そこにあるのは静けさと荒れ茂った植物。とても文明があった土地とは思えないほどに生い茂っている、最早ジャングルだ。
生き物の気配はないはずだが何やら騒がしい、誰かがいるようだ。
「てっめえおかえりなさいませの一言も言えねえのかこのクソマリモ!」
「は!?てめえこそただいま戻りました勝手して大変悪うございましたと頭地面にめり込ませろや!クソコック!」
「うるっさいあんた達!!」
二人の男が言い争う中、女が間に入り二人を殴り飛ばす。
「こりゃ派手にやっちまったな・・・サニーがボロボロじゃねえか。」
「修理もここで済ませるか?」
「おお任せときな、部品も材料も仕入れてきたからな!スウウウウパアアア前よりもいかしたサニーにしてやるぜ。」
長い鼻の男と巨大なロボのような大男は船の修理の相談をしている。
そこにやせ細った紳士風の高身長の男が歩いてきて船の縁に座る美女に声をかける。
「ヨホホホホホ、無事に戻ってきたお祝いに・・・パンツ・・・見せてもらってもよろしいでしょうか?」
男の身体から腕が花のように生え男をはたき倒す。
「ぶへぇ!!」
「フフフ・・・おかえりなさい。でもパンツはダメよ。」
美女は座ったままはたき倒した男を笑って眺め、倒れた男の周りに腕を何本か生やし男を支え起こしてあげる。
「・・・・おい、船長は?」
先ほどの言い争いをしていた男の片割れが女に殴られてできたたんこぶを擦りながら尋ねる。
「それがあいつ、先に宝探し行っちゃったんだよ。」
小さな狸みたいな動物が男のたんこぶに絆創膏を張り付けている。
「全く予想通りというかあいつは忙しねえな。」
「それよりワノ国急がなくていいのかよ、トラ男の奴待ってんだろ?」
「うちの船長がそんなの気にするわけないだろ。」
「はは、ちげえねえ!」
「ガルチュー!」
唐突にウサギのような姿をした少女が長鼻の男に飛び掛かり頬ずりする。
「おいおいおいおい!いきなりはやめろいきなりは!」
それを見て笑みを浮かべるのは金髪の男。
言い争いをしていた男のもう片方だった。
その笑顔はまるで家に帰ってきた子供の様。
「うし、じゃあ先に腹ごしらえすっか。なんか作ってやるよ。」
「いよ!待ってました!」
まるでピクニックのような雰囲気だが、改めて言おう。
ここはかつてバスターコールで滅んだ国、海賊王の秘宝が眠ると言われた地。
大海賊が集い爪痕を刻んだ悲劇の舞台。
皇帝の深淵。
そしてジャングルの中、ただ一人歩く青年の姿が。
「海賊王の秘宝か~、本当にあんのかな~!わくわくすんな~!」
ToBeContinued