さあやっと本編と思った人、甘い甘い。まだ前置きが続くんだなこれが。
私が新世界へ行くことを決意したとこまでは話したかな。さて、新世界に行こうといっても簡単にいけるわけじゃない。多分今迄みたいな単独航海じゃ即死だと、ウォーターセブンの皆さんが丁寧に教えてくれた。
といういことで私は準備を二つのステップに分けた。
ステップ1
新世界の海に耐え得るだけの船を買う。
これが一番の壁だった。なんせついさっき一人用の特注ボートを買ったばかりだったからだ。
もうこれはローンしかない。さらに言うとクルーも集めなくてはならないからそれなりの大きさの船を買わなくてはならない。
ステップ2
クルーを集める。
なんといってもプロの航海士が必要になる。まあ喧嘩は私一人でなんとかなるだろうし特に戦闘員は探さなくてもいいだろう。あーでも料理人はいたほうがいいと聞くなあ。
船はとりあえずボートを売り払い頭金を作ってローンを組んで買うことはできた。
借金は心を重くするというがこれぐらいなら新世界で億越えのルーキー海賊を上手いこと狩れればすぐに返済できる・・・はず。
クルーはかなり苦労した。というのもやはりマリンフォードの一件がかなり影響してるらしく優秀な人材は既に出払ってるケースが多発した。人事紹介の業者も一匹狼の海賊なら紹介できますよーとか平気で言いやがる。海賊になるつもりは毛頭ない。
ない、がこのご時世にわがままばかりも言ってられない。結局元海賊で懸賞金のかかっていない足を洗った人という条件のもと紹介してもらった。
一人は航海士「デラウェア・スクウェアー」32歳。刺青の入った顔に逆立った金髪服装こそ小奇麗なシャツと皮のパンツで決めているが隠し切れないアウトサイダー感。本人が言うには新世界は俺のテリトリーらしいが絶対に嘘である。ただこいつ航海士としての腕は確かだった。
もう一人は料理人「ビーフ・ブリスケット」38歳。乱れた黒髪に黒髭飛び出たお腹。見るからに海賊な男だった。あとになって知っただことだが実際には彼は海賊だったことはない本当にただの一般人だったのだ。
一応クルーが二人、戦闘担当兼船長の私、航海士のデラウェア、コックのビーフ。
いや待てよ中年男二人と航海ってなんか危なくないか?万が一襲われたとしても勝てるけども、そういう問題じゃない。女性クルー入れよう女性クルー。
というわけで紹介してもらったのが解体屋を生業としていた「ブルーレット」50歳。ウーマンパワー全開といった見事な肉体の持ち主で新世界航海経験もあるという。
これで喧嘩屋のクルーはそろった。
最初はこの四人でやっていた。驚くことに私以外の三人も覇気使いで船の仕事以上に喧嘩屋としての仕事を見事にこなしてくれた。最初の一年で船のローンが完済できるほどに。
地道に仕事を続け評判をあげていった私たちは小さいながらも確実に企業として成長していった。
天竜人への献金による世界政府のバックサポートさえも手に入れたのだ。
だが私は達成感も生き甲斐も何も感じられないままでいた。
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