Artistic Shiny Night 作:ランドルト流体
アイドルマスターシャイニーカラーズ×首都高の異色ジャンル掛け合わせです。最終的には全員出します。
政府によって、運転免許の取得年齢が大幅に引き下げられた未来、夜中の首都高速では、一部のアイドル達による第二のステージが繰り広げられていた…
「〜♪〜〜♪」
上機嫌で駐車場へ降りてくる少女。傍らには鳩のピーちゃんも一緒だ。鍵を開け、低い座面だが慣れた手つきで車内に乗り込みエンジンをかける。けたたましい轟音とともに火の入った
「今夜も気をつけます!むん!」
そう呟くと芝公園ランプへと車を走らせた。
〜〜〜〜〜〜〜
芝公園からC1外回りへと滑り込むと、平日の夜ということで車は少ない。しかし、至る所で工事による車線規制が行われているので、ストレスなく走るのは無理そうだ。幸い横羽と湾岸は工事を行なっていないようだ。
「灯織ちゃんとめぐるちゃんとの待ち合わせは大黒だし、大丈夫…ほわっ!?」
三宅坂JCTからやってきたのは、見覚えのある低いシルエット。深い青に染められた、真乃のよく知る人物が乗った車。
「こんな早いタイミングで真乃に会えるなんてね…めぐるは今日はお台場で撮影って言ってたから、合流できるのはまだ先だし、2人だけだけど…いいよね」
颯爽とFDの前に合流してきたその車は、幾度となく現れる車線規制を、ひらりひらりとかわして行く。真乃も負けじとアクセルを踏み込む。
「湾岸をターゲットにリアの減衰を少し上げてあるから、いまいち喰ってくれない…そんなことより真乃が速い!?また腕を上げてきたのね…!?」
「灯織ちゃんのZ32、速いなあ… ついていくのがやっとだよ…」
赤と青の流星は、北の丸トンネルを抜けて江戸橋JCTを左に向かう。うねる路面に思った以上にアクセルを開けられない灯織に、真乃が近づく。
2台はまるで1台のように、超高速ランデブーを繰り広げる。
「今、すごく灯織ちゃんを感じるよ…灯織ちゃんの気持ちが伝わってくる。心から、楽しんでいるね…」
2台は辰巳JCTを右に逸れ、関東屈指の超高速ステージ、湾岸線へと突入していく。
「ここからが、私の領域…!」
そう言い放つと、Z32は合流路線をまるで滑走路のように加速していく。VG31ツインターボが唸り、流れるようなボディで夜のヒカリを切り裂いていく。
追うようにFDも続く。が、一台半以上開けられてしまった。
「スリップに入れば…こっちの方が軽いから…!」
苦しみながらもZ32の後ろにつくFD。東京港トンネルに飛び込んでいく。
その時、Z32の遥か前方に眩しいイエローのJZA80が走っているのが見えた。
「めぐる…!?」
「めぐるちゃん…!?」
「真乃!灯織! やっと会えたよ〜〜!!」
真乃と灯織を発見するや否や、3速に叩き落としてT51Rビッグシングルに身を任せ、あっという間に200km/hへ。
2台の巨大なスリップストリームを利用して、FDがZ32の隣に並ぶ。
5速6300回転、メーター読み260km/h。軽さと低重心、それだけを頼りに格上のモンスターマシンに喰らい付いていく。
トンネルを抜け、出逢った3つのヒカリは、絡み合いながら大井ストレートへ。3.1LにボアアップされGT2530ツインで武装したZ32と、こちらも3.1Lにボアアップされた2JZの80どこまでも伸びていくような加速をアザーカーに見せつけて去っていく。すぐ後ろをペリ加工VマウントインタークーラーのFDがつける。空港北トンネルから一旦クーリングに入り、川崎浮島JCTを越えたら後は大黒まで全開…と行きたかったが、真乃のFDの水温は悲鳴を上げつつあった。
「そんな…今日はここまでなんて…」
力なくペースを落としていくFD。反対にぐんぐんスピードを上げる2台。270…80…90…300km/h。一般車両の3倍の速度で駆け抜ける。
「まだまだいけるよ!」
そう呟いためぐるはコンソールにあるスクランブルブーストのボタンを押す。すると、一気に車が加速していく。
「そんな!?」
ジリジリとスープラに引き離されるZ32。これでもかとアクセルを踏んでいるが、速度は上がらない。それどころか、熱ダレを起こし始めてブーストが1キロを下回りつつある。
「これ以上は…」
そう言い残してペースを落とす。めぐるも、つばさ橋に差し掛かりクーリングに入った。そのまま大黒JCTを右に入り、雪崩れ込むように大黒PAに滑り込んだ。
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