ビート ストローハット   作:Jaycob

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セツメイ

「悪魔の実とは何か?食べるとあーら不思議な能力が身についちゃうスーパーフルーツ!偉大なる航路を闊歩する実力者なら食べていて当たり前とまで言われているハイパーフルーツ!」

 

ストライフトリガー号のキッチンにいつも通り集合している喧嘩屋一行。

しかし今回はそこに一人新たな男が加わっている。

 

「申し遅れました、私この度ホーマーさんに雇われました傭兵、マジックマン・サイドショー・サイド。またの名を悪魔の実を美味しく食べる料理本の著者でもあります、悪魔の実研究家マジックマン・サイドショー・サイドです!」

 

まだ彼が喋り始めて数分なのだが既に一行の顔は老けてしまっている。

まくしたてるように早口で突っ込む隙を与えない彼の口調に皆圧倒されている。

そしてこの余りにも大きな態度、とても雇われている身とは思えない。

 

「さて何故私が悪魔の実に興味を持つようになったのか。あれは20年ほど前、まだ私が10代の頃・・・」

 

「ちょっと待ってくれマジックマン!」

 

デラウェアが止めに入る。

 

「あんたの話はまた今度ゆっくり聞くとして・・・今は対麦わらの一味ミーティングだし本題入っちゃっていいんじゃねえの?な・・・?」

 

全員が心の中でガッツポーズをする。デリよくやったと。

それを聞いたマジックマンはキョトンとした顔をしてすぐに笑い出し

 

「これは失礼君の言う通りだ。えっとアドホック君だったかな?」

 

「デラウェアだ、一ミリもかすらねえ間違え方すんな、わざとかてめえ。」

 

「失礼デンデラ。それではえっと本題に入ろうか。そうそう私の子供の頃の話だが・・」

 

「ぐふっ」

 

デラウェアが吐血する。

 

「デリ!」

 

「すまねえホーマー・・・奴は話を聞いてねえ・・・俺には無理だ・・・」

 

「任せろ!私が止めてやる!」

 

倒れたデラウェアを抱き留めホーマーはマジックマンの前に立ちはだかる。

マジックマンはというと既に昔語りを始めている。

 

「その人はホルホルの実を食べたって言っててねー」

 

「マジックマン!こっちは金を払ってんだ!無駄話は無しにしてさっさと麦わらの一味の能力者の話をしてもらおうじゃないか!」

 

「あーそうだったね!すまないホーマーさん。それでは話すとしよう。この広大なる海に出回ってる情報をかき集めればその海賊団の能力者の情報も手に入る。麦わらの一味とて例外ではないのだよ。例えばこの前捕まった元七武海のドフラミンゴだって私は会ったことさえもないのだが彼がイトイトの実の能力者であることは私は知っていた。人の口には戸は立てられない、必ず情報は出回る!」

 

「そ、そうだな。で麦わらの・・・」

 

「四皇百獣のカイドウの能力を知っているかな!?あれは私がワノ国に滞在していた時のこと!」

 

「ぐふっ」

 

ホーマーも続けて吐血する。

 

「コイツ・・・働く気が全然ねーよ・・・・」

 

皆がビーフに視線を向ける。喧嘩屋の中で最も冷静な頼れる男。

もう彼しかいない。

ビーフは皆の期待を背負い立ち上がる。

彼は如何にしてマジックマンを説得するのか。

 

「1分彼と二人にしてくれ。」

 

ゴキゴキ拳を鳴らしながらマジックマンに近づくビーフ。

 

「待ってビーフ!仲間割れはよそう!いきなり仲間割れはよそうよ!」

 

ウイとブルーレットが必死になってビーフを止めに入る。

 

「いやウイ、ブルー!ビーフを止めるな!俺も加勢するぜ!」

 

デラウェアの身体が膨張し犀の姿となり、マジックマンを睨みつける。

 

「てめー俺たちのこと舐めんじゃねえぞ、何が悪魔の実研究家だ。変なこと言って俺達からかって遊んでんだろ・・・!」

 

「・・・・・遊んでいる?私が?君たちで?・・・それは違うよ。もし私が君たちで遊ぶとしたら・・・とっくに君たちは死んでいる。」

 

凄まじい殺気が放たれ、思わず全員が構える。

しかし

 

「あははっははははっは!冗談冗談!・・・そうかそうかそれが君の能力か。動物系なんだね。」

 

「・・・・・」

 

デラウェアは人間の姿に戻る。

マジックマンの口調がいやに真剣に思えたからだ。

 

「悪魔の実の能力者とやり合うには情報が何よりも大事だ。悪魔の実の能力は非常に厄介に思えるが、実際には一長一短だ。その一短を見つけるだけでいい。あ、お茶いただきますよ。」

 

マジックマンはキッチンを歩き回りカップに入ったお茶を飲むがどうも気に入らない様子で。

 

「・・・お酒はないのかな?」

 

「待って話の続きを!そしたらワイン一樽くれてやる!」

 

「よかろう。つまりだね、ホーマーさん。」

 

ホーマーは息を飲む。この男全く食えないが研究家の名は伊達ではないのかもしれない。

雇ってよかったと思えてくる。

 

「目線を変えなさい。」

 

ミョスガルドの言葉を思い出す。

目線を変える。

 

「まあ、私の方で何人かは麦わらの一味の情報を掴んでいるからそれを頭に入れておくといい。だが実際にやり合うときにはよく相手を観察することだ。」

 

マジックマンが手配書をテーブルに並べる。

 

「これが君たちが狙う麦わらの一味だ。私の方で調べがついている能力者はこの三名。」

 

三枚の手配書が手に取られる。

 

「ソウルキング ブルック。悪魔の子 ニコ・ロビン。そして船長の麦わらのルフィだ。なかでも船長の能力、ゴムゴムの実は私が生涯かけて手に入れようとしていた実でもある。」

 

「だから麦わらを殺せば、また手に入るかもしれない・・・だな。」

 

「その通り。」

 

同じ悪魔の実の能力者は同時期には存在しえない。

能力者が死ねばその悪魔の実が世界のどこかに実るという。

 

「あ、ねーねー。この狸も捕まえるの?」

 

ウイが一枚の手配書を見せる。

 

「チョッパー?それペットだろ、そいつは無視無視!」

 

「じゃあ飼ってもいい!?」

 

「ダメ!」

 

やがて夜も明け、ストライフトリガー号が出航する。

目指すのは四皇ビッグマムの縄張り。危険だがそこに行かない限り麦わらの情報は手に入らない。

しかし彼らは全く知らない、今万国で何が起こっているのか。

 

ToBeContinued

 

 

 

 

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