七夕までに間に合ったーっ!!!
ついに日菜が…!!ではどうぞっ!!
〜〜〜
記録:200X年 ドライブシステムの完成
記録:2006年 グローバルフリーズ発生。仮面ライダープロトドライブがロイミュードを討伐。戦闘の末捕らえられる
記録:2006年 ロイミュード***の裏切りでプロトドライブは改造手術所から脱出。プロトドライブの変身者の思考ルーチンに変化アリ
記録:2007年 新たなるライダーシステムの製作を開始。試作品である『サイクロンライザー』を3基製作完了
記録:2007年9月 ドライブの後継者として****の記憶を転写したサイバロイドをZ**A社が製作
記録:2007年10月 デイブレイク事件。復活したロイミュード達の一斉反乱を鎮める為、後継者のドライブが戦死
記録:2008年10月 氷川紗夜が仮面ライダーマッハに変身
記録:2008年11月 —空欄—
氷川姉妹との会合からしばらくして、日菜は香澄の作業場に遊びに行くことが多くなった。
香澄が現在制作中のライダーシステムの開発を2人であーでもないこーでもないと言い合いながら試行錯誤していた。
「どうですか?日菜さん」
香澄が手渡したアタッシュケースの中にはさまざまなアイテムが入っていた。
「うーん…悪くないと思う!というか凄いよ香澄ちゃん!ゼツメライズキーとサイクロンライザーに加えてこんなのを隠してたなんて〜!」
目をキラキラ輝かせる日菜、その手には“紫色のキー”が握られていた。
「隠してたわけじゃないんです。“プログライズキー”はまだ実践には使えなくて…」
「ドライバー側のアプデが間に合ってなくて使えない感じかな。なるほどね〜」
プログライズキーの他に、アタッシュケースの中からはまだ塗装されていないサイクロンライザーのようなものが見つかった。
「これなに?香澄ちゃんの予備サイクロンライザー?」
「それは“フォースライザー”…と言ってもガワしか完成してないんですけど」
フォースライザー、自分の理想である『ヒューマギアの笑える世界』の為に必要な『力』だと香澄は語っていた。
「ふーん、そっか…人工知能も人間も、みんな笑える世界か…」
ふと腕時計を見た日菜は、もうそろそろ紗夜との約束の時間が迫っていることに気がついた。
「香澄ちゃんなら絶対できる!あたしはあたしにできることをするから!」
日菜はそう笑うと自分の鞄からマッハドライバーを取り出した。
「それって、紗夜さんの…?」
「ううん。これはあたし専用の!昨日完成させたんだ〜!あ、でもまだおねーちゃんには内緒にしておいてね!」
「あ、はい……わかりました…」
いとも簡単に2台目を制作した日菜の才能に呆気に取られる香澄。
困惑する香澄の顔を見た日菜は首を傾げるも、姉と修学旅行に必要なものを買いにいく約束の為、ラボを後にした。
「それじゃ、またねっ!」
「また!肩の力抜いて楽しんできて下さいね!」
〜〜〜
数日後 沖縄
修学旅行は確かに楽しい。だがその楽しさは昼間の学校行事をキチンとやってからこその楽しさである。
ホテルに着いた後、紗夜は夕食までの時間で今日の出来事をレポートにまとめていた。
「……こんなところかしら」
「おねーちゃんお疲れ様!」
ホテルで同部屋に割り当てられていた日菜が紗夜の言葉に続けて食い気味で叫んだ。
「ねねっ!おねーちゃんに話があって待ってたんだ!」
「話?」
レポートをクリアファイルにしまいながら日菜の話を小耳に挟む。
「今日の夜、ホテルの近くの砂浜に出れるらしいんだ!一緒に行こうよっ!」
「私よりも仲のいい友達と一緒に行った方が楽しいと思うのだけど」
「……あー、いや、おねーちゃんと一緒に行きたいなって!!」
「…仕方ないわね。食事は6時半だから…8時半のお風呂に間に合うようにするために…あれ、6時半…!?」
紗夜は慌てて腕時計を見る。現在の時刻は…
「「6時25分っッ!?」」
2人はそれこそマッハのスピードで夕食会場に向かった。
「あははは!らしくないねおねーちゃんっ!」
「貴女も気をつけなさいよッ!?」
〜〜〜
時間ギリギリで滑り込みんだ2人を待っていたのは豪華な夕食会場だった。
「おおおーっ!?すごい!すごいよっ!はやく取りに行こっ!」
「走らないの。それにしても…綺麗ね」
海が一望できるガラスからは星空が覗いていた。
「…よし撮れたっ!香澄ちゃんに送っておこーっと!」
「ほら、取りに行くんでしょう」
「そうだね!いこっか!」
〜〜〜
夕食後、砂浜に出た2人は夜空を見上げていた。夕食会場からみた空も良かったが、こうして暖かい潮風と波の音に包まれて見る空をまた趣がある。
他の生徒達は波打ち際まで歩いて行ったり、砂浜に文字を書いたりと海辺を満喫している。
「おねーちゃん知ってる?沖縄の空って、南半球の星座もちょっと見えちゃうんだって」
「…確かに。地理的にあり得ることね」
「あと一ヶ月ぐらい先だったら、もう少ししたら南十字星が見れたりしたんだけど…しょーがないよね〜」
キョロキョロと星を見つめる日菜。頭の中の星座早見と照らし合わせ、あれだこれだと言う日菜を見て、紗夜は微笑んだ。
「でもさ、いつかは南半球の星座も見てみたいな〜って、思わない?思うよね!」
「まったく…海外旅行してる時間はないのよ?…それでも、いいかもしれないわね。ロイミュードの脅威が去ったら」
「…ならあたしも頑張らないと!双子旅行のためにぃーっ!」
そんな時、紗夜とガッツポーズ中の日菜の携帯が突然鳴り出す。
「戸山さんからだわ」
「もしもし香澄ちゃん?」
『修学旅行中にすみません!2人の近くに先日のロイミュードが…!』
「…ッ!?わかりましたッ!迎撃します!」
『2人でもやり辛かった相手です。気をつけてっ!』
通話を切り、あたりの生徒へと避難指示を出そうとするが……
「なーんかすごい久しぶりな気がするなァ?マッハさーん?」
バイラルライズキーに保存されたエンジェルロイミュードの力を身に纏ったロイミュード089が、砂煙を巻き上げて現れた。
「…いけない、まだ避難が…!」
「今回は1型はいないんだろォ…そこまで情報は掴んでるぜェ?それに、まだマッハの正体は公になってない…だからここで変身も出来ないだろ?」
089の言う通りだ。“仮面ライダー”の存在はまだ世間には知られていない。下手に変身しようものなら世界そのものに影響してしまうだろう。
「なら生身で…ッ!日菜!生徒達の避難誘導を願いッ!!」
「日菜だけに避難って?….……わかったよっ!!」
紗夜は生身でゼンリンシューターを構え、089を相手取る。
「既にこのキーの力は100%使い熟せている…生身はおろか、マッハに変身できたところで勝ち目は無いぞ」
089は下級ロイミュードを数体生み出し、日菜を追わせた。紗夜はゼンリンシューターで即座に一体破壊するも、形勢はどんどん傾いていく。
「だからって…退く理由にはならないッ!」
〜
逃げ惑う生徒を日菜は一人で誘導していた。パニックを起こした生徒を別の生徒に肩を貸させて岩場の後ろへと向かわせた。
「あとは…っ!?」
ほぼ全員の避難が終わった頃、下級ロイミュードに襲われている生徒を発見した。
「あ…っっぶないっ!!」
不安定な砂場ではあったが、正確な飛び蹴りでロイミュードの胸を蹴り飛ばす。
「…日菜…?」
「友希那ちゃん!?」
湊友希那、一年前のデイブレイクの日に親友のリサを失い、目指すべき目標に向かえずにいた歌姫。そのか細い右腕には木の枝が握られていた。
「…もしかしてロイミュードを…!?」
「ええ…そうよ……!リサを殺したのは…コイツらなんだから…っ!」
涙を滲ませて木の枝を強く握る。そんな友希那を見て、日菜は鞄からマッハドライバーを取り出した。
「……仮面ライダーじゃない友希那ちゃんが、ここまでやってるんだ。力を持ってるあたしが頑張らないなんて…全然るんっ♪て来ないっ!」
「日菜…?」
友希那の前に立ち、ロイミュードと相対する。そして、姉と同じドライバーを装着した。
《マッハドライバー!》
香澄と共に作った黒いシグナルバイク、“シグナルチェイサー”をマッハドライバーに装填!
《シグナルバイク!》
変身前に倒そうと突進してくるロイミュードをかわし、ドライバーの上部を軽く押す。
「変身っ!!」
《ライダーッ!チェイサーッ!!》
シルバーのボディに黒と紫の意匠の仮面ライダー、その名も!
「仮面ライダ〜〜!チェイ…サーっ!」
生徒達が、いきなり同学年の生徒が世間で噂されている仮面ライダーに変身し、驚きの声が漏れる中、チェイサーに変身した日菜が下級ロイミュードに回し蹴りをお見舞いする。
「名前もデザインも香澄ちゃんが付けたんだよね〜、もっと可愛くして欲しかった……なっ!なんて!」
「そんな、一撃で…!?」
「ふっふーん!!さっすが天才日菜ちゃん!試運転してないけど、やっぱなんとかなった!じゃねー!向こうの親玉ぶっ倒してくるから!」
目にも止まらぬ速さで下級ロイミュードをいとも簡単に倒し、嵐のように仮面ライダーは去って行った。
「あれが…リサと同じ仮面ライダー……」
友希那の瞳には、走り去るチェイサーの姿しか写っていなかった。まるで、何か新しい“信念”を見つけたかのように—————
更新空きすぎて忘れてる人もいるでしょうし補足します。デイブレイクで破壊された二校は一校の女子校に纏められています。なので紗夜も日菜も同じ学校に通っています。
相変わらずの原作崩壊度。是非も無いよネ!
ではまた次回もお楽しみに!