Fate×ネギま リメイク   作:混ざり者

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内容の善し悪しはともかく、調子が良い時ってすらすらと書けますよね。

というわけで、最新話です。
相変わらずのご都合主義、無理矢理展開でございます。


十七時間目 噂の原因と遭遇 そして再会

夜になり、ネギは予定通り敷地内の見回りをしていた。

最初はまき絵が影を見たという場所や、半年前に目撃証言があった場所に行って調査したが何も無く、それからはとにかくあちこちを見て回っていた。

 

「う~ん…」

 

しかし、まき絵が言っていたような影は全く見付けられないでいた。

今日は諦めて寮に戻ろう……そう考えたネギだったが…

 

「!?」

 

離れた場所から、四つの魔力を感じてその方を向く。

すごい勢いでネギのいる場所に近付いていて、ネギは念のため杖を構えようとするが、それより先に目の前に二つの影が降り立った。

 

「ええいっ! 相変わらずアイツはしつこいな!」

「マスター、大丈夫ですか?」

「全然大丈夫じゃないわっ!」

 

二人の女性が会話をしながら現れた。

一人はボロボロのマントを纏っていて、もう一人は女子中等部の制服を着ていた。

会話はしたことがないが、その二人はネギも知っている存在だった。

 

「『エヴァンジェリン』さんと『絡繰』さん?」

「「!?」」

 

名前を呼ばれた二人は驚いて振り返る。

そう、突然現れたこの二人はA組の生徒である『エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル』と『絡繰茶々丸』だったのだ。

エヴァンジェリンはネギの姿を確認すると、ニヤリと笑って茶々丸に指示を出した。

 

「茶々丸! 坊やを捕らえろ!」

「了解です」

「え…うわっ!」

 

状況が理解できずに混乱するネギ。

その隙に、茶々丸がネギを羽交い締めにして押さえ込んでしまった。

 

「あ、あの! これは一体――」

「ネギ先生!?」

 

何か聞こうとする前に、少し離れた位置にもう二つの影が到着する。

それは桜とライダーだった。

 

「桜さん、ライダーさ……え、桜さん?」

 

ネギは二人の姿を見て驚く。

ライダーの姿は召喚された時のものだったからそれほど驚きはしなかったが、問題は桜だ。

普段の紫と白が混じった髪ではなく、今は白く染まっている。

瞳も紫色ではなく赤色に、何よりネギが一番驚いたのは桜の服装だった。

黒のワンピースに赤いラインが入ったような服で、靴を履いておらず裸足で、ネギは初日の時に一度だけ見た桜の影から出ていたアレのように思えた。

 

「先生……どうしてこんな所に?」

 

混乱して何も言えずにいたネギに、桜が質問する。

 

「い、いえ……佐々木さんが吸血鬼を見たって言ってたので、一応見回りをしようと…ひえっ!」

 

ネギが質問に答えている途中に、エヴァンジェリンがネギの喉元に尖った爪を突きつけた。

 

「動くなよ、桜。余計なことをしたら、坊やの喉笛を欠き切るぞ」

「………」

 

人質をとられては何も出来ず、桜は指示に従った。

しかし、人質(そんなこと)を気にしない存在もいるわけで…

 

「私としてはその少年がどうなろうと、どうでもいいのですが……痛っ!」

 

当然ながらそれはライダーで、すぐにでもエヴァンジェリンや茶々丸に飛びかかろうとするが、桜がどこからか取り出したハリセンで叩かれた。

 

「馬鹿なこと言わないの」

「すみません…つい本音が…おぐっ!!」

 

余計なことを言ったせいで、更にもう一発喰らったライダー。

そんないつも通りのやり取りが終わったところで、ネギが口を開く。

 

「一体どういう……もしかして、やっぱりあの噂は本当だったんですか?」

 

ネギがその場にいた全員に聞く。

その問いに、エヴァンジェリンが笑いながら答えた。

 

「その通りだよ、坊や。この私が噂に出てきた本物の吸血鬼さ! ついでに茶々丸は私のパートナーだよ」

「えええええっ!? エヴァンジェリンさんが吸血鬼で絡繰さんがパートナー!?」

 

今日一番の驚きを見せるネギだが当然の反応だろう。

生徒の一人が吸血鬼で、更に同じクラス生徒がパートナーだと言うのだから、驚かない方が無理だというものである。

 

「きゅ、吸血鬼のエヴァンジェリンさんが、どうして日本で学生なんかやってるんですか~!?」

「………」

 

ネギが質問すると、先ほどまで笑っていたエヴァンジェリンは沈黙して俯く。

 

「あ、あの…?」

「お―――親の――だ」

「え?」

 

小さい声で呟いた為聞こえず、ネギが聞き返す。

すると…

 

「だから……お前の父親のせいだと言ってるんだーーーーー!!」

「ええええっ! 父さんの!?」

 

エヴァンジェリンは茶々丸に捕まっているネギの胸ぐらを掴んで大声で言い、ネギはまさか父のことが出てきたことで更に驚いた。

父親……『ナギ・スプリングフィールド』のことを聞こうとするが、それより先にエヴァンジェリンが文句を言い始めた。

 

「十五年前に貴様の父親が私に『登校地獄(インフェルヌス・スコラスティクス)』をかけたせいで、それ以来ずっとノー天気なガキ共と一緒に勉強させられてるんだよ!!」

「えっと……すみません?」

 

エヴァンジェリンのあまりの剣幕に、ネギは思わず謝る。

そこで、桜がボソッと呟いた。

 

「いや………先生のお父さんにちょっかい出して、それで返り討ちにあっただけってきいたんですけど」

「え? そうなんですか?」

 

呟きがネギに聞こえたようで、思わずそう聞き返す。

すると、エヴァンジェリンは次に桜に怒鳴り始めた。

 

「やかましいっ! 大体お前もお前だ桜っ!」

 

エヴァンジェリンは半年前にネギがやって来ることを耳にし、来たときのために生徒達から少しずつ血を吸って力を蓄えようとしたのだ。

しかし、桜による邪魔が入り、今日まで失敗に終わっているという。

 

「タカミチの紹介があったとは言え、お前には修行をつけてやったりしただろうっ! 少しは見逃して協力しようとかないのか!?」

 

エヴァンジェリンの発言で分かる通り、この二人には昔から付き合いがあった。

昔と言っても桜が中等部に入学する数ヶ月前くらいからの付き合いで、桜はエヴァンジェリンに戦い方を鍛えてもらったり、一緒に学園内の見回りをしたりしていたのだ。

そう、エヴァンジェリンは呪いのせいで学園に通うだけでなく、警備の仕事もしているのである。

それはさておき、結構世話になっている自分の手伝いをしようと思わないのかというエヴァンジェリンに、桜は淡々と答える。

 

「いやいや、人を襲うのを協力出来るわけないじゃないですか。それにお世話になってるから、学園長にも高畑先生にも伝えてないんですよ」

 

桜が言う通り、半年前の事件が起こった時から関係者には伝えずに、全て自分だけで対応してきたのだ。

目撃現場に何もなかったのは、桜が綿密に処理をしていたからである。

 

「うぐぐっ……ふ、ふん! まぁいいさ。これも全て坊やの血を吸えば終わることだ」

 

そう言って、エヴァンジェリンは再びネギの方を向く。

彼女が言った通り、呪いはそれをかけた存在の血縁者の血を一度に大量に摂取すれば解けるのだ。

 

「ええっ! ちょっと待ってください!」

 

血を吸われると聞いてネギが暴れる。

しかし自分よりも体格の良い茶々丸にがっちりと押さえつけられていて、逃げられない。

魔法を使おうにも、先ほど捕まった時に杖を落としてしまっているのだ。

もうどうしようもなく、覚悟を決めて目を瞑るネギ。

エヴァンジェリンの歯がネギの首に触れようとした瞬間…

 

「ん?」

 

エヴァンジェリンの動きが止まる。

ネギの首からニュルッと小さな影の人形が出てきたのだ。

 

「まずいっ!」

 

それが何か理解して離れようとするが、一瞬遅かった。

 

「ぐわっ!」

「マスター!?」

「うわわっ!?」

 

影の人形から強力な魔力の塊が発射され、エヴァンジェリンに直撃した。

吹っ飛ばされた彼女は、そのまま近くにあった噴水に落ちた。

茶々丸はすぐにエヴァンジェリンの救出に向かい、ネギは放り出されてそれをライダーがキャッチした。

 

「えっと…ライダーさん、ありがとうございます」

「勘違いしないでください。サクラがあなたに触れるよりマシだと思っただけです」

 

そういってライダーは手を離す。

急に手を離されたネギはバランスを崩すが、すぐに立て直した。

 

「先生、大丈夫ですか?」

「桜さん……大丈夫です」

 

ネギの無事を確認すると、桜は噴水の方を見る。

ちょうどエヴァンジェリンが救出されていた。

 

「げほっ、ごほっ! おのれ、桜~~~!」

 

エヴァンジェリンは咳き込みながら、桜を睨む。

先ほどの影の人形は、桜の魔術によるものだったのである。

ネギに何か危険が迫ったら、自動的に出てきて敵を撃対するという設定をしていたのだ。

 

「こうなった時の為の用意はしてますよ」

「おのれ~~~! 茶々丸、ここは引くぞ!」

「了解です、マスター」

 

茶々丸は命令を聞くと、背中と足からジェットを噴射して、エヴァンジェリンを抱えて飛んでいった。

 

「お~ぼ~え~て~ろ~!」

 

エヴァンジェリンは姿が見えなくなる前に、そのようなことを言って去っていった。

それを確認し、桜はネギに声を掛ける。

 

「先生、そろそろ行きま……先生?」

 

そこで、ネギの様子がおかしいことに気がつく。

彼は二人が飛んでいった空を、ポカ~ンと見上げていたのだ。

理由が分からず首を傾げると、正気に戻ったネギが質問した。

 

「あの……絡繰さんって…」

「ああ…彼女はロボットですが………知らなかったんですか?」

 

桜の言葉に頷くネギ。

桜は特に驚きはしなかった。

あんなにわかりやすい見た目をしているのに、A組の生徒には彼女がロボットだと気がついていない生徒が半分近くいるのだ。

そのようなことがあった為、ネギが気がつかなくても仕方がないと考えていた。

………段々と思考がA組に毒されていっていることに、桜はまだ気づいていない…。

それはさておき、戦いが終わったことで桜はいつもの状態に戻る。

髪も瞳も元に戻り、服は制服になった。

ライダーも普段着になり、ネギは二人の様子をジ~ッと見ていて、再び質問する。

 

「桜さん、さっきの姿は…」

「戦う時はあの姿なんですよ………恐かったですか?」

 

桜が質問し返すと、ネギはきょとんしながら

 

「? そんなことないですよ。普段と違って驚きましたけど」

 

と返した。

 

「………そうですか…」

 

桜はそう言うと、ライダーと一緒に寮へ向けて歩き始めた。

ネギやのどか達の一般人とずれた反応にも驚かなくなってきているのである。

 

「あ、待ってくださ~い!」

 

ネギは慌てて二人の後を追いかけた。

 

 

 

寮まで歩いている途中、ネギはいろんなことを桜から教えてもらっていた。

エヴァンジェリンと交戦した際に発生した魔力の痕跡は桜が吸収して証拠を残さないようにしたり、影の人形はネギが寝ている間にこっそり忍ばせたりした等。

 

「そうだったんですか。本当にありがとうございました」

「別に大したことでは……ん?」

 

いつものように大したことでないと言おうとした桜だったが、寮のすぐ近くまで来てあることに気がつく。

 

「………大声が聞こえますね」

「何かあったんでしょうか?」

 

そう、遅い時間だというのに昼間のような騒ぎ声が聞こえるのだ。

三人は早足で中に入ると、明日菜達が小さい影を追いかけていた。

 

「一体何が――」

「あっ! そこの三人、それを捕まえて!」

 

ネギが質問する前に、明日菜が三人に指示を出す。

影は急に進路変更をして桜達の方にやって来る。

そして飛び上がって、そのまま桜の胸目掛けて飛び込む……

 

「ふんっ!」

「ぐええええっ!!」

 

寸前に横からライダーの手が伸び、その影を思いっきり掴んだ。

その際に影は苦しげな声をあげ、ネギは聞き覚えのある声に驚く。

 

「え……カモくん?」

 

そう……現在、ライダーの手の中で白目をむいているオコジョの名前は『アルベール・カモミール』。

ネギとは昔からの付き合いで、友人でもあるオコジョ妖精なのだが…

 

「サクラの胸に飛び込もうとは、余程死にたいようですね」

「んぎょおおおおおおっ!!」

「ああっ! ライダーさん、すみません放してくださいっ!」

 

再会して早々、ライダーの怒りに触れて死にかけていた。

その後、なんとか説得をしてカモは一命を取り留めたのであった。

 




カモくんが遂に登場!
いや~、彼が出るまで長かった…。
今後も彼はライダーさんにしばかれてもらいます(笑)

次回の予定としては、いろいろカットしていきなりエヴァの夢の中の話に行きたいと思います。
ついでに二人ほどの生徒に魔法バレもする予定です。



今日の18:00からホワイトデーイベントですね。
遂に仮面ライダーアトランティスが実装!
宝具映像見ましたが、出るゲーム間違ってませんかね(笑)
ライダークラスということなので、敵として出てきたらシャルロットで刺してやろうかと思います。
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