「(もうっ!出久くん、ファンにしては過激過ぎませんか!?あんなガッツがある人そうそういません!)」
私は共に帰る約束をした出久くんに置いていかれ、一人寂しく帰宅していた
「…???あれは、ヴィランの仕業でしょうか…?」
遠くからでもわかる煙。少し気になるが今朝と同じことを繰り返すことは彼と同じことになる。…オールマイトはどうしているんだろうか?
「っ!嫌な予感がします。行きましょう…!」
オールマイトがいるなら、この騒がしさは何だろうか…?それとは別に何だか胸騒ぎがする。自分が行っても何も出来ないだろうが、私は自分の直感を信じて行くことにした。
…
……
……………
「っ、(炎…?酷い有様だ。ヒーローは何処に…?)」
しかし私が見た光景はあまりにも残酷だった。
「私二車線以上じゃなきゃムリ〜〜〜〜〜!」
「爆炎系は我の苦手とするところ…!今回は他に譲ってやろう!」
次々とヒーローの声が聞こえてくる。誰一人ヴィランに立ち向かわない状況だ。
「(あのヒーローは人質と言った!誰が…)っっっ!?」
爆豪くん……?
「…っ、どいて下さい!道を開けて下さい…っ!!」
「何だ何だ…?おいっ嬢ちゃん危ねぇぞ!?」
私はその声を無視した。危険な行為だとわかっていた、ホントは動けなかったと思う。でもっ!!
「私が貴方を助けますっ!人を助けるその行為はヒーローにとっての本質だと私は思うからっ!!」
戦わなくていいと言った訳では無い。自分の身を守ることは大事なのはわかっている。自分自身が背負う物じゃない。それでも救える命があるなら私は…
「やああっ!ふっ!はっあ”あ”あ”!!!」
「お前…」
よかった!意識はまだある!!!
「おい!総員、はやくあの少女を避難させろっ!!」
「こっちは市民のことで精一杯だ!!」
オールマイト、爆豪くんを助け…
「おい!もう一人飛び込んだぞっ!?」
「馬鹿ヤロー!!止まれ!!止まれ!!!」
「かっちゃん!!」
「何で!!てめェが!!」
「足が勝手に!!何でって…わかんないけど!!!
君が 助けを求める顔してた」
やはり貴方は…
「もう少しなんだから邪魔するなあ!!!」
「無駄死にだ自殺志願かよ!!」
「出久くん!私の後ろに…!!」
「君を諭しておいて…己が実践しないなんて!!!」
『プロはいつだって命懸け!!!!!』
《 Detroit SMASH 》
オールマイトがヴィランを風圧で蹴散らし、辺りは騒然。上昇気流で雨が降り出し、それによって炎も消え、ヴィランからの脅威も消えた。
「っ…はあ」
「マシュ!大丈夫!?」
「それはこっちのセリフです!急にいなくなるし、ヴィランに突っ込んできますし!」
「それは悪かったって …」
「あの、爆豪くんはご無事でしょうか?」
「!!そうだっ、かっちゃん!生きてる!?」
「生きとるわっ!!」
「よかったです…」
その後私と出久くんはヒーロー達にものすごく怒られ、逆に爆豪くんは称賛された。
「そこの盾の少女!ヴィランに立ち向かったことは反省するべきだが、君の言葉に感動した!君の描くヒーロー像は立派だね!ヒーロー志望だろう、頑張れよ!!」
「っ!はいっ!」
私の言葉は届いたんだ!理解してくれたんだ!!
「マシュ、頑張ってね…」
「はい、これからも私頑張ります!」
マシュは何でも真面目だなぁ…そこがいい所。
【補足】
この「頑張ってね…」のセリフはデクくんが自分のことに諦めた状態で言っています。逆にマシュは純粋に応援されていると思っています。
次回 かっちゃん喋ります。