!!!」
「何よ?」
私は何も言い返せなかった。言い返せなかったのは事実だからか…?いや、違う、ショックで言い返せなかったんだ。
「帰りましょう…」
「うん…」
大丈夫、彼はヒーローを目指すため日々努力している。彼はこんなことで挫けない。
私は、何だかそれがとても羨ましく感じた…
私は彼の様にヒーローを目指せるのだろうか…?私は前世と変わっていない…
成り代わり主は確かに自分がいざヒーローになろうと思っても怖いですよね。これからどうなって行くんでしょうね…(私が書くんだよ!)
できれば明日も投稿します。