Fate×ネギま リメイク   作:混ざり者

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十二時間目 高等部とのトラブル

 

ライダーが召喚されてから、数日経った。

その間、桜達はとくにトラブルもなく、平和に過ごしていた……ネギ以外は。

 

「は~~~~……」

 

現在は昼休み。

ネギはのどか、夕映、ハルナと一緒に時計塔に来て、昼食を食べていた。

当然、さよも一緒で、四人の食事風景を眺めている。

桜、明日菜、木乃香、あやかの四人はそれぞれ用事があって不在だった。

そんな中、ネギはため息を吐いた。

 

「先生、大丈夫ですか?」

 

のどかが心配そうに声をかける。

夕映やハルナ、さよも同様だった。

 

「はい……少し疲れてますが、大丈夫ですよ…」

 

ネギはそう言うが、とても大丈夫そうには見えない。

彼がこうして疲れているのには、理由があった。

 

 

 

数日前、ライダーが召喚された翌朝。

ライダーは桜よりも早く、眠りから目覚めた。

本来、サーヴァントには食事も睡眠も必要ないのだが、ライダーたっての希望で桜と一緒に寝ることになったのである。

前日の晩、ライダーは桜が眠ってからその寝姿を堪能し、その後に眠ったのだった。

そして、朝も彼女の寝姿を堪能しようとバイザーを取り…

 

「………」

 

ライダーの動きが止まった。

視線の先には、桜に抱きついて幸せそうに眠っている邪魔者(ネギ)の姿があったのである。

ライダーの幸せ気分は一気に吹き飛び…

 

「……キシャーーーーーーッ!!」

 

寮に叫び声が響き渡った。

 

 

 

「あの時は本当にビックリしたよね~」

「はい。心臓が止まるかと思いました」

 

ハルナと夕映はそう言う。

あの後、目を覚ましたクラスメイト達が桜の部屋に押し寄せてきて、桜とネギは言い訳をするのに苦労をしたのである。

その際に、生徒達にライダーの説明をして、桜の親戚で『間桐ライダー』という紹介をして納得して貰った。

騒ぎの原因であるライダーは、その日一日桜の料理を食べられないという罰が与えられた。

その日以来、ライダーは桜と一緒に寝るのを一旦諦め、ネギが桜のベッドに潜り込まないように監視をするようになったのである。

 

「もう……ライダーさんの圧力がすごくて…」

 

ネギが疲れている理由はそれだった。

ライダーの圧力のせいで、寝不足気味だったのである。

しかも、ライダーは上手い具合に桜にバレないようにやっている為、桜はライダーのやっていることに気付いていない。

その結果、今日まで続いているというわけである。

 

「間桐さんに話して、やめてもらった方が良いんじゃないですか~?」

「いえ……今はまだ大変ですけど、このまま頑張ってみようと思います」

 

さよの提案を聞くが、ネギは首を振った。

あの時の騒ぎの原因はライダーだけでなく、ネギ自身にも問題があったからだ。

姉と一緒に寝るのが習慣になっていたとは言え、前日に注意されていたにも関わらず、また桜のベッドに潜り込んでしまったのだ。

このままではいけないと感じたネギは、これを機に一人でちゃんと眠れるようにしようと誓った。

 

「……と言っても、あの圧力はどうにかしてほしいですけど…」

 

疲れた様子で言うネギ。

のどか達はそんなネギを気の毒に思うが、何も考えが思い浮かばなかった。

ライダーに自分達から物申すことも考えたが、彼女は基本的に霊体化しており、桜から呼ばれるかライダー自身に用事でもない限り実体化して姿を見せないのだ。

 

『う~ん……』

 

四人はいろいろと考えながら、食事を続けた。

 

 

 

結局、良い考えは思いつかず、食事を終えたネギ達は校舎に向けて歩いていた。

すると…

 

『キャーーーーッ!!』

『!?』

 

突然、悲鳴が聞こえてきた。

驚くネギ達であったが、すぐに悲鳴が聞こえた方へ走り出す。

中庭に着くと、そこにはA組の生徒である裕奈、まき絵、『和泉亜子』、『大河内アキラ』がいた。

四人のすぐ近くには高等部の生徒達もいて、どうやら虐められていたようだった。

 

「ほら! さっさとどきなさいよ!」

「ふえ~ん! 私たちが先に遊んでたのに~!」

 

高校生のリーダー格である『英子』がまき絵の服を掴んで、無理やりその場からどけようとする。

それを見たネギは、慌てて止めに入った。

 

「や、やめてください! 虐めは駄目ですよ!」

「ネギくんっ!」

 

ネギの姿を見て、まき絵が喜ぶ。

他の三人も、ホッとしたような表情になっていた。

 

『………』

 

高校生達はネギのことを見ると、まき絵から手を離してネギに近付いていく。

そして…

 

『きゃーーーーーーーっ! 可愛いーーーーーーっ!』

「わわっ!」

 

ネギに抱きつき、ネギは予想外の事態に慌てた。

 

『………』

 

のどか、夕映、ハルナ、さよの四人はその光景を見て呆然としていたが、すぐに正気に戻り、虐められていた四人の元に近付いていった。

 

「大丈夫ですか~?」

「うう……三人とも、ありがとう…」

 

泣きながらお礼を言うまき絵。

他の三人もお礼を言い、のどか達は何があったのかを聞いた。

 

 

昼食を終えたまき絵達がバレーをして遊んでいると、高校生達が突然やって来て無理やり場所を取ろうとしてきたらしい。

横暴な態度に文句を言っていた四人だったが、そこから先ほどの虐めに繋がったということだった。

 

「またですか…」

 

呆れたように言う夕映。

実は、高校生達による虐めはこれが初めてではない。

今までも何度かあり、その度に先生が注意をしているのだが、一向に止める気配がないのだ。

この場にも先生はいるのだが、ネギは高校生達にもみくちゃにされていて、正直頼りにならない。

と言うわけで、ハルナが高校生達に物申した。

 

「ちょっと! 先輩だからって、人が使ってた場所を無理やり取ろうとするなんて、非道いんじゃないですか?」

 

ハルナがそう言うと、高校生達はネギを撫でるのを止め、ハルナの方を向いた。

 

「ふん! うるさいわね。中学生は黙って私たちの言うことを聞いていればいいのよ!」

 

そう言って、英子は足下にあったバレーボールをハルナに向けて投げつけた。

 

「うえっ!?」

「「ハルナ!」」

 

予想外の事態に目を見開くハルナ。

のどかと夕映が慌てたように声を出すが、ハルナは突然のことで避けられず、目を閉じて衝撃に備えた。

 

「………あれ?」

 

しかし、いつまで経っても衝撃は訪れない。

恐る恐る目を開けるとそこには…

 

「………」

「さ……桜!?」

 

そう………桜がいた。

彼女の手には先ほど英子が投げたボールがあり、そのお陰でハルナは助かったのだ。

 

「あ…ありがとう、桜」

「別に……偶然通りかかっただけですから」

 

お礼を言うハルナに、桜はなんてことはないように言う。

 

「………」

「な、何よ…?」

 

桜はチラリと高校生達に視線を向け、英子は少し引き気味になりながらもそう言った。

実は、桜は高校生達から苦手意識をもたれていた。

理由としては、他の生徒のように嫌がらせをしても桜は何の反応も見せず、今のように唯々無機質な視線を向けてくるだけだったからである。

英子は桜が何か言ってくるのか警戒していたが…

 

「………」

 

桜は何も言わず、のどか達の方へ向かおうとした。

 

「ちょっ…待ちなさい!」

 

それを見て、英子は桜を呼び止めて近付いていった。

 

「……何ですか?」

「『何ですか?』じゃないわよ! 言いたいことがあるなら、ハッキリ言ったらどうなの!?」

 

英子が怒りながら言うが、桜は全く気にした様子もなく、淡々と答える。

 

「特に何もありませんが………そんなにここで遊びたいなら、遊べば良いじゃないですか」

「むかつくわね。先輩には敬意を払うようにって教わらなかったのかしら?」

「敬意を払ってほしいのなら、そういう人間になって出直してきた方が良いと思いますけど?」

「このっ…!」

 

逆ギレした英子が手を振り上げ、桜の頬を引っぱたいた。

 

「桜さん!」

「アンタ、何すんのよ!」

 

怒ったハルナが掴みかかろうとするが、桜が止める。

 

「桜、何で…!」

「………これで満足ですか?」

 

桜はハルナの問いには答えず、高校生達に問い掛けた。

理不尽に叩かれたというのに、桜は普段と変わらない様子だった。

それがまた、英子の癇に触った。

 

「この……ひっ!」

 

なおも突っかかろうとする英子だったが、突然その表情が恐怖に染まる。

英子だけでなく、その場にいた桜以外の全員がそうだった。

桜の後ろから、恐ろしい気配が発生したからだ。

しかし、その気配はすぐに消えた。

 

『………』

 

あまりの衝撃に全員が呆然としていたが、唯一平然としていた桜はすぐに動き出した。

 

「早乙女さん、行きますよ」

「えっ……あ、うん…」

 

桜に声を掛けられて正気に戻ったハルナは、一緒にのどか達の元へ向かう。

それを見て、ネギは高校生達の中から抜けだし、同じように向かった。

 

「立てますか?」

 

桜は虐められていた四人に声を掛け、まき絵は桜に声を掛けられたことに驚きつつ、質問に答えた。

 

「う、うん。私は大丈夫だけど…」

 

まき絵はチラリと後ろを見る。

まき絵と同じく裕奈とアキラも大丈夫なようだが、一人だけ問題があった。

 

「うう…」

 

亜子だった。

どうやら先ほどのせいで、完全に腰が抜けてしまったらしい。

それを理解した桜は亜子に近付く。

 

「少し失礼します」

「え……わわっ!」

 

桜は亜子をお姫様だっこの形で抱き上げた。

 

「あ、あのっ!」

「すみません。少しの間だけ、我慢してください」

 

桜はそう言って、スタスタと歩いていた。

 

『………………はっ!』

 

それを呆然と見ていたネギ達も、急いで桜の後に着いていった。

 

 

 

「………」

 

桜は一人、廊下を歩いている。

怪我をした四人を保健室に届けたて治療した後、理由を付けてネギ達と別れ、一人になれる場所まで来たのだ。

少しして歩くのを止め、口を開く。

 

「ライダー」

 

桜に呼ばれると、ライダーは霊体化を解いて実体化した。

ライダーはいつもとは違う服装をしている。

 

黒のセーターにジーパン。

バイザーを外して、特別製の眼鏡をしていた。

これは学園内で生活する為にと桜が用意したもので、眼鏡は学園長が作ってくれたものだった。

 

桜はライダーを責めるような眼で見ながら、口を開いた。

 

「何考えてるのよ」

 

桜が言っているのは、先ほどの高校生達とのトラブルのことだ。

あの時の気配は、ライダーが殺気を出したことによるものだったのである。

咄嗟に桜が念話で止めるように指示したことで、そこまで大事にはならなかったが、下手をしたら気絶する人も出ていたかもしれないのだ。

 

「すみません……ですが、あの女は――」

「あの程度のことで、一々怒ったりなんかしないで」

「しかし――」

「分かった?」

「………はい…」

 

全くと言っていいほど納得していないライダーだったが、桜が強く言うので、渋々といった様子で頷く。

桜はライダーに背を向けて、移動しようとする。

その際にボソリと…

 

「……ありがとう…」

 

と言った。

 

「サクラ…」

 

当然ながら、その呟きはライダーにも聞こえていた。

桜も、ライダーが自分のことを想ってくれているのは分かっているので、そう言ったのだ。

久しぶりの桜のデレに感動していたライダーだったが…

 

「次やったら一週間ご飯抜きだからね」

「………はい…」

 

その言葉で現実に引き戻されていた。

 

 

一方その頃、教室では生徒達が運動着に着替えながら、高校生達に対しての文句を言っていた。

 

「ホントにも~! 高等部のオバサン達は~!」

「私たちもこの前やられたよ~!」

「とりあえず、まき絵さん達も大怪我がなくて良かったですわ」

 

あやかはまき絵達を見ながらそう言う。

少し怪我をしてはいたが、桜やのどかの適切な処置で、痛みはほとんどなくなっていた。

保健室担当の先生は不在だったのだが、桜たちがすぐに対応してくれたのである。

 

「うん。でもホント、間桐さんには助けられたよ~」

「そうだね」

 

裕奈の言った内容に、アキラも同意する。

桜が誉められたことで、図書館組は嬉しそうにしている。

 

「だから言ったでしょ。桜は良い子だって」

「ん~…まぁ、少しは見直したかな~」

「せやな。間桐さんってあんな優しい感じの声、出せるんやって驚いたわ」

 

亜子は先ほど抱き上げてもらった時のことを思い出す。

ほんの少しの変化であるが、普段の桜の話し方と違うことを感じ取っていたようだ。

その場にいなかった生徒達は、当然ながら半信半疑であるが。

 

「それにしても、ネギくんはちょっと頼りなかったかな~」

「う~ん、せやな~」

「むっ」

 

裕奈が高校生達にもみくちゃにされていたネギを思い出し、亜子がそれに同意する。

それに対してまき絵は不満顔になった。

当然、あやかも不満を感じ、口を開く。

 

「ちょっと、お二人とも! 何ですか、その言い方は!」

「え~……でもさ~」

「他の先生と比べると…」

 

二人の意見に同意する生徒も何人かいた。

 

「何ですか、あんなに可愛がっていたくせに! ハルナさん達も何か言ってくださいな!」

 

あやかは図書館組に何か言ってもらおうとするが…

 

「「「………」」」

「あらら?」

 

のどか、夕映、ハルナの三人は目をそらして沈黙。

木乃香はそれを見て驚いていた。

 

「何で黙るんですの~~!?」

「いや~…その…」

 

ハルナ達も本来ならネギのフォローをしていたかもしれないが、ネギの最終目標を聞いた後だと、『あれで大丈夫なのだろうか』という考えになってしまっているのだ。

沈黙を続ける三人に対してあやかが更に何か言おうとするが、それよりも先に明日菜が口を開いた。

 

「ほらほら、時間無くなっちゃうし、さっさと行くわよ」

 

その言葉を聞いて、生徒達は移動を開始した。

午後は屋上のコートでバレーをする予定なのだ。

歩いていると、途中で桜と遭遇する。

 

『あ』

 

桜は学園に通うようになってから、着替えは必ず一人でするようにしていたのである。

特に問題があるわけでもないので、そのままだった。

互いに一瞬だけ動きを止める桜たちだったが、すぐに移動を再開する。

 

「あの…」

 

移動中、アキラが桜に声を掛けた。

桜はチラリと視線を向けると、まき絵と裕奈、亜子も桜のことを見ていた。

 

「さっきは…助けてくれてありがとう」

 

アキラがお礼を言い、他の三人も続けて言った。

 

「いえ……」

 

お礼を言われた桜はそう言って黙ってしまった。

機嫌を悪くしてしまったかと不安になったまき絵達だったが、ハルナがニヤニヤしながら口を開いた。

 

「あれは照れてるだけだし、気にしなくていいわよ~♪」

「そうなの?」

「違います」

 

納得しそうになるまき絵だったが、それが聞こえていた桜が即座に否定する。

しかし、ハルナは変わらず笑ったままだった。

 

「アハハ! 照れない照れない♪」

「照れてなんかいませんから」

 

移動中、二人のやり取りが続き、大半のメンバーは初めて見る桜の姿に驚いていた。

そうしている内に、屋上に到着するが…

 

『ああっ!!』

「あら。また会ったわね」

 

英子達高校生がいた。

そして何故かネギもいて、先ほどと同じようにもみくちゃにされている。

 

「アンタ、何やってんのよ!?」

「体育の先生の代わりに来たら、こんなことに~…」

 

涙目になりながら言うネギ。

 

「私たちはレクリエーションでここを使うのよ。さっさと帰りなさい」

 

バカにしたような様子で英子は言う。

当然、納得できないA組の生徒達は反論した。

 

「ふざけないでよ! アンタたちの校舎はずっと向こうのくせに、態々こっちに来るなんて!」

「ふん! 高校生が中学校の施設を使っちゃいけないなんて決まりはないでしょ。年下は黙って年上の言うことを聞いていればいいのよ!」

「この~~!」

 

勝手な言い分に、そろそろ明日菜達も手が出そうになった。

 

「あわわ~!」

「どうしましょう、桜さん………桜さん?」

 

桜に助けを求めるが返事はなく、夕映は桜の方を見た。

 

「はい……はい……」

 

なんと、桜は見向きもせずに電話をしていた。

 

「なーーーーーっ!? 何してるですか!?」

 

思わず大声を上げる夕映。

それが聞こえた明日菜達や高校生達は一斉に同じ方を向き、夕映と同じ反応を見せた。

 

「こんな時に何してんのよ!?」

「私たちをバカにしているわけ!?」

「………」

『聞けぇっ!』

 

近くで怒鳴られても、変わらずに通話を続ける桜。

少しして話は終わったようで、携帯をしまった。

そこで、代表してあやかが質問する。

 

「間桐さん? 何を考えてらっしゃるのかしら?」

「いえ……高等部の先生に電話をしました」

『!』

 

桜の言葉に全員が驚いた。

高校生にいたっては『ヤバイッ!』と言いたげな表情になっている。

桜はそんな様子を気にせず、淡々と事実を述べた。

 

「レクリエーションでバスケやバレー等の球技を行う場合は高等部校舎にある体育館を使用するように(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)という指示があったようですが」

 

その言葉を聞いて、明日菜達が一斉に高校生達を見る。

全員が顔を真っ青にしていた。

それを見て、明日菜達はすごく嬉しそうな表情で口を開いた。

 

「ふ~~~ん。人には『年上のことを黙って聞け』なんて言うくせに、自分達はそれを無視して嫌がらせをするんだ。ふ~~~~~~ん」

『ぐぐ…』

 

くやしそうにしているが、正論である為、何も言い返せない。

そんな状況でも英子は口を開いた。

 

「この…ガキのくせに…!」

「ガキ? アンタたちの方がよっぽどガキじゃない」

「っ!」

 

逆ギレ再び。

英子は明日菜を殴ろうとするが、桜が素早く動いて二人の間に入る。

二人は驚くが、英子は気にせずに桜を殴ろうとした。

しかし…

 

「やめてくださいっ!!」

 

突然の大声に、動きが止まる。

声を出したのはネギで、予想外のことに桜も驚いていた。

ネギは桜の前に立ち、高校生達にハッキリと言った。

 

「間違っているのは貴方たちです! これ以上、僕の生徒達に非道いことしないでくださいっ!」

「うぅ…!」

 

先生とは言え、自分達よりもはるかに年下のネギに言われ、引き下がる英子。

その後、高校生達は自分達の校舎に戻っていった。

 

「やったーーーっ!」

「格好良かったよ、ネギくん!」

 

高校生達がいなくなったことで、生徒達は大喜び。

ネギも誉められていた。

 

「い、いえ。僕はギリギリになるまで何も出来ませんでしたし…」

「確かに……普段からあれくらいしっかり出来ればね~」

「はい…」

 

明日菜の言うことに、ネギは素直に頷き、桜の方を見る。

 

「桜さん、今回は本当にありがとうございました」

「うんうん。助かったわ~」

「間桐さんのお陰だね~」

 

ネギやみんなにお礼を言われる桜。

桜はみんなの方を見ずにボソッと呟いた。

 

「別に……」

『照れてる!』

「照れてません」

『照れてる~~!』

「違います」

 

ハルナとやっていたようなやり取りを、今度は他のみんなとも一緒にやっていた。

 

 

因みに、高校生達は今回の件で先生にこってりと絞られて、それ以来嫌がらせは無くなった。

 

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